第3回AbemaTVトーナメント(将棋)ドラフト予想-準備編-
全国の将棋ファンの皆さんこんにちは。
僕も将棋ファンの端くれとして、来たる4/4(土)に放送される、将棋SP第3回AbemaTVトーナメントのドラフト予想を(ギリギリですが)しようと思います。
しかし、取っ掛かりがないんじゃ予想のしようもないじゃないか!と思ったので、まずは予想するための情報をかき集めた(という建前で、気に入った、読んだことのあるような記事のリンク集となる)noteを作ってみようと思います。
--まえがき--
0. 注意書き
※めっちゃ長いです。33333文字あります。ざっと流し読みできるように印象的な部分を引用文に掲載していますので、そちらだけでもご覧ください。
※棋士によって情報量に差異がありますが、予想に使えそうな情報を抜粋した結果ですので、人気の有無や将棋の強弱を語るものではございません。
※本編中の表記方法は以下の通り
===================
参考記事名(記事提供元)
記事内容引用文
===================
1. 前提の話
キャンペーンは単独チームを予想する「将棋界最強チーム予想」と、全てのチームメンバーを予想する「ドラフト完全予想」の二種類がありますが、後者を予想してみようと思います。(ついでに前者も投票はするかもだけど)
あと、今後の記事を読んで応募してみようという方は、AbemaTV公式Twitter と、AbemaTV将棋Ch公式Twitter をフォローしておく必要がありますので、ご注意下さい。(その他詳細はトップにリンクを貼っている公式HPをご確認下さい)
それから、このnoteはほぼリンク集となる予定です。考察等は別途記事を起こす予定ですので、気長にお待ちください。
2. どんな情報集めるの?
ざっくり言うと、
・Abema公式の情報
・wikipedia
・レーティング等関連情報
・その他、ここ数年の各棋士に関する記事
です。
なお、基本的には大会成績等よりも、"人読み"に重点を置いた記事を集めるつもりですので、あらかじめご了承下さい。
その他気になるものを見つけたら追加しておきます。
--本編--
3. 豊島 将之 竜王・名人
「みんなでワイワイやることが久しぶり」自他ともに注目する豊島将之竜王・名人の“団体行動”(AbemaTIMES)
「早指しなので瞬発力のある方。若手中心ですが、若手じゃなくても強い人は強い。適正がある人をうまく選んでいきたい」
豊島将之(Wikipedia)
居飛車(対・振り飛車、矢倉、角換わり、後手番一手損角換わり、横歩取りなど)、振り飛車(三間飛車、向かい飛車、中飛車など)、相振り飛車のいずれも指しこなし、また、攻め合いの将棋も持久戦も指すという、序盤、中盤、終盤と隙のない典型的なオールラウンドプレーヤー
コンピュータソフトでの序盤研究に力を入れており、序盤に時間を使わず終盤戦に時間を残す戦いが多い。力戦形も得意としていて、最速の勝ちを目指すよりも抜群の大局観で押し切る将棋が真骨頂である。
豊島将之竜王名人 : レーティング(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
豊島将之竜王・名人、綾辻行人の次回作に「犯人役でも...」(HOMINIS)
豊島竜王・名人がファンだという作家の綾辻行人がステージに登場。
「粘り強さ」で竜王奪取!豊島名人、史上4人目の「竜王・名人」達成(遠山雄亮 | 将棋プロ棋士 六段)
筆者がシリーズを通じて感じたのは、豊島名人の「粘り強さ」だった。
豊島将之名人と藤井聡太七段 天才2人の瞳に映る「風景」とは…(東京中日スポーツ)
「羽生さんの見ている海はみんなと違う」
なぜ豊島名人や藤井七段は角換わりをエースとしているのか?そして角換わりの現状は?(遠山雄亮 | 将棋プロ棋士 六段)
流行の最先端をいっているのは豊島名人、広瀬竜王、渡辺三冠といったトップ棋士たち、そして藤井七段のような若い棋士である。
「将棋は本当に楽しいです」 豊島名人(29)が豊島六段(20)だった頃の名言(松本博文 | 将棋ライター)
「将棋は本当に楽しいです。昨日負けた私が言うのですから、間違いないと思います」
音をあげない。でも力を入れすぎない。常に自然体。 棋士・豊島将之 28歳。(livedoorNEWS)
―自分の世代が頑張らなくてはいけないと思ったりすることはありますか。
そういうのはないですね。将棋は「自分対他の棋士」って感じなので。でも年齢が近いと将棋観みたいなのが似ているので、お互い参考にし合ったりだとかはあると思います。
―ご自身の近い世代ですとどういう人を意識するとかありますか。
やはり稲葉(陽)さん、糸谷(哲郎)さんは当然ですね。あとは佐藤天彦さん。東西で離れてますけど対局する機会が多かったので。
豊島将之新名人(29)が豊島三段(16)だった頃(松本博文 | 将棋ライター)
小学3年、9歳の時、桐山清澄九段門下で奨励会入会。後に藤井聡太(現七段)に更新されるまで、史上最速のペースで昇級、昇段を重ねていった。
豊島将之・新名人の父が語る「息子が烈火のごとく怒った一言」(文春オンライン)
「将之が負けた時、つい『こう指したら良かったね』と言ったことがありました。すると烈火のごとく怒ったんです。『何も分かってないくせに!』と。あの勝負に対する熱量は、今も彼の内側にあるんでしょう」
「藤井聡太七段とは全盛期に戦いたい」 豊島将之新名人は“令和の覇者”となるか?(文春オンライン)
藤井(聡)七段について豊島名人は「(10年後に訪れるであろう)藤井(聡)七段の全盛期に戦うことを目標にしている」と語っている。
「大口屋」の餡麩三喜羅 豊島将之さん(朝日新聞DIGITAL)
実は普段甘いものはあまり食べませんが、あっさりしていて食べやすいこの和菓子は例外です。
平成生まれ初の棋士・豊島将之王位・棋聖(NHKテキストView)
「同期の人たちは自分より4、5歳上でしたが、仲よくしてもらい、楽しくやれていました。もう少し緊張感を持ってもよかったくらいです(笑)」
豊島将之新名人、藤井聡太七段との対戦を熱望「さらに強くなっていくのではないか」(スポーツ報知)
「藤井さんがタイトルを独占していくような状況もあり得ると思いますので、実力を伸ばして何とか戦えるようにしていたいです」
電王戦公式統一パソコン「GALLERIA電王戦」豊島将之七段インタビュー(マイナビニュース)
──電王戦の経験というのは豊島さんにとってどんな意味があると思っていますか。
将棋の考え方が変わったのと大舞台で指していい経験ができたことですね。
最優秀棋士賞の豊島将之2冠「棋士のバックグラウンドまで注目していただいている」 将棋大賞表彰式(スポーツ報知)
(メディアに)多く採り上げていただいてファンも増え、棋士のバックグラウンドまで注目していただける機会が増えたのではないかと思います。
「序盤、中盤、終盤で一番得意なのは?」豊島将之八段がニコ生視聴者の質問に答える(ニコニコニュース)
豊島:昔は終盤が一番好きだったんですけど、今はどの分野も割と好きです。
4. 渡辺 明 三冠
渡辺明三冠、人生初の団体戦 プロ棋士は「応援することがなかなかない」(AbemaTIMES)
「自分がもし負けても、仲間が勝ってくれればいいと思う反面、自分が勝たないといけない。普段は完全に個人競技なので」
渡辺明(wikipedia)
居飛車党で、固い玉形、特に居飛車穴熊からの攻めを得意
羽生善治をして「渡辺将棋は、現代の若者らしく多くのデータの中から良質のものを選び出す能力が高い。棋譜、定跡、研究、手筋などあふれかえるほどの情報量をうまく質に転換できている。」といわしめた
谷川将棋のように最善の寄せを探求して一気に最短手で寄せるというよりは、大山将棋のような終盤の粘りと泥沼の中で逆転をみせる終盤術である。
長らく純粋な居飛車党として活躍してきたが、竜王位を失った翌年の王位リーグ(対佐藤康光戦)において、突如後手ゴキゲン中飛車を採用し、将棋界を驚愕させた
村山慈明、戸辺誠、佐藤天彦と若手時代から交流が厚い。若手時代、渡辺、村山、戸辺で「酷評三羽烏」と呼ばれ、後に佐藤が加わって「四羽烏」となった。
戸辺誠七段の家族と子供連れで旅行することが度々あり、お互いの画像をブログやツイッターで紹介し合っている。
渡辺明三冠: レーティング(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
渡辺明三冠(35)史上4人目のA級全勝達成! 順位戦通算21連勝! はずみをつけて4月から名人に挑戦(松本博文 | 将棋ライター)
「2年前に降級したときは、こういう星(全勝)を取れるとは想像していなかった。今までA級では挑戦争いもできなかったので、今期は将棋の内容は二の次で、結果を重視していた」
新鋭・本田奎五段(22)タイトル戦初勝利 棋王戦五番勝負第2局で渡辺明棋王(35)を降す(松本博文 | 将棋ライター)
渡辺「ずいぶん前に全然ダメだと思ってたんで。ダメな順はこっちから見るといっぱいあるんで(苦笑)。そうですね、(形勢は)接近したと言っても最終的にはダメなんでしょうけれど。接近もしてなんいじゃないかな」
渡辺明王将 初の名人戦挑戦に心境「実感がない」(スポニチアネックス)
「自分の対局(で決まったわけ)ではないので、実感はない」としつつ「もう少し日が近づいてくれば実感もわいてくると思う」と話し、表情はうれしそうだった。
将棋の棋士は何歳ぐらいまでを「若手」と呼べるのか?(松本博文 | 将棋ライター)
筆者は以前、二十代半ばでC級1組に所属する有望棋士の名をあげ「若手」と表現したところ、当時二十代前半の渡辺明竜王に「いや(その人はもう)『若手』じゃないです」ときっぱり言われたことがありました。
渡辺王将、防衛に向けて好スタート。強さの秘訣は「積極性」にあり(遠山雄亮 | 将棋プロ棋士 六段)
勝ち続けて勢いがあるから積極的であり、そして積極的であるから勝ちも続くのだろう。ここに勝率8割を超える渡辺三冠の強さの秘訣をみる。
渡辺明三冠が棋王戦挑戦者争いよりも気にしていた(?)「すみっコぐらし」とは(文春オンライン)
渡辺三冠は用事があったのか席を離れて、しばらくして急ぎ足で戻ってきた。
「おれのとんかつとえびふらいのしっぽは?」。いや、そこにありますけど。
渡辺明二冠(35)が豊島将之棋聖(29)から棋聖位を奪取、現将棋界の頂上決戦を制して三冠に(松本博文 | 将棋ライター)
「歳下の人に挑んでいくというのは、年々こちらの方が厳しくなるので、余裕はないですよね。なのでこういうチャンスは生かしたいなと思っていました。タイトルは意識してやっているので、数を増やせるというのは嬉しいことです」
中央派VS下側派 将棋の駒はます目のどこに置く?(松本博文 | 将棋ライター)
渡辺二冠自身は「私は自分では中央に置いてるつもりですが、下寄りのようです」とのことでした。
さよなら、将棋界の聖地・みろく庵(松本博文 | 将棋ライター)
渡辺二冠からは以下のコメントをもらった。
「突然のことで驚いていますが、定食やうどんが好きでよく食べていました。肉豆腐定食はボリュームがあり、すき焼きうどんに餅を追加したりなど、ガッツリ食べたい時にはみろく庵さんに出前を頼んでいました。将棋ファンの聖地とも言えるお店がなくなるのは残念ですが、長い間、お疲れ様でした」
「羽生の手を震えさせた男」渡辺明(文春オンライン)
激戦を制したのは、「『勝ちたい』という強い気持ちが生んだ極限の集中力がこの手を選ばせてくれたのかもしれない」と語る渡辺だ。将棋を人間のミスと先の読めない怖さのゲームと定義した渡辺は今も打倒羽生の最右翼である。
「固める将棋」から「バランスの将棋」へ 渡辺明二冠が見せた新機軸とは(文春オンライン)
コンピュータ将棋の影響もあり、ここ数年で戦い方が変わった。玉に金銀をくっつけてガチガチに固めるのではなく、バランスよく配置して指す戦法が主流にのし上がってきたのだ。
2018年度の渡辺の将棋を見ると、穴熊を用いた将棋が1局もない。これまでになかった傾向で、進化の一端が表れている。
渡辺は「後手番では5割勝てばいい」と述べている。
トップ棋士に15連勝 二冠狙う渡辺明棋王、復調の要因とは?(文春オンライン)
一体どんな勉強をして再び時流に乗ったのか、それは本人しかわからない。ただ棋譜(将棋の対局を記録したもの)から読み取れることとしては
・新しい感覚を徹底的に分析して理解を重ね
・共通認識を一つずつ検証して自分なりの解釈を加え
・疑問に思う点を検証して新しい手をあみだす
ということがあげられる。
クリスマスフェスタなど。(渡辺明ブログ)
監修は初めてでしたが、元々、マンガは趣味なので毎月の打ち合わせは楽しかったです。
渡辺明の視線(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.23】)
──瀬戸に住んでて、近くに対戦相手がいないのも影響しているんでしょうか?
