脳天直撃/ポイント・ブランク (‘76)
Point Blank / Point Blank (‘76)
テキサス州アーヴィング出身のハードブギー5人組。’74年に結成され、’76年にアリスタから本作をリリースした。その後、アリスタにもう1枚、MCAに移籍後に4枚のアルバムをリリースし、’84年に解散した。’00年代に再結成するも、‘14年のアルバムのリリースが最後となっている。メンバーのほとんどは他界してしまった。
ZZトップのマネージャーである、ビル・ハムによって見出され、彼のマネージメントのローン・ウルフ・プロダクションに所属、MCA期までの6枚のアルバムは、テリー・マニングがプロデュースした。彼らはオールマンズをはじめ、スキナード、マーシャル・タッカーらの南部勢だけでなく、キッス、エアロスミス、バッド・カンパニーといったバンドともツアーをおこない、キャリアやスキルを積んでいった。
サウンドは まさにZZトップ直系といったサザンハードブギーであり、ZZトップの「ファンダンゴ!」のライブ面(アルバムはA面がライブ録音、B面がスタジオ録音)をそのままスタジオで演奏したような雰囲気である。しかしながら、ツインリードは流石のサザンロックバンドといった趣である。
‘80年代に入ってのアルバムに収録の「ニコル〜Nicole」はAORの局で頻繁にオンエアされ、ビルボードのロックチャートで20位、トップ40では39位を記録した。
YouTubeの音源をどうぞ。Spotifyは該当なし。
サザンロックのバンドの中でも、モリー・ハチェットとは出身地の違い(モリー・ハチェットはフロリダ州)によるものか、サウンドは大きく違う。轟音なだけではなく、テキサス州出身のバンドが持つ、「テキサスの音」を感じる。
時々、再発CDが中古店で見つけられるので、興味のある方はどうぞ。