マロ/マロ (‘72)
Malo / Malo (‘72)
サンフランシスコから登場したラテンロックのバンド、マロのファーストアルバムを紹介させていただこうかと思う。ラテンロックという分野では、すでにサンタナが先駆者的な立ち位置になっており、マロはその弟分的な印象であるが、事実、カルロス・サンタナの実弟である、ホルへ・サンタナ(ギター)が中心となって結成されたバンドである。
メンバーは8人編成で、そこにゲストミュージシャンが加わるため、かなりの大所帯バンドになる。そのためサウンドは、ラテン特有のパーカッションが複雑に入り組んだリズムセクションになっているが、個人的にはサンタナより少しコンパクトにしたような印象を受けるが、決して格下というのではなく、世代の違い(ホルヘは当時17才)による解釈の違いと考えている。
本作以降、ワーナーから合計4枚のアルバムをリリースし、その後、レコード会社を移籍しつつも、’00年代にも活動している。
ちなみに「マロ」とはスペイン語で「Bad」の意である。名盤探検隊でなければ、紹介されなさそうなアルバムである。
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サルサとはまた違ったラテンの趣もまた心地良しの一枚。