渡辺棋王:うーん。それはどうでしょう? 今はネット将棋が発達して、地方に住んでても実戦はできるんで。佐藤天彦名人とか糸谷八段とか……糸谷八段とかその典型だと思うんですけど。
──確かに。地方に住んでいても実戦派はたくさんいますね。
渡辺棋王:やっぱ、実戦で育ってきたかどうかは、ある程度出ますよね。たとえば藤井猛九段は、実戦をほとんど指さなかったっていうじゃないですか。
「将棋棋士ってオフの日は何をやってるの?」20代イケメン棋士2人に聞いてみた(文春オンライン)
――黒沢さん、旅行も好きなんですよね。
黒沢 ほとんど国内です。4月は日光と那須で、戸辺(誠七段)先生と渡辺(明三冠)先生についていって、お2人のお子さんとサッカーや野球をしたり、巨大迷路を走りました。
5. 永瀬 拓矢 二冠
永瀬拓矢二冠、ドラフト指名も真っ向勝負「初手は自然に」重複上等(AbemaTIMES)
「初手は自然に、みなさんが重複指名になる方になるのでは。2番目以降は、自分から見てガッツがある方ですね。基本的に年下になるのではと思います」
実際、永瀬二冠と藤井七段は、同じ研究会で棋力向上に励んでいるのは、詳しいファンであればチェック済み。
永瀬拓矢(wikipedia)
振飛車党時代は、「有利になれば相手の駒をすべて取りにいく」ような、強烈な受け将棋で「大山康晴十五世名人の再来」と呼ばれた。
本人曰く「対局にあたっていくつか罠を用意しておくが、その罠に引っかからなかったら千日手を目指す」という。
電王戦の二つ名は「努力・変化・勝利」。
「将棋は才能ではなく努力」が持論で、他棋士と一線を画す「根性」「不倒」など独特の揮毫をする事が多い。
藤森哲也とともに、蒲田将棋クラブでアマチュア強豪と腕を磨く。
「自分の意識としては、私の棋士人生は鈴木先生(大介八段)に頂いたものだと思っています。」
永瀬拓矢ニ冠(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
藤井聡太七段、永瀬拓矢二冠を連破!朝日杯初優勝の千田翔太七段が磨いた必殺戦法(遠山雄亮 | 将棋プロ棋士 六段)
永瀬二冠は、いかに自分の得意の展開に持ち込むか、その術に長けている。
これで受けという自分の持ち味を発揮できる展開に持ち込んだ。
「藤井聡太」七段、母から巣立ちの一手 大学進学せず上京か(デイリー新潮)
さらに、今は永瀬拓矢二冠と月に2回、両国の将棋・囲碁センターで研究会を行っています。その回数も増やすことができると言うのです
「将棋界の鬼軍曹」永瀬拓矢叡王(27)が王座を獲得して二冠に(松本博文 | 将棋ライター)
「タイトル獲得、二冠ということで、上を目指してまた頑張りたいと思います」
終局後の永瀬叡王のコメントには、いつもの通り、浮かれたようなところはまったくありません。
打倒2強、世代交代目指す 将棋・永瀬拓矢王座(日本経済新聞)
渡辺明三冠(棋王・王将・棋聖)と豊島将之竜王・名人。この2人をどうにかしないと勢力図は変わってこない。自分は豊島さんと年はそんなに変わりませんが、早く"世代交代"を目指していけたらいい。
「バナナを食べる後ろ姿にも気迫が……」永瀬拓矢叡王と対戦して感じた怖さ(文春オンライン)
「将棋に才能は必要ない。努力だけだ」と言い切るだけの精進を続けて生まれた自信は、気迫となって相手に圧力をかける。そして時流に乗ると威力を増す。
自分で考え自分で答えをみつける。ライフ・イズ・将棋。棋士・永瀬拓矢 25歳(livedoorNEWS)
年長の羽生先生が有名であり、年下の藤井聡太さんが有名であり。そういう狭間の世代ですよね。狭間の世代でいられることは幸運だなと思います。
―一方で、同世代を強く意識することはありますか。
ないですね。羽生世代が厚いので。同世代も強いと思いますし、当然「同世代に負けたくない」という心も大事だとは思いますが。
―谷川(浩司)先生が20代、30代の棋士に「君たち悔しくないのか」と問われていましたが。
団体戦じゃないんで(笑)。チーム戦じゃないんで(笑)。
―体力づくりや食生活など普段の生活で気を付けていることはありますか。
(中略)
佐々木勇気さんとご飯に行くと、とんかつを食べたがるんですよ。自分はとんかつを食べる時は、黒烏龍茶がないといけないので。(佐々木六段に)心の準備が必要だと言わないと。
―関東の若手棋士のグループ「東竜門」のTwitterアカウントはファンに好評ですね。永瀬さん個人のアカウントでTwitterをやろうとかは?
ないですね(笑)。10年ぐらい前にはmixiとかやってたんですけど。東竜門で実家のラーメン店を宣伝するぐらいがちょうどいいかなと思ってます(笑)
永瀬拓矢七段が教える「絶対にプロ棋士になれる方法」(将棋情報局)
なぜこれでプロになれるかですが、自分は同期の中では才は薄い方でした。勇気(佐々木勇気六段)などが天才と呼ばれていました。しかし実際に対戦しても大して差はつきませんでした。いい勝負ができたのは、そういう勉強法がカギを握っていたような気がします。才なき私がプロになれたのだから、やってなれない人はいないはずです。
なぜ永瀬拓矢は藤井聡太を研究会に誘ったのか?(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.12】)
──なるほど……永瀬先生は、藤井聡太先生と研究会をしておられるんですよね。
永瀬七段:あ、はい。
──それは、あの『炎の七番勝負』で、永瀬先生が唯一、藤井先生に勝たれた。それがきっかけとなって?
永瀬七段:えー……と、そうですね。きっかけは……具体的に何がというものはなかったんですけど。まあ当時から強かったんですけど、対局してみて、聞いてた話と違ったんですよね。とても謙虚だと感じたんです。
謙虚な人は、それだけで強いんですよ。
謙虚じゃない人は、それだけで自分は評価しないので。
──ジャンプだとやはり『友情、努力、勝利』という三大テーゼが……。
永瀬七段:そぉぉうなんですよぉ!(喰い気味に)
(中略)
──ジャンプでいうと、『友情』の部分……永瀬先生の情熱に打たれてみなさん教えてくださったと思うんですけど、そういう情みたいなものに気付いたということなんですかね?
永瀬七段:えーと…………ただ、棋士同士は希薄な関係が多いので(笑)。
漫画みたいな綺麗事ではないんですけど、自分は、感謝している棋士はたくさんいますし。そこに情が生まれても、仕方がないと思うんですけど……。
永瀬叡王就位記念インタビュー 叡王獲得までを盤上・盤外から振り返る「月に28日がVS、残りの3日が対局」(ニコニコニュース)
──将棋界は頭が良い人がたくさんいそうですね。
永瀬:別格の方がたくさんいらっしゃると思います。同世代は……(小考)。ちょっと思いつかないですね(笑)。羽生先生とはほとんど話をしたことがないのですが、大変尊敬しています。子どもの頃から見ている存在なのは間違いないですし。会長は研究会などで教えていただいた時期もあります。
──ずいぶん早いステップアップですね。小学校の時は、たくさん大会に出られたんですね。
永瀬:出ましたね。ただ、同世代の方が強い方が多かったです。
(中略)
──どういう方たちでしょうか。
永瀬:菅井さん(竜也現七段、岡山)、佐々木勇気(現七段、埼玉)、三枚堂さん(達也現六段、千葉)
──永瀬さん自身は、いま蒲田にはどれぐらいの頻度で通ってるんですか?
