宮本武さん写真展『spectrum』
宮本武さんという普段はフランスで活動をされている写真家の方の写真展”spectrum”に行ってきた。
僕が大好きな旅雑誌『TRANSIT』のTwitterの投稿で、AKIZUKI galleryから車で10分ほどの改装中の古民家で開催されていることを知りました。全編アイスランドで撮られた草木や男性のポートレートで構成された写真集を出版された記念の写真展だった。
「アイスランド」という単語に引っかかったのだと思うけれど、それだけではなかったようにも思う。告知に使われていた男性と花の写真がとても素敵だったからだ。
奥さんと「次に行きたい海外はどこ?」という話をすると二人とも必ず「アイスランド!」と口を揃えて言う。アイスランドには2015年の10月か11月に1週間ほど二人で行っているのだけど、あの国は本当にズルいほど魅力的だった。
この言葉は自分で作り出したのかどこかで見たのかは定かではないのだけど、アイスランドを一言で表すとしたら「何もないけど全てある」が一番的確な表現だと思う。
レイキャビクという首都を離れるとポツポツと小さな街はあるのだけど、街から街への道中は山と崖と苔むした岩と低木の林と滝しかない。僕たちはアイスランドの南側を車で旅したのだけど、短い距離でいくつ「この先滝あり」の標識を見たことか。
宮本さんの作品はそんなアイスランドの光と空気を写真に閉じ込めて空路で日本に持ってきたような不思議な感覚を与えてくれた。男性の半裸のポートレートがあんなにも美しいと思ったのも初めてではないだろうか。
残念ながら写真展は今日までだけど、もっと早くに行っていたらたくさんのひとにオススメしたかったなと思いながら次の展示を待ちたいと思う。
宮本さんのwebサイトにもポートフォリオがあるのでぜひ覗いてみてください。
宮本さんのwebサイト
http://www.takeshimiyamoto.com/
写真は奥さんと旅した時のアイスランド
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