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レーナード・スキナード/レーナード・スキナード (‘73)

Lynyrd Skynyrd (pronounced ‘leh-nerd ‘skin-nerd) / Lynyrd Skynyrd (‘73)
オールマンズのファーストアルバムも衝撃的だが、サザンロックの二大巨塔の一つ、レーナード・スキナードのファーストアルバムも衝撃的な一枚である。オールマンズのリリースは’69年、スキナードの本作は’73年と、一般的なサザンロックの黄金時代よりも早い時期のリリースである。

オールマンズ同様、スキナードも’77年の2枚組ライブアルバムが名盤であるが、本作は彼らのファーストアルバムで、全8曲のうち、ライブにおけるスタンダード曲が3曲含まれており、さらに永遠のアンコール曲「フリー・バード」が本作でもラストを飾っている。

もちろん、スタンダード曲の素晴らしさも大きな魅力だが、以降、あまりピックアップされなかった曲にも光るモノがある。
まずはA面2曲目「チューズデイズ・ゴーン」である。次作「セカンド・ヘルピング」でもA面2曲目に収録された「アイ・ニード・ユー」と双璧をなす曲であり、ゆったりした中に光るスリリングさは、まさにサザンロックのバラードである。
続いて、B面2曲目「ミシシッピ・キッド」は、アコースティックな曲であり、こちらはスワンプ風味が漂う名曲である。
そして、B面3曲目の「ポイズン・ウィスキー」である。こちらはブリティッシュ・ハードの一面も見えるロック色の強い曲で、のちの彼らのライブの雰囲気を感じる曲である。

これらのピックアップした3曲は、数々の名曲の影になり今一つ注目されないが、アルバムの中でもバラエティの豊富さを含めて、名曲と呼べるのではないだろうか。

MCA US盤
裏ジャケット

彼らのアルバムは’77年のライブ盤まで、すべてハズレなしである。時期によりメンバーの脱退などで、雰囲気の違うアルバムもあるが、いずれのアルバムも甲乙つけ難い。

Spotifyのプレビューをどうぞ。

B級サザンロックも面白いが、やはりA級には不動の魅力があると再認識する一枚である。

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