永瀬:週2は行っています。
──叡王のタイトルを取った今でも変わらず?
永瀬:はい、変わらず。あとは新宿(将棋センター)にVS(ブイエス、1対1の研究会)で行くぐらいですね。蒲田が遠くて、新宿の方がアクセスがよい先輩とは新宿で。自分は全部、蒲田でやってほしいんですが(笑)。
──蒲田はやっぱりVSやってる関係者が多いんですね。
永瀬:一時期よりはだいぶ減りました。自分が三段だった頃が全盛だったと思います。鈴木先生(大介九段)や飯塚先生(祐紀七段)もいらっしゃっていました。
──同世代ではいま棋士になって活躍している人も多いわけですが、幼少期から今に至るまで、同世代をどう見ていますか?
永瀬:10歳、11歳の頃なんですけれど、奨励会に入る直前の頃は黒沢怜生さん(現五段、埼玉)が無敵でした。
(中略)
黒沢さん、佐々木さんの2人は、自分から見てすごいなと思いましたね。
──永瀬さんはその最先端の研究の中で争っていると思います。一方で、自分は自分の道を行くという、昔ながらのタイプの棋士もいるでしょう。現役棋士百六十数人中、何人ぐらいが、最先端で争ってる感じなんですか?
永瀬:(小考して)百人ぐらいだと思います。
──今までうかがったお話だと、永瀬さんはずいぶんと昔の棋譜を並べてこられたということがわかりました。昔ながらの上達法ですが、それがメインですか?
永瀬:どうなんでしょう。実戦が多いですね。今だと週2で蒲田。週2で新宿。月の15日ぐらいがVSです。
──なるほど、最盛期は月に15日だったと。
永瀬:いや、最盛期は月に28日でした。
──(絶句)
永瀬:対局が少なすぎるんですよ。月に28日がVSで、あとの3日が(公式戦の)対局です。もう少し対局をさせてあげたかったです(笑)。
──いやあ、すごいですね。一方で最近では、豊島さんが一切VSをやらなくなったという有名な話があります。そういう、コンピュータ将棋での研究をメインとする方法についてはどう思いますか?
永瀬:向いていれば一番効率がいいと思います。向き不向きがかなりあると思いますね。
──向いているのは、豊島さんだったり、千田さん(翔太七段)だったり。
永瀬:そうですね。気風(きふう)が大きいと思います。将棋の棋風ではなくて、性格の気風です。人間性というものが大きいと思います。
──そこで鈴木大介九段に喝を入れられたと。それはいつぐらいの話なんですか?
永瀬:加來さんに負けた時ですね。
(中略)
それから数カ月後ですが、その時、瀬川さん(晶司六段)、藤森さん(哲也現五段)と、あともう一人、元奨励会の方が蒲田で研究会をされていました。たまたま打ち上げの席でご一緒させていただいたんですが、その時に、鈴木先生にとても辛辣な言葉で……。
(中略)
自分にとってとても大きな出来事で、ありがたかったです。あれがなかったらどうなっていたか、全然わかりません。自分は恵まれていましたし、運が良かったと思います。
(中略)
自分にとっては当時、刺激的な出来事で、分岐点になりました。
──2013年、今泉健司アマがプロ編入試験の五番勝負に登場した際には、当時の若手棋士5人が対戦することになりました。そして3勝1敗という成績で、今泉さんは合格しています。その時のことについて永瀬さんは、プロが負けるのはちょっとどうかと思う、ということを言われていましたね。
永瀬:どうかと思いましたよ(笑)。それはどうかと思いますね。それはいかんのじゃないかと。
──佐々木勇気さんは、丸くなってる雰囲気はありますか?
永瀬:まだですね。急にこう来るんじゃないですか(感じを手ぶりで示しながら)。25は誰でも丸くなると思いますね。なぜかわからないですが。
永瀬叡王就位記念インタビュー 大好きな漫画を力説「チェンソーマンは1筋から9筋まで全部駒をぶつけるような漫画」(ニコニコニュース)
──瀬川さんの映画『泣き虫しょったんの奇跡』は関係者が多数出演していましたが、永瀬さんは出なかったんですか?
永瀬:出なかったですね(笑)。(永瀬叡王、瀬川六段、青嶋未来五段は同じ安恵照剛八段門下で)同門の青嶋君は出たみたいですね。
6. 木村 一基 王位
中年の星・木村一基王位、ドラフト指名は「気の置けない人を」将棋を楽しむ原点回帰(AbemaTIMES)
「原点にかえって、将棋が一緒に楽しめるんじゃないかと、気の置けない人を選ぼうかと思っています。こう言えばかっこいいようですが、いざチームが負けた時に『あんたのせいで負けた』と言える人を選ぼうかな」
木村一基(Wikipedia)
居飛車党の棋士。横歩取り8五飛戦法などの激しい将棋を指しこなすが、受けが得意であり、守りと粘りの棋風である。相手の攻め駒を逆に責めて攻撃を跳ね返す、強靱な受け潰しを見せる。
粘り強さの裏付けの一つに体力があり、同い年の行方尚史は木村について「彼は順位戦の後でも『欲しくなる』タフな男」と語っている。
プロ棋士となった弟子に高野智史がいる。
木村一基王位(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
運命をわける「将棋界の一番長い日」――木村一基王位、A級順位戦から陥落(幻冬舎Plas)
「今のところやる意欲もありますし、将棋をやったらやったで面白いと感じることは増えている。一生懸命勉強しようという意味では、いい状態ですね」
将棋ファンを虜にするトークの応酬 木村一基王位VS三浦弘行九段 抱腹絶倒の盤外勝負(AbemaTIMES)
木村王位はテレビ対局の解説や、イベント会場での大盤解説でも、一人でボケては自虐でツッコむといったトークセンスの持ち主。
(中略)
三浦九段は、飾らない人柄と対局している棋士への心配りが際立つ解説をすることで知られている。
(中略)
それゆえ木村王位に対して、いわゆる“タメ口”で会話をし続けていること自体が、レア映像でもあった。
“千駄ヶ谷のウケ師”木村一基王位の口撃に藤井聡太七段もたじたじ ファン大満足の爆笑大盤解説会(AbemaTIMES)
もう完全に木村王位のペースだ。ここでようやく師匠・杉本八段にも手番が回る。
杉本八段 木村さんはどっち持ちたいですか?
木村王位 僕、上を持ちたいです(後手・永瀬二冠優勢)
杉本八段 私も大きな声では言えないですけど、上を持ちたいです。
木村王位 なんで大きな声で言えないんですか!
杉本八段 基本的にはねえ。藤井七段が先手持ちって言っていたし(横目で弟子を見る)
ここでようやく「杉本・藤井」組が一本取り返したというべきか、笑いを取り返したというべきか。
先手・木村一基王位、後手・佐藤康光九段 ベテラン棋士の爆笑“将棋漫談”にファン歓喜(AbemaTIMES)
「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村王位だが、イベントなどではファンからバンバン笑いを取る「千駄ヶ谷のウケ師」。このくらいの反応は、もはや手筋だ。
“後手”となった佐藤康九段だが、一緒になって笑っているだけではない。すぐに切り返しの一手を繰り出した。
佐藤康九段 だってそうですよ。千田-藤井戦でしょ。(年齢)を足して42。2人とも(それより)年上なんですから。
木村一基王位、座右の銘「百折不撓」はマラソン大会の景品から(HOMINIS)
話題が自身の弟子の高野智史五段のことに移ると「この世界に入ったのであれば、満足のいくように過ごしてほしい。欲をいえば師匠を越えるくらいに...」と、師匠ならではの思いを言いかけるも「越えなくてもいい」と訂正。「師匠の王位を脅かす人を叩いてほしい」と付け加える姿に、ファンからはこの日一番の笑いが起こった。
高野智史五段、師匠に“恩返し”の勝利 木村一基王位「平手で負かされちゃった」と笑顔/将棋・新人王戦優勝記念対局(AbemaTIMES)
「一局通してうまく指されていたような気がしますね。強くなっているなという風には思いますし、私が弟子入りしなきゃいけない(笑)とてもいい内容で負かされた気がします」と、最後まで和やかな雰囲気だった。
将棋新人王戦で優勝した高野智史五段(26)記念対局で師匠の木村一基王位(46)に勝利(松本博文 | 将棋ライター)
番組の終盤で、木村王位と深浦康市九段が弟子について語り合っています。木村王位には高野五段、深浦九段には佐々木大地五段という、優秀な弟子がいます。
深浦「木村さんは練習将棋で高野さんと・・・」
木村「やります。結構負けます。『いやあ、おれ本当に弱くなっちゃったなあ』と思ったら、たぶん弟子が強くなってるんですね。これを喜べるのが本当の師匠だと思うんですけど(声をひそめて)素直に喜べない!」
深浦「いやそれ、同意、同意(笑)」
弟子の言葉に涙、涙…“将棋の強いおじさん”木村一基王位に贈られた高野智史五段の感動メッセージ(AbemaTIMES)
さすがに師匠のことです。私が何か悩んでいるような、隠しているようなことは当時から気づいていたと思います。それでもあえて何も聞かずに、ただ将棋を指してくださって、その優しさは自分には、あまりにもまぶしすぎました。師匠が王位を取って、自分も一つ結果を残して、ようやく向き合うことができました。
「Twitterでの応援は届きました」悲願の初タイトル、木村一基王位が明かした“勝因”(文春オンライン)
応援が力になったのは確実です。ツイッターなどSNS上での応援メッセージも届いてきまして、『一度は取らせてやりたい』とか。まあ今後はどうなるかわかりませんけど」
(一同笑い)
飯島栄治七段(右)の自宅には「百折不撓 一基」とだけ書かれている掛け軸が掛けられている。木村王位がタイトルを取ったら肩書を付け加えるという話だったが、以前の掛け軸はそれで完成品だということで、新たに木村王位が掛け軸を書いて贈るそうだ。
木村一基九段が今強い理由(NHKテキストView)
木村をよく知る弟子の髙野智史四段はこう推測する。
「現代将棋は薄い玉形が流行しているが、師匠は昔から薄い玉形を好み指し続けてきた。今の時代に師匠の棋風がマッチしているのではないか」
木村ワールドへようこそ 異次元の受け師、木村一基の世界(松本博文 | 将棋ライター)
こちらは2009年の大和証券杯▲行方尚史八段-△木村八段戦。同学年のライバルにして、親友同士の対戦ですが、△6一飛の自陣飛車が木村流。
(その二より)
対局が終わって控え室に引き上げてきた木村は、親友の行方尚史八段に向かって、開口一番、こうぼやいた。
「ナメちゃん、おれ弱かった? 勝ちだと思ってたのが負けだったんだよ」
木村の無念が伝わってくるようで、胸が詰まるシーンだった。
なぜ木村一基は受けるのか?(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.19】)
──将棋世界(2015年12月号)で、木村先生が中村修九段と『受け』について対談されていたとき、受けに目覚めたのは奨励会のころだとおっしゃっておられました。
木村九段:そうですね。はい。
──どういう経緯で受けに目覚められたのでしょうか?
