夙川でクッキーにハマった件
私は甘いものが好きだ。
以前、大阪・梅田で働いていた時には定期的に同僚たちと「スイーツ男子会」を主催していた。また、東京・秋葉原で働いていた時には同僚女子から、『岡田さんのオススメのお店はどこですか?』と頻繁に尋ねられていたくらい、私のスイーツ好きは周囲には知れ渡っている。
最近は更新が滞っているが、Rettyではレビューをそれなりに書いているので参考にしていただければ幸いです。
さて、そんな私だが、2021年6月に新宿区・四谷三丁目から兵庫県の阪急夙川駅近くに引っ越してきた。理由は、コロナ禍で、なかなか実家に来ることができなくなったため、少しでも近くに住もうと思ったからというもの。急に思い立ったのだが、東京在住の親友が車も出してくれることになり、送別会を兼ねて、引越し業社の数日前に友人の車に4人(先方の夫婦と私たち夫婦)でドライブがてらに移動した。
■「幻のクッキー」の存在を知る
みなさんは夙川にある「ミッシェルバッハ」というお店の「クッキーローゼ」というお菓子をご存知だろうか?
実は、私は神戸生まれの神戸育ち、高校・大学と大阪。阪急電車で移動することは多々あれど、途中下車することは滅多になかった。特に社会人になってからというもの、三宮と梅田の間の駅で下車することなど、何か目的がないとしなかった。
なので、夙川は完全にOut of Sight。情報を得ようとも思っていなかった、というのが本音だ。だから、ミッシェルバッハもクッキーローゼも全く知らなかった。
意識をしたのは、まさに四谷から夙川に移動している車中のことだった。
友人の奥さんが『(朝、夙川に)着いたら、「ミッシェルバッハ」に並んでみたい!』と言い出したのだ。
その時に、
・その店でしか購入できないこと(公式通販はない)
・朝に購入の整理券が配布される
・ネットでは約2倍の値段で取引されている
ということを教えてもらう。「幻のクッキー」なので、是非買って食べてみたい!と。
■クッキーローゼ発、クッキーの探究学習の旅に出る
とりあえず、運転手だった友人は寝てしまったので、残り3人でミッシェルバッハに並んでみた。買った。購入数に制限があり、我が家はまた買う機会があるだろうということで、全て友人に譲った。
それからと言うもの、引越し祝いなどをいただいたところには、クッキーローゼを送った。あげる人たちは、皆、一様に『これ、入手困難な幻のクッキーですよね!』と喜んでくれる。よしよし。しかし、しばらくは自分たちは全く食べていない状態が続く。
後日、Zoomでその東京の友人宅とオンラインお茶会をしていた時に、『で、クッキーローゼは美味しかった?』と尋ねてみると、『残念ながら、親戚に全部食べられてしまった』とのこと。ちょっと可哀想に思い、じゃあ、また買ってこようと思って次の日に妻が友人宅用と自宅用に買ってきた。
小ぶりな感じがなんとも可愛い。実食・・・
ん? うん。美味しい。・・・普通に美味しい。「優しい味だね」「うん」。「普通に美味しいね」「うん」・・・そんなポソリポソリとした会話の後、
『これ、並ばないといけないほどなのか?』
と、禁断の言葉を発してしまった。 誤解のないように言っておくと、確かに美味しい。レベルは高い。だが、この値段とネットでの高額取引のことを考えると、ちょっと余りにも期待しすぎた。たまに贈答用としてもらう時には嬉しくなるだろうし、「なかなか手に入らないんだって〜」と言いながら食べるのが楽しいのだろう。
そういえば・・・送った人たちからは「ありがとう!」という言葉は聞くが、「美味しかった!」という言葉は未だかつて聞いたことがない・・・東京の友人にも尋ねてみたが親戚から「ありがとう」は言われるけど「美味しかった」という評はないとのこと。
ん〜〜。どうなんだろう? 人様は置いておいて、自分たちはこの高級感に味覚がついていってないだけなのだろうか?期待しすぎただけなのだろうか?
よし!こうなれば、近所のクッキーを食べ比べしてみよう!
と言うことで、その日より、以下のお店に行ってはクッキーを買ってみた。
■クッキーは奥が深い・・・夫婦でも好みが分かれる
結論から言うと、徒歩圏内ではダントツに『パティスリー ココロ』のクッキーが美味しい。(個人的なランキングです。)妻のお気に入りNo.1となっている。(実は、「ゆげ珈琲店」で売っていたのを買って食べたのが最初。ゆげさんでたまに扱っている。)
ここは、どれを食べてもハズレなし。駅から遠いけど、わざわざ行く価値がある。イートインもオシャレ空間なのでデートにも使える。(周囲はあまり何もないけど・・・)
ところが、世の常として「ダークホース」と言うか、「灯台下暗し」と言うか・・・意外な名店は身近にあった。
それが、Rettyにはレビューがなく、食べログでかろうじてレビューがある町のパン屋さん『モンマルト』だ。
(ここまで書いておきながら、クッキーの写真を撮っていないことに気付いた。。)
モンマルトは、昔ながらのパン屋さんで、非常に一つ一つのパンが大きい。なのに安い!私が高校生の時に学校の帰り道にあったら必ず通っていたはずのパン屋さん。パン屋の激戦区・夙川の中でもコスパは確実にNo.1だと思う。
ここのクッキーは表面はちょっとカリっとしているが、中身はサクサクしていて歯応えも好みだし、しっかりとしたバターの風味が嬉しい。今では、常時、モンマルトのクッキーが我が家にはある。(ココロはちょっと遠いので、時々自転車で買い出しに行く。)私の好みで、地元ではNo.1だと思っている。
■やっぱり全国には美味しい店がたくさんある
先日、ある大学の集中講義の講師として訪問していた時に、大学の職員さんから「駅前にコスパ抜群のお菓子屋さんがある。ウチの職員は手土産となるとそこで買う」というありがたい情報を得て、早速行ってみました。
結論:これはいい店教えてもらった!
週に1度の講義。その帰りに毎回通うことになるとは・・・ ここはケーキもいいけど、プリンとシュークリームがイチオシ!
で、気になるこんな箱。
いやあ、ここのクッキーも捨てがたい!夙川ではないのですが、美味しかったので紹介しておきます。
あと、友人から送られてきた武蔵小金井駅にあるという『オーブンミトン』のクッキーも絶品でした。
まだまだ、いっぱい出会っていない逸品があるのだろうなあ。
■旅のひと段落に始発に戻ってみる
さて、ミッシェルバッハのクッキーローゼとの比較をしようということで始まったこの旅。やはり初心に戻って、クッキーローゼを再度食べてみようということになりました。
両親も食べたことがないと言うので、実家に持っていき、家族でパクリ。
あれ?『美味いやん!』
やっぱり、美味しい。他の美味しいクッキーをたくさん食べてみると、クッキーローゼの個性が際立ちますね。逆に真価を知るには必要な旅だったような気がします。
ちなみに、両親は大絶賛。親父が珍しくクッキーをパクパク食べていました。
実は、今回、京都や大阪や青森などの友人たちにもクッキーローゼを送り、またそのご当地のクッキーを送ってもらい(物々交換)、食べ比べてみました。
友人たち曰く:「クッキーローゼ、美味しいよ」とのこと。評判良くて良かった!
旅はまだまだ続きます。イチオシのクッキーが現れたら、レビューしますね♪
ではまた〜