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マンハッタン・ミッドナイト/大木トオルブルースバンド (‘79)
Manhattan Midnight / Toru Oki Blues Band (‘79)
‘76年に渡米し、アメリカでブルースミュージシャンとして認められた日本人、大木トオルのファーストアルバムを紹介させていただこう。当時はまだ、日本の音楽が海外では一部を除き、認められていない時代であった。そんな時代に、ブルースバンドを率いて、アメリカでライブをおこない、マディ・ウォーターズ、ジョン・リー・フッカー、アルバート・キングら、本物のブルースマンと共演をした。
本作はマディ・ウォーターズの「アイ・ガット・マイ・モジョ・ワーキング」でスタートし、オリジナルのブルースナンバーがそれに続く。バックはすべてアメリカ人であり、コーネル・デュプリー、マーク・ナフタリンもゲスト参加している。
個人的な感想としては、当然ながらアメリカっぽいサウンドであり、しゃがれ声のボーカルが女性コーラスとよくマッチしている。’70年代に日本人主導でこのサウンドは素晴らしい。
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管楽器がメンバーにいるので、サウンドがゴージャスである。このあたりがニューヨークっぽい感じに貢献しているように感じる。
Spotifyのプレビューをどうぞ。
情報が溢れている現在とは違い、この時代に本物のブルースに近づくのは容易ではなかったのは明白である。そういった意味でも意味のある一枚であろう。