木村九段:んーと……まあ、基本的には『攻める』というのと質が似てて。攻め駒を『責める』って感じなんですよね。王様を攻めるのと、攻めの主軸になるのを責めるのと、発想はあんまり変わらないように思うんですけど。
──そのときのことを飯島先生(栄治七段)が将棋世界で振り返っておられたのですが……その前の第55期王位戦で敗れたときとは様子が違っていて、かなり前向きな様子であったと。
木村九段:あー……そうでしたか。いやいや。
あのときは確か……陣屋から帰って、飯島さんと松尾さんに酒付き合ってもらって、帰った気がしますけど……。
羽生善治とかいう鬼みたいな将棋の天才と木村一基という愛すべき将棋の強いおじさんの話(たろちんのブロマガ)
ちなみに木村八段は羽生さんと一緒に将棋を勉強する数少ない「羽生研」のメンバーでもあります。もちろんタイトル戦などでメンバー同士が戦う場合はしばらく研究会もお休みするそう。今日の大盤解説を務めた松尾歩八段も羽生研のメンバーで、3人が終局後にみんなの前で対局を振り返る光景は結構胸が熱くなるものがありました。
3年ぶりの陣屋 その日、“将棋の強いおじさん”は百折不撓だった(文春オンライン)
木村九段を象徴する名言に「負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう」というものがあります
最年長“初タイトル”狙う木村一基九段 『千駄ヶ谷の受け師』の忘れられない涙(文春オンライン)
木村九段は加瀬七段門下ではない。故佐瀬勇次名誉九段門下だ。しかし木村九段と加瀬七段の仲は一門の垣根を超えたものだった。
そして木村九段は筆者にとって兄弟子のような存在となった。それは同じ加瀬七段一門の他の棋士(佐藤和俊六段・戸辺誠七段)も同様だ。
中年の星・木村一基王位が語った46歳で初タイトル「私は将棋しかできない」(AERAdot.)
「知っている記者の方だったんですけど、ファンの方への思いを質問されると思っていたら家族のことを聞かれまして。つい先日、娘から『3年前にタイトル戦で負けたときは、お母さん泣いていたんだよ』ということを聞いていました。王位獲得直後には知りませんでしたが、家族にもいろいろと苦労をかけていることは感じていたので、思わず泣いてしまいました」
ただの将棋の強いおじさんではない。AI時代にすり寄られた木村一基王位。(NumberWeb)
「木村さんは昔から指し方を変えていません。リスキーで損な指し方と言われていたこともありましたが、いまはAIに最も高く評価されている棋士です。言ってみれば、時代が木村さんにすり寄ってきたということですね」は渡辺三冠の至言。
初タイトル奪取の木村一基王位、帰宅しての一言目は「泣かされちゃったよ」(文春オンライン)
木村 相掛かりといえばね、飯島栄治(七段)っていうのが、相掛かりの本を出しましてね(『相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド』(マイナビ将棋BOOKS))。あれがけっこう丁寧な本でね。ところがあれ読んだ次の日に、あの本に出ていることをやったら負けちゃったんですよ。竜王戦の挑戦者決定戦の第1局のとき、早く負けたでしょ。あのとき(本と)違う手を指されたときはびっくりしましたよ。俺、本読んできたのに……うまく行ってないような気がするよ。
遠山 飯島先生はツイッターで「夢でもみてるのかもしれない」と喜んでましたよ。
木村 こっちはたまらない現実でしたよ。
7. 羽生 善治 九段
※AbemaTIMESの今回の団体戦に関する羽生九段の記事はありません
羽生善治(Wikipedia)
攻守ともに優れた居飛車党であり、急戦・持久戦問わず指しこなす。時折、振り飛車を採用することもある。
勝又清和は「大山の力強い受け、中原の自然流の攻め、加藤(一)の重厚な攻め、谷川の光速の寄せ、米長の泥沼流の指し回し、佐藤(康)の緻密流の深い読み、丸山の激辛流の指し回し、森内の鉄板流の受け、といった歴代名人の長所を状況に応じて指し手に反映させる‘歴代名人の長所をすべて兼ね備えた男’」としている。
羽生善治九段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
参考:藤田晋(Wikipedia)
羽生善治三冠とサイバーエージェント藤田社長、二人の考える将棋のいいところとは?(日本将棋連盟)(vol1~vo4を含む)
羽生:とにかくやり続けて、実直に前に向かうというか。
藤田:そうですね。先見性というより、やっぱり忍耐力みたいな、やり切るための覚悟みたいなもののほうが、すごく大事だと思います。
藤田:羽生さん世代は強い棋士が多い印象ですが、今のインターネットで学んだという渡辺明さんたちの世代はいかがですか。
羽生:とても強い世代だと思います。名人の佐藤天彦さんもそうですし。私はあの世代の人たちとは、かなりネット上で将棋の試合をやっていたと思います。
(中略)
といっても、匿名なので本当かどうかは分かりませんが、なんとなく指している手応えとして、いまの30歳前後の人たちとは、彼らが10代ぐらいのときに結構対戦していたような気がします。
羽生:あと、将棋の世界で若い人がなぜ強いかというと、それはやはり「いいとこ取りができる感性」があるからだと思います。いろんな作戦がある中で「これはもう時代遅れだ」とか「この作戦がこれからはいい」とかを、若い人のほうがすごくドラスティックに見極められる気がします。
藤田:僕は麻雀で負けた日は、将棋を指すようにしていまして。というのも、コンピューターのレベルを少し低めに設定して、圧勝してからスッキリして寝るという(笑)。
羽生:そういう切り替えって、すごく大切だと思います。
「リスクの裏に楽しさがある」羽生善治氏がCA藤田晋氏と語った“勝負師のメンタリティ”とは(ログミーbiz)
羽生:結局、将棋の世界ってお互いの手の内を知り尽くして勝負をしてるんですよ。一回奇襲かけて勝つことはできるんですけどその一勝だけの話なんで。10~20年、そういうスパンで見たときにはそういうやり方は全然意味をなしてない。正面からぶつかって行くっていうのはすごい大事なんじゃないかなと。
羽生:たとえば同じ競争してても信頼されてるかどうかっていうのはすごく大事なことで。それがないと、一気に奪われたりとかいうのが結構あるんで、そういうものはすごく大事なんじゃないかなと思うんです。
藤田:周りの信頼とか、応援されてる状況っていうのが、会社経営とか仕事においてもすごくプラスになると感じるんです。その状況作るのは地味な積み重ねしかない。何か秘策でもないかと思いがちですけど。本当地味な信頼、日々の積み重ねですね。
羽生:アマチュアの頃にやってたのは、ただ自分の指したい手を指してただけなんですよ。でもプロを目指してくると、いかに相手の指したい手を指させないようにするか、動き・狙いを封じるかってことを「手を殺し合う」って言うんですけど、そこにすごく重きを置いてくる。うまく相手に手を渡すっていう感じなんですよ。手を渡して「もう好きなようにやってください」ていう。
藤田晋氏(以下、藤田):僕は結構若手のまだ未経験だけど情熱と勢いがある、みたいなのを起用して、仕事任せるというのが好きだし、そこで当ててることが結構あるんです。
羽生:ええ。逆に言うと、30代ってそういう総合的なバランスみたいなものが取れてる時期、っていうことはあるんじゃないですかね。勢い良く進んでく元気もあるし、ある程度経験も積んで、あまりむちゃくちゃなというか、暴走するようなこともない。
藤田:棋士の方と経営者の方の仕事の中での「旬」の時期がわりと近いような気がするんです。人それぞれだと思うんですけど、感覚的に僕は経営者の旬って40代かなと思ってるんですけど、どのへんですかね、棋士の方の一番(の旬)。
(中略)
羽生:でも勝率とかで見ると、やっぱり20代のときが一番良くて、(次に)30代・40代って感じですね。やっぱり年齢が若いほうが有利だと思います。
羽生:とくに羅針盤・カーナビが効かないような状況で本当の真価が問われるんだ、って一面もありますし、あと、今ものすごい情報化の時代でデータとか簡単にどんどん入って来るんで、莫大な量を使いこなすことによって力をつけてるって感じもあるんですね。
そこが実は私が最近興味持ってるとこで。莫大に持ってる情報量が、全然見たこともない場面のときに自然に対応できる質に転換できるかどうかっていうのは、これから先に出て来る若い人たちの大きなテーマ・課題みたいなものなんじゃないかなあっていうふうに思ってます。
8. 佐藤 康光 九段
連盟会長・佐藤康光九段、ドラフトの悩みはくじ引き?「おみくじも引かないんで」(AbemaTIMES)
「将棋はもともと1対1のゲームという基本がありますが、喜びを分かち合えるのは新たな喜び。戦友という意識が加わるのかな。選手としてはチームメイトに迷惑をかけないように、いい将棋が指したいという気持ちが強い」
佐藤康光(Wikipedia)
若手時代は既存の定跡形を多く指していたが、2005年前後からは創造的で新基軸な序盤作戦を選ぶことが多くなっている。
2006年、米長邦雄会長(当時)からBonanza戦を打診され、「固くお断りします」という佐藤に対して、米長が「負けたところで恥になるわけでもない、考えてみろ。しょせん遊びだ。機械相手に数時間遊びで指してくれれば、1000万円以上の収入になる」というと、佐藤は「米長先生、そこに正座してください。プロが将棋を指すのに”遊び”ということがありますか。先生はそんな気持ちで将棋を指していたんですか。私は固くお断りをいたします」と米長を諭した
朝食は大の納豆派で、パン食のときも必ず納豆をつけるほど。本人曰く「納豆はデザートだと思っている」。
佐藤康光九段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
“超多忙”将棋連盟会長・佐藤康光九段が「それでもファンとの指導対局に時間を割く理由」(文春オンライン)
――2月で会長職4年目を迎えます。多忙で研究会を減らしているにもかかわらず、指導対局に時間を割かれるのはなぜでしょうか。
佐藤 休みの日になるべく受けるようにしています。ファンの方の声を聴くことが大事だと思っているからで、ヒントを得ることも多いです。今日来たのは、先崎さんも頑張っているので、協力できるところは協力したいですから。
佐藤康光九段に聞く「将棋指しとメガネの深い関係」(文春オンライン)
―― 対局中はかなり近い距離を凝視することになります。普段使いとは別に、近くが見やすいメガネを用意するといった使い分けはしていないんですね。
佐藤 はい。たしか近くが見えにくいのが老眼の始まりでしたか……? とくにまだ困っていないのでメガネを変える予定はありません。
