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第28号『長く乗り続けるための心得 ~20万キロ超えの車との向き合い方~』

2014年5月19日配信(発行部数 368部)

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【たけしくんコメント】を書きます。

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発行人の「車の修理屋たけしくん」です。

自動車の本来の性能を引き出す調律師です。
明らかに調子がおかしいのに「こんなものです」で片付けられていませんか?
適切に整備された車はとても調子がよく、一般的に考えられているよりずっと長寿命なんですよ。
僕はあなたにクルマを、そしてモノを大切にして欲しいと思っています。
プロの整備士の目線で役立つ情報を配信しようと思います。

さて、今回は第28号

『長く乗り続けるための心得 ~20万キロ超えの車との向き合い方~』

です。

お客さまのご紹介で初めてご来店いただいた日産キューブキュービック。

走行すると程なくして水温異常上昇を示す赤い水温警告灯が点灯するとのこと。

いつもメンテナンスを実施している正規販社が長期休業とのことで拝見することになりました。

平成15年式 UA-BGZ11 CR14DE 4AT 走行距離はなんと 242,000km !

通勤でご使用されているお車ですから比較的短期間にこのような走行距離になるようです。ご来店されたときはクーリングファンが高速モードで回りっぱなし。クーラントは応急的に補充されていてラジエータの上まで入っていました。

ロワーホースの温度の低さと症状からサーモスタットの開弁不良をまず疑い、分解点検。

行平鍋で水が沸騰する温度まで煮沸しても全く開く気配がありません(開弁温度は82度)。

サーモスタットの不良が原因と特定できました。

国産車は重要な機能部品(エンジン、変速機など)のメーカー保証は5年もしくは10万キロ走行どちらか早いほうとなっている場合がほとんどです。

感覚でなんの根拠もないことですが、その倍の、10年もしくは20万キロ走行どちらか早い方に達した後、車の様子に大きな変化が訪れると感じています。

今まで適切にメンテナンスされていた国産車ですので、この走行距離までほとんど故障がなく走行できたと思います。

適切なメンテナンスを施すと(主に樹脂、ゴム類の)劣化を遅延させることはできますが、回避はできません。

10年、20万キロ走行を越えて使用する場合、使用者様のクルマとの関わりが大変重要になります。

点検頻度、予防修理、今後予想されるメンテナンス費用の増加とお乗換え費用とのバランスなど…

今回のキューブキュービックのお客さま、警告灯点灯直後、迅速にサービス工場へ入庫いただき、無理して走行しなかったのが軽症で済んだ最大の理由です。

《第28号「長く乗り続けるための心得 ~20万キロ超えの車との向き合い方~」おわり》

それでは、次号をお楽しみに。最後までお読み頂きありがとうございました。


◆たけしくんコメント◆

この号の配信時点で、最長走行距離だったのは、こちらのキューブキュービックでした。

2024年12月現在、お世話している中で最長走行距離は、

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