いつかって、たいてい来ない。

いつか行くから待っててね、君ならいつかできるよ、またいつか会おうね、
いつか・・・。
このセリフよく使ってませんか?もちろんわたしもよく使ってまし…た。
これを多用しているあなた、今日からやめましょう。なぜって、

その”いつか”は来ないですから

たとえばプロジェクトが終わったときなんか、”またいつかこのメンバーでやりたいですね!いいチームだったなぁ”なんてセリフがでたとき、その後同じメンバーで改めてプロジェクトが組まれるってありましたか?よほど小規模の組織でないかぎり、なかったのでは?

おそらく原因は、具体的なコミットがないため、その発言への責任感が薄くなるからだと考えます。ヒトって具体的な期限、期日、達成すべき数値目標があると、それらに影響される傾向が強いです。とくに約束の場合など、数字は記憶にも強く残りませんか?例えば、”10月10日に10万円貸すよ”と、”いつかすごい大金を貸すよ”、どっちが記憶に残るかは一目瞭然ですよね。

さらにいうと、この”いつか”。かなり強いネガティブな言霊があるんだと感じています。それは”いつか”ってコトバを使うまでは、本当に将来の実現を意識していても、使った瞬間から、”いつか”と言った側も、そして聞いた側も、無意識に、そして悪気なく”次はない”っていうプログラムが脳内に組み込まれるんじゃないかなと。
ちなみに、私は言霊(ことだま)のような非科学的なことは日ごろからあまり信じないようにしてます。矛盾したことを言っているようですみません。

最後に余談です。英語で”いつか”は、”Someday”と”One day”と二つあります。おそらく中学生に習うコトバなのでみなさんご存知かもしれませんね。実はニュアンスが微妙に違うそうです。”Someday”が漠然とした”いつか”でわたしがネガティブな言霊をもつと考える”いつか”で、”One day”は将来の実現をコミットするニュアンスをもつとのこと。英語ではそれを使い分けています。おそらく英語ネイティブのヒトは、この”いつか”ってコトバには慎重になっているんだと思います。
あいまいな文化の日本と、自分の主張を明確にするアメリカの文化の違いがここでも表れているのかな。
※わたしはネイティブ並みの英語力は持ち合わせていませんので、正確にはニュアンスが異なるかもしれません。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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