……今考えてみると、私のメガネ選びは、将棋のスタイルと同じかもしれません。必要に迫られないとスタイルを変えない。
日本将棋連盟・佐藤康光会長インタビュー「AI全盛時代でも貫きたい、私のスタイル」(文春オンライン)
―― ブームの一面としては、小説、漫画、映画など、将棋がさまざまな創作のテーマになっています。特に印象に残った作品はありますか。
佐藤 『聖の青春』、『3月のライオン』、そして『泣き虫しょったんの奇跡』と3年連続で将棋の映画が公開されましたね。今までになかった現象です。私は村山聖さんとは同世代で実際に戦っていましたので、大崎善生さん原作の『聖の青春』は懐かしく、当時のことを思い返しながら見ました。
羽生世代にあって若手棋士に足りないものは“精神論”です(文春オンライン)
将棋界には、かつて伝説の研究会が存在した。若き日の羽生善治、佐藤康光、森内俊之が研鑽を積んだ、いわば「羽生世代」の原点とも言える場所。それが通称「島研」である。
総括、第3期叡王戦(佐藤康光九段)(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.16】)
──よろしくお願いします。まずは本戦出場おめでとうございます。
佐藤九段:ありがとうございます。
──兄弟子である福崎先生との決勝戦でしたね。
佐藤九段:そうですね。はい。
──AIの数値を見ることよりも、自分で考えた手を指すことのほうが大事なんだと。
佐藤九段:そうですね。
最年長出場者の中村九段、稲葉八段に味のある戦い:第2期 叡王戦本戦観戦記(ニコニコニュース)
九段戦決勝の佐藤康光戦についてはいろいろな方から声をかけていただきました。
(中略)
普通の状態でやったらダメですよ。棋士会の上司ですし(注・佐藤が会長、中村が副会長)、尊敬の念が強すぎますから。
昔、夢を見たことがあるんです。佐藤さん含めた何人かと旅館に泊まっていて、みんなで酒を飲んでいる。酔いつぶれてふと目を覚ましたら、佐藤さんが一人で空き缶の片づけをしている(笑)。リアルな夢で、いかにもありそうでしょう?
米と小麦のハーモニー 佐藤康光九段のシンプルすぎる将棋めし「かけうどん+もち」にファンざわざわ「力うどんじゃないのか?」(AbemaTIMES)
注文した「ほそ島や」には、力うどんというメニュー自体はあるため、佐藤康九段は他の具材がある力うどんが食べたかったわけではなく、あくまで「かけうどん+もち」という選択をしたことが分かる。
「将棋界の一番長い日」A級最終局は深夜1時過ぎ終了 佐藤康光九段(50)が羽生善治九段(49)に勝利(松本博文 | 将棋ライター)
160手目。羽生九段は佐藤九段の龍の頭に飛車を打ちつけます。
深浦「かっけーなあー」
深夜のテンションで、深浦康市九段がそうつぶやきます。
あまりの熱戦に、中村七段は「ひえー」と感嘆の声をもらしました。佐藤九段は盤外で会長職をこなすかたわら、盤上でも素晴らしいパフォーマンスを見せ続けてきました。
深浦「これをひっくり返す豪腕・・・」
中村「明日も公務に励むんでしょうね」
深浦「今は幸せな時間なんでしょうね」
将棋愛好家の皆様へ(日本将棋連盟公式HP)
公式戦の模様は各主催新聞社の観戦記や中継ブログ、さらに囲碁将棋チャンネル、ニコニコ生放送やAbemaTV等でも放送されており、4月からは第3回AbemaTVトーナメントといった大型企画も始まります。
【王手報知】棋界随一のゴルフ愛好家・佐藤康光九段、四半世紀以上プレー、影響受け今の将棋に(スポーツ報知)
22歳の頃、連盟の野球部「KINGS」の合宿で群馬県館林市にお邪魔した時でした。休憩時間に泉正樹さん(現八段・58)と中川大輔さん(現八段・51)に「近くのゴルフ練習場に行こうよ」って誘われたら完全にハマりまして…。
バリスタ姿、似合いすぎ! 佐藤康光九段、戸辺誠七段、中村太地七段が棋士カフェをオープン(スポーツ報知)
佐「運命でしょ? コーヒーは自宅でも対局の日も愛飲してます。深煎りの濃いめが好きで、家でも豆を買ってきてミルでひいたりドリップしたり…。修業時代、研究会で室岡克彦七段に淹れていただくのを飲むようになってハマりました。頭が冴えますから、対局中の棋士にとっては勝負飲料ですよね」
「やり抜く力を育てる」 ~スズキ・メソードと日本将棋連盟、トップ対談(ログミーBiz)
佐藤:今は若い棋士のレベルが全体的に上がっているので、僕が若い頃より強いなとは感じます。それは環境も大きいと思いますね。
(中略)
若い時の環境はかなり大きいと思いますね。やはりいいライバルといいますかね、私の場合は同世代で1つ下ですが、羽生(善治)さんや森内(俊之)さん、郷田(真隆)さんをはじめとした強い方がたくさんいました。そういうライバルがいたことによって自分が引き上げられたということはあります。そうした存在が大きいです。
9. 三浦 弘行 九段
予測不能のドラフト指名 三浦弘行九段「普段交流のない人から選ぶ」と宣言(AbemaTIMES)
「あまり普段から仲のいい人とか、練習しているとか、その中から選ぼうとは思っていないんですよ。その中から選んじゃうと、他の選ばなかった人に顔向けできない。少し人間関係みたいなことを考えてしまって。普段交流のない人から選ぶのが、一番すっきりするかなと」
三浦弘行(Wikipedia)
研究家として知られ、子供時代から親交のある行方尚史の評する所、広い局面より、狭くて深い局面、いわゆる「局地戦」で強さを発揮するという
藤井猛は同郷の兄弟子に当たる。2人は2001年、同時にA級昇級した。また、奨励会入会試験で1度落ちた経験があることも、2人の共通点である
屋敷伸之と棋聖戦を戦った当時のインタビューで、一日の将棋の勉強時間が10時間を超えると答えたことがある。「愛読書は『将棋年鑑』」。屋敷は当時、勉強をほとんどしないことを自称していたため、対極的な2人として話題になった。
野月浩貴の結婚式では誰とも話さず詰将棋を解いていたという噂もあったが、野月の結婚式には出ていないとし、三浦本人が噂を否定している。
木村一基の結婚式ではずっと詰将棋を解いていた。
三浦弘行九段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
藤井聡太七段、初陣飾れず激闘180手、三浦弘行九段が経験の差を活かし勝利8月11日(日・祝)福岡大会(一回戦第四局)開催結果(PR TIMES)
三浦弘行九段「藤井七段が奨励会のときに一緒に合宿をしたことがあり、その縁で対局中継などではつい藤井七段の応援をしています(笑)。その後、詰将棋を解く速さを実際に見て本物だと思いました。胸を貸すという余裕はありません。親の仇と戦うつもりで頑張りたいです」
三浦弘行九段 “今度こそ残留”無心の一手(スポニチアネックス)
藤井とはプロ入り前から、師匠の杉本昌隆八段(50)を通じて親交がある。
「早指し戦は若手が強いというのが常識だった。でも昨年度のNHK杯は羽生さん(善治九段=49)が優勝して、4強も全員が羽生世代。自分も甘えていられない」
不正疑惑晴れ復帰から1年 支えに感謝棋道磨く 三浦弘行さん(将棋棋士)(東京新聞)
師匠の西村一義九段(76)は復帰時、心の余裕を持たせようと、「十連敗したっていいんだ」と言ってくれた。
一昨年、疑惑を指摘した棋士の一人で、周囲からは「因縁の対決」と騒がれた。「雑念が出るといい結果にならない。一月ごろから将棋の内容が良くなかったので、自分の将棋を見つめ直し、いい将棋を指すことだけを考えた」。自然体の意識が、執念の残留に結び付いた。
何十年も正しいと信じられてきた定跡が崩れている時期。新しいものを受け入れ、一からやり直す勇気が必要」
10. 久保 利明 九段
振り飛車党代表・久保利明九段の予想 ドラフト1巡目は「重複する人が増えてくる」(AbemaTIMES)
棋士は個人の戦いがずっと続いていますが、チームワークが大切になってくると思います」と、3人集まることで生まれる強さに期待する。
「指名する人ですか?ある程度、頭の中に入っています。実際、重複するかもしれないですし、初めてでわからないですが、臨機応変にやりたいです」
自分のリストと同様に、他のリーダー棋士の指名にも読みを入れた。「1巡目とかは重複する人が増えてくると思います」
久保利明(Wikipedia)
関西奨励会出身であるが、プロ入り後しばらくは関東に所属していた。2006年4月に関西へ戻り、当時「囲碁・将棋ジャーナル」に出演した際、「もう関東へ行くことはない」と述べた。
振り飛車党であり、藤井猛、鈴木大介と共に振り飛車御三家と呼ばれる。
「捌いて(さばいて)勝つ」で、駒の軽い捌きを常に重視する棋風であり、「捌きのアーティスト」「カルサバ流」「カルサバ日本一」などの異名を持つ。
久保利明九段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
将棋ソフト「ハニーワッフル」開発者が掲げる「不利飛車とは呼ばせない」という冷静な情熱(文春オンライン)
振り飛車党の第一人者として気を吐く“さばきのアーティスト”こと久保利明九段も注目する、振り飛車特化型の将棋ソフト「ハニーワッフル」の開発者・渡辺光彦さんに聞いた。
――ハニーワッフルはどこに飛車を振ることが一番多いですか。
渡辺 三間飛車が割と多いんですけど、それが真理に届いている感じはしません。ただ、やっぱり初手から動けますし、振りやすいのは確かです。
――完全解析は無理だとしても、将棋ソフトの行き着く先は、一直線で相手の王様を詰ましにいく急戦になるのか、あるいは「最強の囲い」が発見されるのでしょうか。
渡辺 (中略)ただ、そうなるとお互いが全力でパンチを放つわけですよね。どちらかが絶対倒れる。それがコンピュータ的な相居飛車の戦いです。それをやるんだったら、最初から相手の攻撃をかわすことを考えて、振り飛車で対抗形に組むのも悪くないのかな、というのが自分のスタンスです。
なぜ振り飛車の評価値が低いのか
――久保利明九段は、「コンピュータは振り飛車を十分に評価できていないんじゃないか」とおっしゃっていました。
(中略)
渡辺 このインタビューを受けるに当たって、いろいろ考えてきました。振り飛車の評価値が居飛車に比べて低く出ちゃう理由というのは、大きく分けて2つあると思うんです。
(中略)
逆に飛車を横に移動させると、わかりやすい相手の弱点を突けなくなる。さらに飛車を動かすために1手余計にかかってしまう。だから、とりあえず弱点になる角は交換すればいいんじゃないかなと思っています。
あとは、「勝ちやすさ」ですね。振り飛車にすると手数が長くなって、勝つまでの距離が遠いんです。
――コンピュータ将棋だと持ち時間はどれくらいなんですか?
