創刊号『整備のプロが警告!エンジンオイル添加剤が愛車に与える意外な影響』
2012年1月2日配信(発行部数 9部)
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あなたは、デタラメだらけの自動車修理にうんざりしていませんか?
納得いく説明を受けたことがない…
あれこれ部品を交換したけど全く直らなかった…
びっくりするほど高額な修理代を見積りされた etc...
プロの整備士の目線で
役立つ情報を配信しようと思います。
『整備のプロが警告!エンジンオイル添加剤が愛車に与える意外な影響』
最近、あるお客様から
「無料点検でディーラーに来てて、
エンジンオイルの添加剤の注入を勧められたんだけど入れたほうがいいのかな?」
とディーラー営業マンを前にしているのでしょう。
携帯電話から相談がありました。
僕はすぐさま
「絶対に入れないでください!!」
と制止したのはいうまでもありません。
おそらく顧客単価を上げるのが目的でしょうが、大きな看板掲げているディーラーが添加剤を勧めるなんてとんでもない話です。
エンジンオイル添加剤のうたい文句は大抵決まっていて
「燃費向上」
「静粛性向上」
「金属摩耗防止」
あたりでしょうか。
こんな当たり前のこと、自動車の設計・開発段階で考えてないわけないと思いませんか?
大昔の自動車ならともかく、最近のクルマは燃費・燃費とうるさいほど宣伝しています。
燃費向上のための涙ぐましい努力がメーカー内でされているのは想像に難くないと思います。
ほんの僅かでも燃費向上につながるならと、考えうるあらゆる手法で少しずつ積み重ねているものだと思います。
そんな現実をさておいて、
これ一本で一気に燃費向上!
なんてありえませんよね。
そもそも市販のエンジンオイルには各種添加剤が程よいバランスでブレンドされています。
この成分や配合はオイルメーカーが公表することはまずありません。
それほどノウハウの凝縮された重要な情報なんだと思います。
それをわざわざ訳のわからない添加剤の注入でバランスを崩すなんて、ナンセンス極まりないですよね。
何かの性能が向上すれば、何かが犠牲になるのは当然のことで、いろんな性能が一度に向上するようなお手軽な手法があるのなら、とっくにメーカーが採用しています。
あと、よくある間違いで、
メカニカルノイズが以前より増えてきた
最近燃費が目立つほど悪くなってきた
オイルが滲んできた、あるいは漏れてきた
とかいうお車に添加剤を注入する例をよく見かけますが、適切な修理をしないで、クスリなんかで絶対に治りません。
エンジンオイル添加剤に限らず、添加剤を勧められたら、説明などに耳を貸さずにキッパリ断りましょう。
それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。
◆たけしくんコメント◆
これを書いた当時は、幻の添加剤『丸山モリブデン』に出会ってなかったんですよね。追加タイプの市販エンジンオイル添加剤全否定(笑)
けど、今でも基本的にこの考え方は変わっていません。
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