たけちゃん

リフレクション、対話、思想・哲学、組織論、教育など。人文書読みの一般男性です。 好きな作家は、松岡正剛、内田樹、三島由紀夫、井上ひさし、平野啓一郎、 好きな思想家は、デューイ、サルトル、柄谷行人、中島義道、 日々の考察・省察・ぼやきを綴ります。

たけちゃん

リフレクション、対話、思想・哲学、組織論、教育など。人文書読みの一般男性です。 好きな作家は、松岡正剛、内田樹、三島由紀夫、井上ひさし、平野啓一郎、 好きな思想家は、デューイ、サルトル、柄谷行人、中島義道、 日々の考察・省察・ぼやきを綴ります。

最近の記事

EMS Book Loungeへの想い

皆さんこんにちは。 EMS Book Lounge運営メンバーのたけちゃんです。 6期でEMSに入った新参者ですが、こうして部活動を一緒になって立ち上げてくれる仲間と挑戦するチャンスに恵まれました。 僕は本が好きです。 なんの本が好き、というより、読んでいる時間が好きです。 完全にビーイングの領域で、ワークグラム的には「コレクター」「リサーチャー」関心が適用されています。紙の書籍を、こだわりの分類で本棚に並べています。 何年か前から様々なオンライン読書会に参加してきました

    • 「体目的は無理です」←え?

      マッチングアプリで待ち合わせした相手が 「ブスすぎて」 「デブすぎて」 「せっかく休日、時間をとって待ち合わせたのに時間の無駄」って 正に消費社会だなぁと。 人との出会いさえも、条件=モノ扱い。 それだったら、 条件が良いと選んだモノ(相手)が、 結婚後にアナタのことをモノ扱いしてきても 文句言えないですよねぇ さて、筆者は「体目的」を悪いとは思っていません。 だって、出会った瞬間「この人と体の関係を持ちたい!」って思うのって、 最高にヒト扱いしてるじゃない

      • コーチング講座 第10、11、12回リフレクション

        1 ふにゃーんとした合意 筆者が参加していたコーチング講座の学び方は 1予習動画視聴 2気になるところを書きぬき 3講座当日はディスカッションだけ 4事後に書くリフレクション  というスタイルです。  反転学習、経験学習、PCAGIP事例検討法、リフレクションといった、ホットな学習方略が惜しげも無く掛け合わさっています。  一回一回、とんでもない充実感で満たされるのは、このシステムのためでしょう。  そして今回の「1 予習動画視聴」は「合意の確立と維持」の話でした。 コー

        • コーチング講座 第7、8、9回リフレクション

          1 掘り下げるテーマ  日曜日、コーチング講座が3回まとめて実施されました。日曜日に一気に3回連続で行うということで「コーチング合宿」と称されていました。  さまざまな気づきがありましたが、そのさまざまな中から掘り下げたい一つを広げていきます。    今回掘り下げることは、 「質問によって、クライエントが本当に語りたいことを語らせる。」という基本的なコーチング行為において、 「クライエントが言おうとしている・言いたいこと(本題)」 と 「コーチ本人が気になる・興味がある(雑

          マウントオタ活

           動画サイトSNSで、「今まで〇〇にしか興味がなかったけど」というコメントを見ることが多くなった。  例えば、ジャニーズ系の動画で 「今までK−Popしか興味がなかったけど、はまりそう」  AKB系の動画で 「今までAKBは嫌いだったけど、これはハマった」 というコメント。 なかなかではないかと思うのだ。 前者の、 「今までK−Popしか興味がなかったけど、はまりそう」というのは、裏を返せば、「ジャニーズみたいな曲に興味をそそられない、音楽の本質をわかっている私だが、

          マウントオタ活

          対話考#3「対話の準備」  【連載】

          1 #2の補論  どうも、連載3回目を迎えました。  前回は、日本人としての視点で「対話を阻むものってなんだろう?」と考察しました。高取正男の民俗学の知見をお借りしました。日本人の価値観は近代化によって「接ぎ木」され、台木となる部分は無意識下に押し込められたのかもしれないとの考え方でした。  他にも、「江戸〜近現代」の民俗学は柳田國男、「昭和初期〜平成」の民俗学は司馬遼太郎などが有名どころです。また、「タテ社会」といえば、中根千枝。「事大主義」の言葉を造った福沢諭吉など、ご

          対話考#3「対話の準備」  【連載】

          名付けの教育論

          1 ある日、名付けの話になった 妻と、いつか産まれてくる子どもの名前の話になった。妻はこのあいだ、「名付け」に関する本を読んでいたようで、その後事あるごとに将来の名付けの話になる。  その本(本のタイトルは忘れてしまった。)によれば、「名付けの傾向」を見てみると、その時代の欠乏感が名前に反映されているという。  例えば、高度経済成長の時代は、「茂」や「富」などの経済発展を連想させる漢字が多い。また、都市発展した2000年代以降は「空」「陸」「海」などの自然を連想させる漢字が

          名付けの教育論

          対話考#2「対話を避ける文化」  【連載】

          1 #1の補論 前回は、対話の要は「聴くこと」だと、音楽の例えを使ったりして考えてみました。  今後、「対話」に関して、筆者の中で知のアップデートは起こりうるでしょうが、この「聴く」原理だけは、変わらないかと思います。  西條剛央さんが提唱された「肯定ファースト」も、正に「聴く」原理だなぁと思います。  今のところ筆者は、「対話」とは大変広い概念だと思っており、明確に「コレ!」と指し示すことはできていません。  指し示せないというのは、  向かい合う者同士の「聴くという役