渡辺 当時は持ち時間10分で1手指すごとに10秒プラスされる「フィッシャールール」でしたね。第29回大会からは、「持ち時間15分、1手指すごとに5秒プラス」に変わっています。
渡辺 「重機で荒らす」っていうのは、例えば藤井システムの手をすべて定跡化して、それをさらに深く探索して、みたいなことはちょっと野暮だなあと思っているんです。その道のプロが人生をかけて築いたものを、そういうことに使ってはいけないのかな、と
「将棋棋士ってオフの日は何をやってるの?」20代イケメン棋士2人に聞いてみた(文春オンライン)(#1~#3を含む)
都成 棋士だと活発な人が多いと思います。関西だと、山崎(隆之八段)さんと阪口(悟六段)さん、奨励会の子で登山にいったそうですよ。奨励会三段が中心のメンバーで、毎朝10キロ走ってから練習将棋を指す「マラソン研」もあります。久保(利明九段)先生もマラソン好きですよね。
――奨励会入会は2000年です。将棋はどのように変わりましたか。
都成 入会直後は四間飛車ばかりでしたけど、玉の堅い居飛車穴熊とミレニアムに勝てなかったんですよ。そしたら、ゴキゲン中飛車がはやり出して、それに変えたら劇的に成績がよくなりました。三段までは石田流との二刀流で、関西の久保利明九段の軽い振り飛車に影響を受けましたね。
――奨励会に入ってからどうでしたか。
黒沢 (中略)振り飛車党になったのは、もともと対抗形が好きで、当時は周りには居飛車党が多く、私が飛車を振れば確実に対抗形になるからです。関東なので、鈴木(大介九段)先生と藤井(猛九段)先生に影響を受けました。
――黒沢五段が三段リーグに入ったのは、2010年の18歳のときです。三段リーグで戦ううちに、将棋は変わりましたか?
黒沢 私は振り飛車のなかで変わっていきました。石田流やゴキゲン中飛車に加えて、プロになる前にやっていたのがダイレクト向かい飛車、そして藤井先生の角交換四間飛車にたどりつきました。
あと、鈴木先生にかなり教わり、将棋が変わりました。
都成 自分はソフトを使っていません。めちゃくちゃ依存しようとした時もありますが、使い過ぎると飛車を振れなくなると思いますよ。特に振り飛車は人間とソフトの感覚にずれがあり、300点ぐらいは関係ないでしょう。
黒沢 互角ならいいので、研究は突き詰めないです。あと、悪くなっても粘れるように、相手より玉が堅い形を評価します。
私もソフトを使っていないです。人を通して分かるからで、研究会でソフトを使っている相手の指し手を見れば、ソフトの考えを把握できます。
都成 菅井さんは自分なりの独自の研究を持っていますけど、多少は作戦を散らしているイメージです。
――菅井さんみたいに新作戦、新手を生み出すタイプは、ほかにいますか。
都成 いないでしょうね。関西の若手振り飛車党で注目しているのは、西田(拓也四段)さん。何でも指しますし、研究が深くて、振り飛車に命を懸けている。多分、ソフトをうまく取り入れていると思います。
――黒沢五段から見て、注目の振り飛車党は?
黒沢 あえていえば、山本(博志四段)君ですかね。ノーマル三間飛車の流行は、彼の影響だと思います。
「さばきのアーティスト」久保利明は、なぜ痛恨の敗戦の翌日に将棋盤と向き合えたのか(文春オンライン)(#1〜#3含む)
しかし私はその後、衝撃の事実を知る。
何と久保は、敗戦の翌日から将棋の研究を再開していたというのだ。
いや、終局は日付を跨いでいたのだから、その日のうちにもう、将棋盤に向かって新たな闘いの準備を始めていたのだ。
当時関東奨励会に所属していた野月浩貴八段は、最終戦で負けて順位の差で昇段を逃した時の久保の様子を、私に語ってくれたことがあった。
「久保さんが、対局場を出たところにある薄暗い廊下で、一人で泣いてる。絶対にタイトルを獲るような棋士になるって誰もが認めるあの久保さんが、まだ17歳で、来期は絶対に上がれるだろうってみんなが思ってる久保さんが、順位の差で上がれずに泣いてる……」
「その時には、やはり『心・技・体』が充実していないといけないと考えました。20代でしたから、体力はあります。技術は、トップレベルまで来ている自覚がありましたから……。あと鍛えるとしたら心かなと思って。
それでまあ、色々と……護摩行に行ったりとか(笑)」
――鹿児島の最福寺までわざわざ行かれたんですよね。道に迷う多くの若手棋士に影響を与えた行動です。
「そうですねぇ……幸か不幸か、他にやりたいことがなくて。自分の中では『幸』だったと思うんですけど。たとえば、自分がずっとライバルだと思っていた人は……」
――立石さん?
「そうです! 彼は頭もよかったので……それに、人を救いたいという気持ちも持っていたので、病院で働く道に進みました。優しい人でしたから……」
立石径さん。
あの村山聖九段に続く関西棋界の逸材といわれた、伝説の奨励会員である。
久保、立石さん、矢倉規広(現七段)の3人は「関西の三羽烏」と呼ばれ、研修会を経て同じ年に奨励会に入った。
――すごい方ですよね。タイトル戦の記録係をしている時に、対局者の谷川先生ですら見逃していた23手の即詰みを発見したという伝説が残っていたり……。
「そうです。そうです」
――一緒に研究会をしていたという井上慶太九段も、自分はもうプロになっていたのにあまり勝てなかったと。
「井上先生には僕も立石くんも奨励会有段者の頃から教わっていて……『あの頃は立石くんの方が強かったけどなー』って。今でも言われるんです(笑)」
――そうですね。普通は、とりあえず他と同じように行動します。人と違うことをするのは怖いですし、できればやりたくないですから。
「でも僕はそっちの方が心地よかったりするんですよ。逆に行く方が。人と同じであることを『快』とする人がほとんどだと思うんですけど、僕は人と違うことをしたいと思ったので。人と違うことをやりたくて将棋界に入ったので。だから、将棋界の中でも人と違うことをやりたいなと(笑)」
逆風の中、初手合の藤井を相手に久保が採用した戦法は、もちろん振り飛車だった。
しかも振り飛車の中でも、将棋ファンに最も親しまれている「ノーマル四間飛車」。
誰もが驚愕した。
それは、将棋を指す者が最初に手にする武器。ゲームなら初期装備だ。
居飛車側の戦法の発展によりプロの世界では絶滅寸前まで追い詰められたこともあるそのノーマル四間飛車を……少年の頃に掴んだ最初の武器を、久保はずっと大切に持ち続けてきた。
そしてコンピュータの力すら借りてチューンナップした最新最強の武器を手にする若き天才に対して、久保はその四間飛車で立ち向かったのだ。
――「さばきのマエストロ」が銭湯を経営しているという設定は、久保先生の護摩行から着想を得て、火を扱う仕事をさせたくて……。それでおうかがいしたかったのは、久保先生が護摩行をされてから、若手の方々も続々と挑戦しておられますよね。たとえば関東の藤森哲也五段。
「みたいですね。後で人伝に聞きました」
――冨田三段はそれで名人戦の記録を取りましたからね。対局者もビックリしたんじゃないでしょうか(笑)。
「いやぁ……僕もこういう気合いの入った子は、好きなんです(笑)
――永瀬先生がメチャメチャ粘るじゃないですか。あれは振り飛車党だったことと関係があるんでしょうか?
