久しぶりのクルマいじり
レコードも映画も好きだが、クルマいじりも中学生からの趣味である。子供の頃、隣がホンダの販売店で、向かいが三菱の整備工場だった経緯があり、整備や修理は身近なことだった。特に整備士のおっちゃんから、専門店で高いパーツを購入しなくても、純正パーツや他車流用できるパーツはたくさんある〜と教えられた。
過去の記事にもあるように、’90年式のシボレー・カプリス・クラシック・ワゴンがメインであるが、家族用に去年’04年式のスズキ・アルト・ラパンを購入した。最も初期型のHE21Sで、もはや街中で見かけることも、ほぼなくなった。
そもそもラパンを選んだ理由の一つは、カプリスの小型版を作ってみようと思ったことである。かたやフルサイズのアメリカ車であり、そのディティールを軽自動車に落とし込むのをどうするかをテーマにした。
パーツは当時の純正オプションを探して、補修したり、他車流用をしたり、Amazonでよくある中華パーツを使用せず、品質重視にこだわった。そして、先日、当時オプションのメッキグリルを発見した。大型パーツ(それほど大きくないが)なので、個人宅への配送不可のため、朝7時から運送会社へ引き取りに行き、風呂場で清掃、浴室乾燥機で乾かして装着というコースである。
20年近く前のパーツの割に程度は良く、価格も良心的であった。ヘッドライトやテールライトのベゼルは時々オークションでも売られているが、メッキグリルは見たことがなかった。
フロントバンパーは10分もあれば簡単に外れる。というか、軽自動車はフロントバンパーを外して整備することを前提に設計されている。
燃費は悪いが、角ばっているので見切りが良く、運転しやすいクルマである。
今回は偶然、手に入れたフロントグリルの交換であるが、先日、ラパンの他グレードの砲弾型ミラーも入手したので、こちらも交換した。本来あった電動格納機能がなくなり、所謂「ダウングレード」ではあるが、小型版カプリスの目標に近づけるためである。
スズキ車はボディカラーが多いが、生産台数が多いため、ピンポイントでパーツを探すことは難しくない。ちなみにこのラパンのカラーは「レイクブルーメタリック/ZE9」となる。
クルマやオートバイをカスタムする際に最も気をつけているのは、一番最初に完成イメージを明確にして、使うパーツのチョイスがブレないようにすることである。気になったパーツがあっても、最初のイメージから外れるのであれば、使用しないという潔さが一番重要である。途中で方向転換するのは構わないが、その際はパーツのチョイスをやり直す覚悟は必須である。
さらにカスタムパーツを購入する前に、消耗品をすべて新品に交換することをオススメする。カスタムに気を取られて、デイリーユースにできないクルマでは意味がない。
日本車はアメリカ車のようにアフターマーケットの消耗品が少ない。それでも信頼できるメーカーのパーツはたくさんある。純正品を購入しなくても、同等の消耗品は容易に入手できる。特にラパンは、ワゴンRなどと共通のパーツが多く、K6Aエンジンは多くのスズキ車(OEMでは、日産、マツダ)に搭載されている。このラパンに使用したパーツは、すべて純正品や社外適合品のため、車検時の不適合の心配は不要である。
これも週末の楽しみの一つである。