オートバイ大好き
生家の隣がホンダの販売店で、向かいが三菱の修理工場だったという経緯から、物心がついた頃からクルマやオートバイが大好きだった。当然、16才で免許を取得し、50ccのオートバイのカスタムに精を出した。当時 55,000円で購入したホンダ XE50は、高校時代の3年間を費やして、ほぼすべての部分に手を入れた。
その後、興味の対象はクルマへ移ったが、数年前にふとした機会から某オークションで入手した50,000円のオートバイをレストアすることになった。アジアで販売されているスズキのオートバイを日常の足にできるまでを目標にスタートした。
ところが数ヶ月で完成してしまったので、より難しい車両にトライしたくなり、’89年式 ホンダ GB400をベース車として購入、それなりに手こずったがある程度完成、次は’05年式 カワサキ エストレヤ・カスタムに挑戦。この車両は前後ドラムブレーキという時代に逆行した装備で短期間だけ販売されており、先のホンダを’60年代風のカスタムにしたので、このカワサキは’50年代風をテーマに制作した。
次のベース車は、’99年式 ホンダ リトルカブ。職場でホンダ スーパーカブが流行っていたのでトライ。最初期のモデルだったが、ホンダの純正パーツのみでカスタムした。またエンジンは75ccにし、合法車両にするために登録は原付2種に変更した。
よく考えてみると、複数台を所有しても雨の日は乗らないし、当然ながら1台しか乗れない。さらに保管スペースと任意保険の費用だけでも、毎月スゴいことになってしまったので、すべて売却してしまった。
フレームの状態までバラして、防錆処理、塗装、部品はワイヤーブラシで磨いて、再組み立て、ホース類は新品交換、ステムベアリング、フォークシールなど機関部のメンテナンスはすべておこない、最後はミシュランのスポーツタイヤまで履かせた。
リトルカブは基本的に年式違いや限定車のパーツを使用した。メッキのサイドカバーや千鳥格子のシートスキンをはじめ、同色のリアキャリアやココナッツホワイトのレッグシールドなど、スッキリした一台をテーマにした。
お気づきの方もおられるかもしれないが、これらのオートバイはすべて一人乗りにしている。タンデムステップを外し、シングルシートとなっている。理由は簡単、二人乗りのオートバイ事故をなくすためである。そして乗る時の装備は夏でも長袖ジャケット(プロテクター付)、くるぶし丈以上のブーツ、グローブは必須である。
これらのウェア類は定期的にメンテナンスをしているので、経年劣化があるものの、不便を感じることはない。ジャケットは7年、ブーツは20年、グローブも5年ほど愛用している。また「好きなものは仕方がないが、最大限の安全に配慮して乗ること」を家族と約束している。
しっかりメンテナンスされた車両は、見る者が見れば一目瞭然である。高価な車両ではなく、二度見されるような車両に乗りたいと思う。