「それは絶対あると思うんですよ! 僕が粘るといわれているのは、実は振り飛車党だからというのもあって。
(中略)
だから僕がいつも言ってるのは……一番粘りがすごいのは、深浦さんなんです」
『研究会だし、飛車得だし、これ以上やっても意味あんのかなぁ?』って思うんですけど……そういう気持ちで将棋指してると、やっぱりおかしくなってくる。それで『ああ……そうか。研究会の時からこういう将棋を指さないといけないのか』と自分も粘るという意識を持ったので、粘りの僕の師匠みたいなもんです(笑)
――菅井先生との対談では、角道を閉ざす四間飛車……井出先生の、居飛車穴熊に組ませてから攻略するような振り飛車に注目していると語っておられましたが。
「いやぁ……できたらやりたいんですけどねぇ。やっぱり穴熊に勝つのは大変なので。研究はいつもしてるんですけど」
――トマホークはいかがですか? あと、後手番角頭歩とか。
「ああ、トマホークも興味を持って見ています。角頭歩も、おもしろいですよね」
――亡くなられた村山聖先生には、久保先生が奨励会6級の頃から将棋を教わっていたと聞きます。『聖の青春』の作者・大崎善生さんに「自分の将棋の半分以上は村山将棋です」とおっしゃったとか。
「ええ」
(中略)
――加古川から関西将棋会館に来るとなると、距離がありますよね?
「結構かかりますから、土日だけです。そのうち自宅に呼んでいただいて研究会をするようにもなりました」
――前田アパートですか?
「ええそうです。立石くんと、矢倉さん、それに僕を呼んでいただいて」
――有名な「関西の三羽烏」ですね。
――戦ってみたいですか?
「そうですね! 強い相手と戦うことは、楽しみなので。だから僕も、振り飛車を指すソフトには興味を持っていて。HoneyWaffle(ハニーワッフル)っていう……」
(中略)
僕はあのソフトに大注目しているんで(笑)」
研究会で切磋琢磨し互いの将棋を知り尽くす久保九段と小林七段、9年ぶりに公式戦で対決:第2期 叡王戦本戦観戦記(ニコニコニュース)
小林の印象を某棋士に尋ねたとき、即座にこの言葉が返ってきた。攻め将棋を好む純粋な居飛車党で、早見え・早指しが特徴だ。
(中略)
「いや……棋風的に、絶対に角を打ってくるなと思っていたんです」と小林。そのひと言に久保の口角が上がる。研究会で切磋琢磨してきたという間柄なだけあって、互いの将棋を知り尽くしていた。
【将棋】振り飛車は冬の時代へ。復活のカギは「藤井システム」か?(遠山雄亮 | 将棋プロ棋士 六段)
久保九段も王将戦第4局で、三間飛車+藤井システムを採用している。結果は出せなかったが、途中まで主導権は握っていた。
昨年も銀河戦で決勝トーナメント準決勝まで進出した佐藤和俊六段(40)は、三間飛車を武器に結果を残した。
若手の西田拓也四段(27)は三間飛車で7割近い高勝率をあげている。
活躍している振り飛車党は三間飛車を得意としていることが多い。
(中略)
最近プロ入りした山本博志四段(22)も三間飛車の使い手で、若手に追随者が現れていることも明るい傾向だ。
11. 佐藤 天彦 九段
佐藤天彦九段、仲間と「将棋観比べたい」ドラフト予想も難解の“貴族流”(AbemaTIMES)
「若い人からまず選んでみたい気はします」とした上で、「組む人によって、だいぶ違ってくる。そこでおもしろい化学反応が起きればと思います。普段交流がない人とか(と組んで)その人の将棋観と自分の将棋観を比べてみたい」
「ファンの方も見たことがないものになると思うので、自分のチームでおもしろい組み合わせ、おもしろい将棋を指していきたいと思います」
佐藤天彦(Wikipedia)
「瀬川とは全く相反する勝負師観・人生観を持つ者として、奨励会員達の気持ちへの配慮をする上で相応しい」
居飛車党。2014年頃からは、先手番では角換わり、後手番では横歩取りを主力戦法とし、特に後手番の横歩取りでは非常に高い勝率を誇っている。終盤での粘り強い受けの手を得意とし、トップ棋士を相手に何度も逆転勝ちを収めている。
佐藤および糸谷哲郎、広瀬章人、高崎一生、戸辺誠らは1987年前後に生まれ、1998年に奨励会に入会した同世代の棋士達であるが、彼らは総じて勝率がよい。奨励会時代に「平成のチャイルドブランド」としてとりあげられたこともある。
佐藤天彦九段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
将棋連盟フットサル部の蹴り初めにて、佐藤天彦九段からいただいた“お年玉”(文春オンライン)
私はここでも平均年齢底上げ側を担当しているが、最年長は49歳の瀬川晶司六段だ。自分も細く長く、何かしらのスポーツを続けていけるといいなと思う。
コンピューターに「完敗」した佐藤天彦九段。「あの日」と将棋の未来を語る(GIZMODO)
佐藤九段はまた、コンピューター将棋の強さについて冷静に分析しており、その最も特徴的な点を「感情のバイアスがかかっていない点」だと指摘します。将棋に対しまったく先入観のない視点を持ち、人間の経験では到達できなかった正解を見つけ出すというのです。
佐藤天彦名人の華麗なドリブル、渡辺明竜王のシュート!将棋連盟フットサル部を紹介(日本将棋連盟)
(男性棋士の見出しのみ抜粋)
チームを引っ張る司令塔、渡辺明竜王
貴族の華麗なドリブル!佐藤天彦名人
将棋界のメッシ!広瀬章人八段!
将棋×サッカーの立役者!野月浩貴七段!
将棋界のキングカズ!佐藤和俊六段!
フットサルでも王子!中村太地六段!
メンバー最年長!瀬川晶司五段!
フィールドの若獅子!黒沢怜生五段!
夏の思い出話も!佐藤天彦九段、高見泰地七段が歌舞伎の聖地で対局(HOMINIS)
渡辺三冠は「(日本将棋)連盟にカーリング部を作るぞ!」と言うくらい、カーリングにハマっているそうだ。佐藤九段や高見七段も渡辺三冠と旅行に行くことがあると言い、渡辺三冠の名前が出るたびに会場からは笑いが起こっていた。
佐藤天彦七段が結婚式で見た棋士たちの意外な特技(NHKテキストView)
村山さんと初めて話したのはお互い三段のときで、10年以上前になります。そのとき僕は関西所属でしたが、所属が関東に移ってからは研究会などでも一緒になり、友達として仲良くなっていきました。それからは渡辺明二冠や戸辺誠六段を交えて遊ぶこともあり、とてもお世話になっている先輩です。
佐藤天彦八段、私物のマントをハロウィンイベントに投入か。(王座戦ではタイトル戦初勝利)(将棋ワンストップ・ニュース)
戸辺六段「最近、東竜門(関東の若手棋士のグループ)で『ハロウィンイベントをやろう』っていう話になったんですよ。
(中略)
『天彦さんにマントを借りられないかな』『天彦さんならマント何着か持ってるんじゃないかな』っていう話になって・・・」
名人の中にある宇宙戦艦ヤマト完結編(佐藤天彦名人)(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.13】)
──そこの究極というと、瀬川五段のプロ編入試験ですよね。
(中略)
どういうお気持ちだったですかね? あのときというのは……。
佐藤名人:(中略)ただやっぱり、対比……を強調した構図になったとは思うんですよ、僕と瀬川さん。フリークラス入りをしなかった人と、そこに入ろうとする人という感じで。ただ実際は僕も、瀬川さんのことを別に憎しと思ってたことはまったくなくて。
12. 広瀬 章人 八段
広瀬章人八段、ドラフトのテーマはまさかの「麻雀」二刀流チーム結成か!?(AbemaTIMES)
そんな共通点を感じてなのか「せっかくだから麻雀を好きな人を選ぼうかな」と、自ら指名する棋士とも盤を挟むだけでなく、卓を囲もうというのだ。
広瀬章人(Wikipedia)
6年時は東日本大会ベスト12に進出したが戸辺誠に敗れた。
(中略)
糸谷哲郎、佐藤天彦、高崎一生、先述戸辺の4名は、広瀬と同じく1987年前後に生まれ、1998年に奨励会に入会したライバルであり、奨励会時代に「平成のチャイルドブランド」としてとりあげられたこともある。
居飛車、振り飛車のどちらも指しこなすオールラウンドプレイヤーである。振り飛車穴熊戦法、中でも四間飛車穴熊を最も得意とし、
(中略)
「穴熊王子」「振り穴王子」の異名を持つ。2012年頃からは矢倉、角換わりなど居飛車の将棋が増え、振り飛車の採用数は減っている。
2011年11月27日の『KONAMI Arcade Championship 2011』のイベントにて
(中略)
『麻雀格闘倶楽部』のドリームマッチでは、プロ棋士2名(広瀬・久保利明)・プロ雀士2名(和泉由希子・白河雪菜)による対局が行われ、三暗刻の跳満で広瀬が圧勝。久保も七対子を和了して2着に入ったため、プロ棋士のワンツーフィニッシュとなった。
2019年9月、第1回囲碁・将棋チャンネル杯麻雀王決定戦の将棋棋士予選に鈴木大介、糸谷哲郎、青嶋未来と共に出場。予選を2位で通過。決勝では、鈴木大介、囲碁棋士の釼持丈、河野光樹と対戦し、トータル2位の成績。
広瀬章人八段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
藤井七段でも「間違えてしまった」 勝っていたのに負ける…痛恨の“頓死”を師匠・杉本八段が解説(東海テレビ)
広瀬竜王:「最後はちょっと負けにしてしまったのかなと。運が良かったかなと思います」
将棋界の世代論 ー「藤井聡太世代」は黄金世代となるのか?(遠山雄亮 | 将棋プロ棋士 六段)
広瀬章人竜王(32)の世代も、佐藤天彦九段(31)、中村太地七段(31)などタイトル経験者が名を連ね、人数も多い黄金世代だ。
フジの異色ドラマ「将棋めし」スタート!女性棋士の真剣勝負(松本博文 | 将棋ライター)
棋譜の監修を担当しているのは、かつて「王位」のタイトルを保持し、現在は将棋界トップ10のA級で活躍中の広瀬章人八段です。
アキラめない(スポニチアネックス)
さらに細かく調べると、カド番に立たされながらひっくり返したのは約半数の7回。前述の第15期をはじめ、大山王将は第31期でも1勝3敗から生還している。同じケースはその後、米長九段が第39期に記録して以来、一度もない。絶体絶命の状況から死力を尽くして体を入れ替えた両者の底力が、一見無味乾燥な数字からも感じ取れる。
業界初、小学生オンライン将棋大会『第一回電童戦』を3月29、30日に開催!(甲斐将棋教室)
棋士 広瀬章人八段よりコメント
「相次ぐ将棋大会中止の中で、オンライン上で小学生が活躍できる大会はとても貴重だと思います。日頃の成果を発揮して、是非最後まで楽しんでください。」
メッセージ(広瀬章人八段)(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.20】)
東京で生まれた広瀬が北海道に渡ったのは、父の転勤がきっかけだった。北海道札幌市で暮らしたのは、実はわずか4年間 。しかし出身地を北海道としているのは、棋士としてのルーツがそこにあるからだ。
──そうでしたか。実は、ライトノベルの世界でも、広瀬先生の『振り穴王子』という異名から着想を得て、タイトルを決めた作品がありまして。
広瀬八段:あ、そうなんですか?
