ポケモンGO複垢問題の解決策を提案
ポケモンGOにフレンド機能とPvP(プレイヤー同士の対戦)ができてから、「1人で複数アカウントを使う行為(通称「複垢」)」がますますヘイトを集めています。PvPで有利になるからです。規約違反です。
どう有利になるのか、ポケモンGOをやっていない人でも理解できそうなものをいくつかピックアップします。
☆強いポケモンを倒すのに必要な人数を(一人二役以上することで)集められる可能性が上がる。強いポケモンをゲットする機会が増える。
☆ゲットしたポケモンを交換すると個体値(ポケモンの強さ)が変化するのを利用して強いポケモンを入手しやすくなる。
☆ポケモンを交換するとそのポケモンを強化するのに必要なアイテムが入手できるので強化もしやすくなる。
ポケモンGOをやっていない人には説明しづらいものも含めるともっともっとたくさん挙げることができます。
ポケモンGO運営のNianticはこれまで、GPSの位置情報を操作する位置偽装をはじめとして様々なチート行為を対策してきました。でもそれら他のチート行為と違って、複垢が対策しづらいのは、いつも一緒にいるすごく仲がいいフレンドと区別できないからです。
そもそも上に挙げた複垢の有利は、家族と一緒にプレイしているなど、頻繁にポケモンGOを一緒に遊べるフレンドがいることによっても得られるものです。複垢ヘイトを蓄積したり、まき散らしたりしているのは主にフレンドがいないぼっちプレイヤーだと思われるわけです。悲しい。
特に今は、使うポケモンの強さに制限がない無差別級リーグ(マスターリーグ)が開催されている+感染症の拡大に伴うイベント内容の変更(出かけなくても遊べるPvPにイベントが変更、勝った人だけ強いポケモンがもらえる)というコンボのせいで、ぼっちポケモンGOプレイヤーにはポケモンGO至上もっとも過酷な試練が訪れています。
追記:イベント期間中、無差別級ではないリーグも選択できると発表されました。多少は有利不利が軽減されるものと見込まれます。
私が今回書きたかったのはこの問題に対する解決策です:
解決策1:マッチングを分ける
複垢を持っているか、複垢に見えるほど頻繁に一緒にプレイできる相手がいるプレイヤーと、それ以外のぼっちプレイヤーとのPvPでのマッチングを分けるという案です。複垢は複垢どうしでマッチングされ、ぼっちはぼっちどうしでマッチングされるということですね。これでフェアな対戦環境ができあがるというわけです。一部の複垢でない人も複垢とマッチしてしまいますが、まあ同じくらい有利な状態なので問題はないでしょう。
もともと勝敗で上下するレーティングでマッチされているのである程度は近い状態になっているとは思いますが、フェアだと感じられるかどうかが不満を減らすためには大事だと思います。
NianticはポケモンGOをプレイすることを通じてフレンドを作ってほしいと思っているだろうと思われますので、ぼっちを特別扱いするようなことはしないだろうと思います。友達をつくればいいじゃないかと思っていることだろうと思います。
解決策2:複垢プレイヤーに魅力的な対価をちらつかせて自首させる
複垢ととても親しいフレンドが区別できないのであれば、「私は複垢でしたごめんなさい。もうやめます。」と自首させることはできないでしょうか。司法取引のように何かしらの対価を与えることで自首を促すのはどうでしょう。
複垢だと疑わしいほどに一致した行動ログが記録されている複数アカウントに対して「複垢を自首すれば強いポケモンや便利なアイテムがもらえますよ」という通知を行う。両方のアカウントが自首を選択した場合に対価を与える代わりに、メインのアカウントを残して他のアカウントを停止するという手続きを考えました。
ここで問題になるのは何を対価とするかです。サブのアカウント停止と引き換えになるほど魅力的である一方で、フェアにプレイしているその他のユーザから見て大きな不満が生じない…。この矛盾を解消する方法はあるでしょうか?
☆複垢疑いプレイヤーには「複垢が疑われていますが、誤認の可能性があります。指定の日時までに自首した場合、めちゃ強いポケモンがもらえます」と表示する
☆その他プレイヤーには、「複垢疑いプレイヤーに対して複垢を自首すると『めちゃ強いポケモンがもらえる』と表示されていますが、フェアにプレイするみなさんが不満を持たないように配慮します。この表示については他言しないでください。」と表示する
その後、複垢疑いプレイヤーの自首期間終了後、「PvPにおいて複垢自首プレイヤーは複垢自首プレイヤーと優先的にマッチされます」と発表するという流れです。解決策1の応用です。これでその他プレイヤーの不満はかなり解消されるものと期待できます。
こちらの案であれば、ぼっちの特別扱いではなく、純粋に複垢対策なのでNianticの方針とは大きく乖離していないものと思われます。
ただし、多くのプレイヤーを抱えているポケモンGOで「他言しないでください」がうまくいくかは怪しいところです。
しかし、意外と誰も他言しないかもしれない。私ならしません。何よりこういう壮大な社会実験にはとてもロマンを感じます。そもそもポケモンGO自体が壮大な社会実験のようなものですので…やってくれないかな…。
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