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ウィリー&ザ・プア・ボーイズ/ウィリー&ザ・プア・ボーイズ (‘85)
Willie and the Poor Boys / Willie and the Poor Boys (‘85)
元スモール・フェイセズ~フェイセズのロニー・レーンが冒された原因不明の難病の研究機関ARMSへのチャリティを目的として、ローリング・ストーンズ在籍時のビル・ワイマンが中心となってスタートしたバンドが、今回 紹介させていただく、ウィリー&ザ・プア・ボーイズである。
バンドのメンバーは、ストーンズから、ビル・ワイマン(ベース、ボーカル)、チャーリー・ワッツ(ドラム)の2名、ウェールズ人脈から、アンディ・フェアウェザー・ロウ(ギター、ボーカル)、ミッキー・ジー(ギター、ボーカル)、ジェレイント・ワトキンス(キーボード、ボーカル)の3名、さらにゲストとして、ジミー・ペイジ、クリス・レア・ポール・ロジャーズらが名を連ねる。
収録曲は’50年代〜’60年代のロックンロールやR&Bを中心とした楽曲であり、プレイヤー自身の楽しみを全面に打ち出したような選曲である。また、ジャケットのファッションも、’50年代の「テディ・ボーイ(テッズ)」スタイルとなっている。テディ・ボーイのファッションとは、エドワード7世時代のファッションを元に、細身のパンツに丈の長いジャケット、ループタイにクリーパーシューズ、髪型はリーゼント(英国ではクイッフ)といった「ダンディズム」が基本であったが、あくまでも「労働者階級」のファッションであった。
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リリースされたアルバムは本作のみであるが、’94年になってから、ビルとアンディによって再結成される。この時期のメンバーは、ビルとアンディに加えて、ゲイリー・ブルッカー(キーボード、ボーカル)、グラハム・ブロード(ドラム)、ジミー・ヘンダーソン(ボーカル、ハーモニカ)、テリー・テイラー(ギター、ボーカル)の6人である。再結成時のリリースはライブアルバムが1枚リリースされており、こちらも’50年代〜’60年代のロカビリーやロックンロール、R&Bが収録されているが、この時期はアナログレコードはリリースされておらず、CDのみである。
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YouTubeの音源をどうぞ。
Spotifyのプレビューはこちらから。
いずれの音源も、トラック1〜トラック12が’85年のスタジオアルバム、トラック13〜トラック24が’94年のライブアルバムとなっている。
このアルバムは発売当時、購入を悩んだアルバムである。その後、何度も購入の機会があったが、後回しにしてしまっていた。
バンド結成の経緯や選曲も含めて、興味深いアルバムである。