──アニメ化もされて、非常に人気のある作品です。作者が大の将棋ファンで、本人もアマ三段くらいあって、ツイッターのアイコンも振り飛車穴熊にしてるくらいです。将棋世界で高橋道雄先生と対談したこともあるんですが……。
広瀬八段:へぇー。どんなタイトルなんですか?。
──ちょっと言いにくいんですけど……。
広瀬八段:はい。
──(非常に申し訳なさそうに)『変態王子と笑わない猫。』っていうんですけど……。
広瀬八段:ははははははははは! それは知りませんでした(笑)。
──でしょうね。さすがに怖くて言えてないって、本人も言ってましたから。
広瀬八段:ははははは。
──髙見叡王よりもお若いときにタイトルを取られたわけですが、その様子をご覧になって、ご自身の時のことを思い出すようなことはありましたか?
広瀬八段:確かにちょっとありましたね。若い世代の棋士が突然タイトルを取ったりすると、その同世代の棋士にも大きな刺激を与えるというか。そういう反応が起こっているのを見たので、『ああ、自分がタイトル取ったときもこんな感じだったんだろうな』って。
──なるほど(笑)。広瀬先生は麻雀の番組にも出られたり、先ほども漫画の監修の話などもありましたが、そういう将棋とは別の世界との繋がりを通して、何か将棋にプラスになるものを得ていると感じておられますか?
広瀬八段:そうですねぇ……自分は割と、将棋とその他で頭を切り換えてしまう部分はあります。
ただ、麻雀に関しては、勝負事ということで将棋と通じる部分はあると思っていて。そういうところでは……意識はしていませんが、影響しているかもしれません。
13. 糸谷 哲郎 八段
糸谷哲郎八段、ドラフトで選ぶのは「思考が似通った」棋士 個人戦・準優勝者の戦略(AbemaTIMES)
「速さというのはあまり棋士には問題ではなく、どこまで自分を慣らしていけるか、そういったことが問われているように感じます」と、適正だけでなく経験を重要視した。
共に戦い抜く2人の仲間には「考え方はある程度知っている方を選びたい。システムに適応するには、ある程度早指しが得意であることも求められます」
糸谷哲郎(Wikipedia)
居飛車党で早見え早指し。得意戦法は角換わり
第23期竜王戦決勝トーナメント久保利明対郷田真隆戦において、控え室で検討していた畠山が「居飛車が苦しいです」と発言したところ記者に「断言ですか?」と訊かれ、「文句があるならかかってこい、糸谷!!!!」と何故かその場にいない糸谷の名前を口にした
糸谷哲郎八段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
西遊棋(Wikipedia)
棋士
糸谷哲郎、豊島将之、稲葉陽、斎藤慎太郎、菅井竜也、澤田真吾、大石直嗣、船江恒平、村田顕弘、宮本広志、星野良生、竹内雄悟、牧野光則、西川和宏、都成竜馬、大橋貴洸、池永天志、出口若武、古森悠太、黒田尭之、石川優太
プロ棋士同士が『ゼノンザード』で真剣勝負!初心者でもAIサポートでみるみる上達していく様が確認できた生放送の模様をお届け!(ファミ通App)
放送の最後には、“ゼノンザード棋士新人戦”で優勝した星野良生さんとの真剣勝負を実施。
山口恵梨子さんには、アドバイザーとして糸谷哲郎さんが付いていたが、初戦は星野良生さんが危なげなく勝利を収める。
AI臥龍とプロ棋士の攻防戦。『三国志ヒーローズ』生放送レポート(電撃オンライン)
納得のいかない香川女流三段は、再び糸谷八段とタッグを組んでリベンジ。2人で試行錯誤しながら戦うものの、AI臥龍も負けてはいません。
一進一退の攻防が続き、結果的にはターンオーバー後の撃破数で1体だけ足りずに敗北。
将棋、カントに通じる崇高さ 佐藤名人に迫った哲学者(朝日新聞デジタル)
糸谷は「勝利を求める考え方と、正しい手を追求する考え方とがある」と説明した上で、「佐藤名人は王道型だが、私の作戦はだいぶトリッキーですね」。糸谷が、残りの持ち時間が少なくなった相手に考えさせないように早指しをする「時間攻め」を得意としているとあって、会場が沸いた。佐藤名人は「自分ではバランス型かなと思う」と答えつつ、「糸谷さんは、相手の意表をつくことも含めて戦術としていますね」と指摘した。
「将棋も哲学も無理なく私の中に…」阪大で文学修士、将棋棋士の糸谷哲郎八段(産経WEST)
「昔から、分からないことを分かりたい衝動が強かった。当然『存在』とか『死』とかは全然理解できなかったが、少しずつ分かってきて」。難解な哲学を読み解く楽しさにはまった。
才能あふれる糸谷哲郎八段「将棋だけに専念すると思考が固定化される」(smartFLASH)
糸谷は「将棋だけに専念すると、思考が固定化される。スランプになったときに、自分を客観視できなくなる」と語る。さらには「私は闘争心が湧かないタイプですから。それに悔しいという感情は、大人になって社会性の獲得とともに薄まると思っています」と話す。
「人と指すときは、相手の心理を読んで、いちばん混乱する手を探る。それがおもしろい」
将棋界3強の一角を崩して史上初の「大学院生竜王」誕生 竜王戦で個性派若手棋士・糸谷七段が勝利(ねとらぼ)
「歩いていたほうがいい考えが浮かぶ」という糸谷八段は、対局中にも頻繁に席を立って対局室の外を歩き回っており、その様子がニコニコ生放送で中継されると「離席流」などと呼ばれて話題になりました。
糸谷竜王は奨励会時代から「怪物」として有名で、でもプロになって対局してみると、皆一様に中盤くらいでよくなって「あれ?本当に怪物なんかな?」と思ったら終盤にはきっちり抜かされている
「プロ相手にこんな勝ち方するとはやっぱり「怪物」なんやな、うんうん」と皆納得したという糸谷伝説
14. 稲葉 陽 八段
超早指し戦・初参戦!稲葉陽八段、ドラフトは出場歴重視「優先順位は高い」(AbemaTIMES)
「持ち時間が独特なので、選ぶ棋士が変わってくると思いますし、適正もありそう。経験が大きいので1回目、2回目に出場している棋士の優先順位が高くなる可能性があります」
1巡目で人気となる棋士は絞られてくるが「指名がかぶりすぎるのもどうかなと。現状、まだ迷っています」と、初手については時間をかけて熟考することもある。
稲葉陽(Wikipedia)
関西所属であり、糸谷哲郎、豊島将之、村田顕弘とともに「関西若手四天王」と呼ばれる棋士の一人
基本的には、角換わり、横歩取りなどを多く指す居飛車党である。 どちらかと言えば受け将棋であり、カウンターの鋭さには定評がある。電王戦での二つ名は「泰然自若の冒険家」。
稲葉陽八段(shogidata.info)
(レーティング他、直近成績や戦型、将棋めしなどの情報も)
「お兄さんとは対局しますか?」豊島将之七段から、稲葉陽八段への質問(NHKテキストView)
私はとにかく攻めますが、受けの手を指すときは兄と似た手を選ぶ気がします。受けるか攻めるかとなれば、私は攻めを選びますが、兄はおそらく受けを選ぶのでしょうね。
将棋電王戦FINAL 第3局――人類初の“勝ち越し”をかけて 稲葉陽七段 VS. やねうら王の見どころは(ねとらぼ)
同じ井上門下には、第2回電王戦に出場した船江恒平五段と、第3回電王戦に出場した菅井竜也六段がいる。3人とも歳が近く、月に2度は一緒に食事(焼肉が多いとのこと)に行くなど、結束は固い。「少しずつ性格が違う3兄弟のようなものですね。
稲葉七段の自信はどこで崩れたか「将棋電王戦FINAL」第3局 - 入玉も届かず、対ソフト戦の心理(マイナビニュース)
また13年度には銀河戦で優勝し、自身初の全棋士参加棋戦優勝を果たした。今回の5名で全棋士参加棋戦優勝を成しているのは稲葉七段と阿久津主税八段の2人だけだ。
稲葉陽(ニコニコ大百科)
同じ関西所属の糸谷哲郎とは、小学生以来の腐れ縁。「(初対面の印象を聞かれて)お互いこんなヤツには負けたくないと思ってた byダニー」「初めて対戦したとき、負けそうになった糸谷が急に泣きだした byイナバ」など、お互いに言いたいことを言い合える関係のようだ。
なぜ増田康宏は中学生棋士になれなかったのか?(【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.02】)
──持ち時間3時間の新人王戦を連覇しておられるのに、同じ若手棋戦の加古川青流戦は比較して結果を残せていない。あれは持ち時間が1時間だからですか?
増田六段:ってかあれ、決勝で稲葉聡さん(稲葉陽八段のお兄さん)に負けてからちょっと……。
──アマチュアが苦手になったとか? 加古川青流戦では、遠藤正樹さんにも……。
増田六段:あれはそうです。あれがあってトラウマになりました。
15. 特記事項
今回、選択可能な候補が現役棋士全員(引退棋士、4/1付け新四段[服部現三段、谷合現三段、折田アマ]、女流棋士を含まず)とのことで、チームリーダー12名を除いた156名が候補となっております。
しかし、以下に示す方々については、休場が確定しており、おそらく除外してもよいのではないかと考えられます。
【休場】
西川慶二八段、有森浩三七段
以上