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ザ・ファントムギフトの世界/ザ・ファントムギフト (‘87)

The World of the Phantomgift / The Phantomgift (‘87)
‘23年もアナログレコードとCDを合わせて200枚くらいは購入したが、年末ギリギリに入手したのが本作である。このアルバムは20年ほど探していたモノになる。もちろん価格とコンディションさえ問わなければ入手はできたが、今回入手したのは再発盤で新品未開封である。価格も表示の定価より少し安めであった。

かつて‘80年代末期にネオGSというブームがあり、‘60年代に流行ったGSや海外のガレージ、サイケを、楽曲やファッションを含めてリバイバルさせたのがネオGSであった。いわば、楽曲を含めたGSのコスプレである。趣味性の高い歌詞やファッションから色モノ的な認識もあったが、裏付けされた演奏力と独特の世界観がある意味「クール」であった。

本作のザ・ファントムギフトは、そのネオGSブームの中心的なバンドの一つであり、当時メジャーからリリースされた唯一のアルバムである。なお、「ザ・ファントムギフトの奇跡」はセカンドアルバム用にレコーディングされていたもののお蔵入りになった音源に未発表音源などを追加したアルバムである。

ザ・ファントムギフトの世界(’93)/ザ・ファントムギフトの奇跡(’03)
裏ジャケット

当時、7インチ盤の「ハートにOK!」を購入したが、何度かの引越で紛失してしまった。その後、もう一度聴きたいと思い、20年以上探していたが、今回晴れて購入することができた。

残念ながらサブスクには音源がアップされていない。
「ハートにOK!」

「ベラトリーチェの調べ」

「太陽とベロニカ」

サウンドで一番惹かれたのは、サリー久保田のベースである。音数が多く、かつメロディと絡み合うベースラインはまさに「ベースギター」で非常に興味深い。

今年一番の収穫CDである。

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