創業融資を受けた時にやったこと、考えたこと
今から一年前に、日本政策金融公庫の創業融資を受けました。
パン屋を開業するためです。
はじめての事だったので、「この書類はこれでいいのかな?」や「面接大丈夫かな、どんなことを聞かれるのかな?」と言った不安が多かったのを覚えています。
もうすぐパン屋を開業して一年になるので、当時を思い出しながら、やったことを記録します。
1. 必要書類は?プレゼン資料が必要?
申し込みをするまで、近所の商工会やYouTubeで勉強してきました。
申込書が必要なのはわかるけど、YouTube動画を見るとプレゼン資料が必要みたいに言う人もいて不安でした。
必要だった書類
・公庫指定の借入申込書
日本政策金融公庫からダウンロードできる創業融資の申込書です。
この書類に記入しました。
後悔してるのは「元金据置」を希望しなかった事です。元金据置というのは、指定期間は元金返済せず利息だけ支払うというものになります。
例えば、元金据置期間が1年であれば、1年間は利息だけの支払いで良いのでキャッシュフローが良くなります。据置期間が終わった次の年から元金の支払いが発生しますが、返済期間は決まってるので据置無しパターンに比べると月々の返済金額は少し多くなります。
でも、創業当初は何かと物入りだし、売上も安定していないので2年ぐらいは据置期間があればよかったな〜という印象です。
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・創業計画書
日本制作金融公庫からダウンロードできる事業計画書です。
この書類に記入しました。
融資額=必要な金額である必要があるので、「8 必要な資金と調達方法」は嘘にならない様にしっかり調べて記入しました。
1 経営者の略歴は、「あなたにその事業をやれる経験があるのかい?」というチェックになりますので、しっかり考えて書く必要があります。
うちはパン屋になりますので、次の様に書きました。
9 事業の見通し(月平均)は、「あなたは売上利益を作る計画をしっかり立ててますか?」というチェックになりますので、こちらもしっかり考えて書く必要があります。うちは次の様に書きました。
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・月別収支計画書
さきほど書いた事業の見通しに書いた様な内容を表にまとめるイメージです。これも日本制作金融公庫からダウンロードできます。
書き方の例はこちらです。事業の見通しを書いた後ならそんなに難しくないと思います。
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・通帳のコピー
預金残高も見られますが、「あなたが堅実に毎月貯金しているかが信頼の尺度になるんですよ」と公庫の担当の方に教えていただきました。
納税証明書も同じ様な意味ですね。納税金額が知りたいのではなくて、信頼できるかどうかを見ている様です。
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・購入設備の見積書
これは借入申込書と創業計画書に記載する金額の根拠として必要でした。
特別なプレゼン資料が必要?
YouTubeなどで結構言われていたんですが、結局、特別なプレゼン資料は不要でした。審査担当者とは一対一で会話できるので、パワーポイントなどで説明するよりは、数字を一緒に見ながら口頭でしっかり説明するだけでもいいと思いました。
2. 面接はどういう事を聞かれる?
融資面接も不安でした。どんな場所でどういう人たちに面接されるのか?どんな事を聞かれるのか?まるで、就職面接の様な気持ちでドキドキしながら臨みました。
どんな場所で面接するのか?
日本政策金融公庫は銀行とは違うのですが、店舗(施設?)の雰囲気は銀行に近いように感じました。
「創業融資の面接に来たのですが…」と窓口で伝えると、半個室みたいな場所に通されます。最大でも4人ぐらいしか入らない様な広さです。
ネカフェみたいに天井が空いてるので、圧迫感も特になく話しやすい環境だったと思います。(緊張しっぱなしでしたが…)
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どういう人に面接されるのか?
怖くて厳しい人を想像していましたが、爽やかな若い男性が担当になってくれました。事前にGoogleレビューを見ると、一人クセが強い人がいるみたいに書かれていましたが、公庫の雰囲気や対応してくれた男性を見ても悪い印象はありませんでした。
面接は質疑応答のスタイルで行われます。審査担当者が質問してくるので、それに対して資料を見せながら説明するイメージです。
審査担当者が気にしてそうだったのは、信頼性の様に感じました。
彼らは基本的には融資したいのだと思います。
しかし、融資後もし私が返済できなかったら彼らは困ります。そのため、事業計画の実現性を評価したり、信頼に足る人物なのかを預金実績や納税などから判断するのかなと思いました。
3. おすすめの申し込み方
私の場合、近所の商工会経由で申し込みましたが、とてもスムーズに進みましたので商工会からの紹介をおすすめいたします。
日本政策金融公庫の創業融資と同時に、地銀の融資も受けたのですが、どちらも商工会からの紹介でした。
商工会には専門のアドバイザーがいて、日本政策金融公庫や地銀とのコネクションを持っています。創業前でも、商工会には相談できますので活用なさる事をおすすめいたします。
以上です。
短い内容でしたが、当時自分がネットやYouTubeで検索した時に、うまく見つけられなかった情報なので、誰かの役に立てれば幸いです。