トラクターズがやって来る!/トラクターズ (‘94)
The Tractors / The Tractors (‘94)
今回もCDから一枚。オクラホマ州タルサ出身のトラクターズのファーストアルバム、リリースは’94年。
ギタリストのスティーヴ・リプリーを中心にしたベテラン揃いの5人組。メンバーそれぞれリンダ・ロンシュタットやレナード・コーエンらと演奏をともにし、ドラムのジミー・オールディカーはエリック・クラプトンの「461オーシャン・ブールバード」にも参加している。
アルバム制作においては、レオン・ラッセル、J. J. ケール、ボニー・レイットらも参加し、そのサウンドはシンプルでカントリー風味たっぷりだが、素晴らしい仕上がりになっている。
あえてカテゴリーで分ければ、カントリーロックになるのか、スワンプロックになるのかという感じ。エルヴィン・ビショップに通じる陽気さや、デレク&ザ・ドミノスのまったり感もあったり、カントリーシャッフルっぽいのがあったり、楽しいアルバムである。
このアルバムに続いて、2007年まで合計7枚のアルバムをリリースした。
国内では人気は今ひとつだったが、紛れもなく名盤である。