          対話考#2「対話を避ける文化」  【連載】

          読書感想文 #1

          『人は、なぜ他人を許せないのか?/中野信子』を読んで 1 正義の制裁  著者 中野信子さんによれば、学校のいじめ、職場の愚痴、SNSの暴言には共通する事柄があるという。  それが「正義の制裁」である。  「正義の制裁」とは何か。  本書は、そのことを脳科学の視点から解明していくものとなっている。  著者はいう。  冒頭に列挙した「学校のいじめ、職場の愚痴、SNSの暴言」これらはすべて、学校の先生や親から「よくないこと」として教えられる。子どもが生まれたら、もちろんそう教え

          読書感想文 #1

          怪しいビジネスの見分け方

          いま、巷でネズミ講、マルチ商法なるものが流行っている。 筆者は、違法であるネズミ講、マルチ商法は論外として、 合法であるネットワークビジネスが嫌いだ。 スピリチュアルとか宗教の嫌いがあると認識している。 霊的なものは信ずる人にとっては、その人の目の前に現象として存在するのだろう。筆者は信じていないから、筆者は何も認識していないという話だ。 だけど、そういう主観の論理と科学的根拠(客観)を混同しないで欲しいし、科学的根拠(客観)を「正しい知識」と思い込んでいるのが気持ち悪い

          怪しいビジネスの見分け方

          インドの屋台にインスパイアされて料理

          1 動画でインド旅行気分YouTubeで「インドの屋台」の動画を見るのが好きだ。 『今日ヤバい奴に会った』というチャンネル名の動画である。中の人は、どうやらインドに海外出張しているサラリーマンのようだ。 昔からカレーは好きだったし、時々本格インドカレー屋さんに通っていた。 小学生の頃に両親に連れて行ってもらったインド料理の味を忘れない。あのとき、「ナン」に目覚めた。 学生の時から、スパイスを買ってカレー作りをするほどに好きである。 YouTube動画で初めてインドの「屋台

          インドの屋台にインスパイアされて料理

          対話考#1「聴くこと」  【連載】

          1 きっかけ  最近「対話」について考えることが多いです。考えたことを小出しにして、連載としてまとめていこうと思います。  #1では、対話とは何か筆者のエピソードを起点に、簡単にまとめようと思います。  さて、なぜ筆者が「対話」を追いかけるようになったか。  それは筆者自身が、対話的でなかったことに起因します。  対話を知らなかったことに、最近気付いたのです。徐々には気づいていたものの、無教養で、何がどのように不足していたか曖昧でした。 そして、最近「対話」に本格的に出

          対話考#1「聴くこと」  【連載】

          風邪フロー 一般男性ver

          一般男性(筆者)の風邪について、段階的にまとめる。 筆者は、「喉」からくる風邪を発症する。特に、父と祖母の喉がもともと弱く、遺伝のような気がする。どちらも咳がひどい。 この風邪対応プログラムとなったのは5年前ほどである。というのも、喘息が発症したのは7年前のこと。大学1年生の4月である。ここから、自分の身体の点検と、様々な治療方法の実験が始まり、このような風邪フローを作り上げた。 一般的な科学理論とかそういうものではなくて、経験を積み上げただけの「自分理論」である。リア

          風邪フロー 一般男性ver

          筆箱史 1995年生まれ版

          私(1995年生まれ)の筆箱歴を綴る。 この世代の周辺(1990〜2000年生まれ)と その「親」世代なら、きっと一度は見たことのある文房具が出てくるだろう。 20〜30歳の方、 55〜65歳の方、 がノスタルジックな気分になるのかもしれない。 以下の順に書き連ねよう。 1でか筆箱 2ランバードのジッパー筆箱 3缶 4機能筆箱 5オシャれ筆箱 6筆箱無し まとめ 1でか筆箱   小学校に入学すると、「人生で最も大きな」筆箱を手にする。人生で「最も身体の小さい」時期

          筆箱史 1995年生まれ版

          意見を持て&意見するな

          学校の先生や職場の上司は、生徒そして部下に、 「主体的に自分の意見を持て」という。 例えばこんな場面。 ある4月のこと、学校では学級開きがはじまる。担任が決まり、ニコやかに先生が「先生にはなんでも質問してね!」と言う。 晴れて五年生になった児童たちは「よしなんでも質問してやろう!」と思う。 授業が始まって、児童A「先生トイレに言っていいですか?」と聞く。 担任「お前ら五年生だろ?今まで授業中トイレに行って良かったのか?くだらない質問をするな。」という。 クラスの子どもは、

          意見を持て&意見するな

          都会で捨て、山で拾う

          「就職は関東にしたい。」という学生がいる。どういうことかと想像する。私の解釈は以下の通り。 ・今まで(地方の環境)と違う ・働きたい会社がある ・情報の海 ・芸能人がいる こんなところだろう。 他にもあるだろうが、次の一言でほとんど収まる。 「ヒト、モノ、カネ、サービスに憧れる」 ヒト、モノ、カネ、サービスがデジタルになりつつある。 考え直してみてほしい。 ヒト…SNS、マッチングアプリ モノ…アマゾン、フリマアプリ カネ…ネットバンキング、株取引 サービス…動画サイト、

          都会で捨て、山で拾う