あがり症は独りで悩んでいたら治りません!
動画紹介(文字起こし全文掲載)
今日ご紹介する動画は、「【あがり症】独りで悩んでいたら治りません!」です。
あがり症当事者の私も、20年以上、独りで悩んできました。
そのように長い年月をかけて悩んできた私が、どのようにしてあがり症を克服するに至ったのか。
私の実体験を踏まえ、「あがり症克服にとって、もっとも大切なことは何か」をご紹介します。
ヒントは、“勇気ある一歩を踏み出すこと!”。
(※2020年2月25日投稿動画)
独りで悩んできた私の例
今日は、「【あがり症」独りで悩んでいたら治りません!」というテーマについてお話します。
私も元あがり症当事者で、20年近く悩んだ人間です。
ずっと独りで悩んできました。
なぜ独りで悩んできたのかというと、自分のあがり症がバレるということは、変な話「俺の人生終わりだ」と思っていたからです。
あがり症があるということは、このように言うと失礼にあたるかもしれませんが、例えばエイズやハンセン病などという非常に大変な病気を周囲に伝えるかどうか、と同じように自分の中で極端に捉えていたわけです。
ずっと自分があがり症であるということは誰にも言えなかったですし、人に言う自分などとても想像できませんでした。
そのような自分が、どのようにして治っていったかというと、最初は、精神科医や心療内科医に話に行きました。
次に、同じ悩みを持つ仲間に、自分があがり症であるということを話していくうちに、段々とあがり症について話す相手が増えてきました。
まぁ、言う度に恥ずかしい思いはありました。
どうしても言いたくないことではあるので、恐怖も伴いました。
けれども、不思議なことに自分があがり症であることを言えば言うほど、段々と楽になっていったんですね。
さらに、調子良くして、本なんて書いてしまいまして、自分はあがり症であるということをフル公開して過ごしていますけれども、そのようになればなるほど、楽になっていっています。
これは、私の例で話していますが、ある種の真理、真実であると思うのです。
群れからの疎外
あがり症がなぜつらいかというと、それはあがり症に悩んでいる方がよく言う言葉に象徴されます。
その言葉は、「なぜ自分だけが」、「なぜ私だけが」というキーワードです。
この言葉を発せられる方というのは、非常に多いです。
この言葉の意味するところは、一言で言うならば、“孤独・孤立”です。
つまり、あがり症であるということで、この社会――学校、会社、友達関係などの集団の中からはぐれてしまった感覚なんですね。
本来、人間は動物と同じように群で生きている集団なのです。
なぜ、いじめが怖いのかというと、群れからの疎外なんですね。
集団から外れたら、それは死を意味するのです。
人間も本能的に、群れから外れるということに対して非常に恐怖を感じる。
だから、学校に入るときに友達ができるかな、自分独りだったらどうしようと思う。
だから、とにかく誰か話せる誰かを見つけて安心を得る。
つながることで安心が得られるのです。
つまり、あがり症の方というのは、自分があがるということがバレることで集団から疎外されるんじゃないかと思って、自分を守るために自分があがり症であることを言わないわけです。
ですが皮肉なことに、それによって自分から “孤独・孤立”を作り出しているということがあります。
あがり症の方は、そのようにして悩んでいかれますが、悩むことに音を上げた方が私のところに相談に来られます。
「あがり症に悩んでいるんです。人前で緊張して本当に苦しいんです。この不安をなくしたいんです」という話をされるのですが、その人の状況を聞いていくと、やはり同じように誰にも言えないということなんですね。
妻には言ったが分かってもらえない、妻に言ってもピンときていないようだとか、妻にも言えない、主治医にも言えない、という方もしばしばいます。
会社だったら尚更です。
会社であがり症がバレるということは、自分が管理職なら失格だという感覚でいるので、会社でも言えっこない。
それが一番のリスクなんですよね。
群れに戻るために
だから、どうやって人とのつながりを作るか、群れに戻っていけるかということですよね。
自分はあがり症じゃないという風に演じているのは、やっぱり苦しいんですよ。
自分の本音、本当の自分を隠して生きるので、このギャップが凄まじく苦しいんです。
あがっているのに冷静なフリをしたり、緊張しているのに大丈夫なフリをしたり、これは苦しいです。
だから、いかに分かってくれる人、理解してくれる人、話を聞いてくれる人とつながっていくかというのが、あがり症を治さずしてあがり症を和らげていく方法なのです。
だから、あがり症で悩んでいる方というのは、間違いなく独りであったり、言えたとしても少人数なんだと思います。
自分の中で抱えて苦しんでいることと思います。
だから人とつながってください。
どうつながるか。
それは、精神科医、カウンセラーなどの専門家でもいいかもしれない。
あるいは、同じような悩みを持つ仲間でもいいかもしれない。
親友に自分があがり症で悩んでいることを話して、「そうなんだね」と言ってもらうこともいいですよね。
そのように、分かり合える、つながり合える、理解し合えるという関係性を、一つ、二つ、三つと増やしたり、強めていくこと。
これが、実はあがり症の方にとって一番大事なことです。
多くの方が、あがり症の克服に役立つ魔法の薬を求めるのですが、ポンと飲んで、はい治りました、もうあがりませんというようなことを求めるんですけれども、そのようなことではあがり症は治りません。
表面上、あがり症に効いた感覚を得る人もいますが、本当に表面上のことで、薬がないと普通に緊張してしまうんですよ。
一生、薬を飲むんですか?
薬を飲む以上、必然的に副作用も生じます。
そうではなくて、あるがままの自分、本当の自分を通して、どうやって人とつながっていけるかどうか、あがっている自分を許せるかどうか、あがっている自分を理解してもらえるかどうか。
そのような人間関係作りこそが、あがり症を治さずしてあがり症を改善していく方法なのです。
だから、悩んでいる方は「とにかく人とつながってください」。
以上、ありがとうございました。
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