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北海道へ突撃!日本半縦断の旅 その6

【消化試合のような気怠さと共に】

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さて、ご褒美の焼鳥弁当を頂く。注文してから焼き上げてくれるので、まだホカホカだ。体に疲れが溜まりすぎている&寝不足から、そんなに食欲はないものの、やはり旨い!一口一口、味わいながら疲れをねぎらう。しかし、なぜ豚串なのに「やきとり」なのだろう・・・
窓の外には津軽海峡と、函館山。奥には本州も見える。食べ終えて気づかぬうちに眠りに落ちる。
ふと目が覚めれば木古内。
五稜郭~木古内は40キロ弱。苦労して歩いたのとほぼ同じ距離も、列車ならあっという間だ。

ここで1時間以上の待ち時間。汗臭い体をウェットティッシュで拭き清め、服も少しチェンジ。街歩きなんてする元気もないが、残る力を振り絞って道の駅に赴き、お土産とソフトクリームをゲットだ。

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ここからは北海道新幹線に乗車。こんなところから誰が乗るの?と思いきや、案外乗る人もいる。せっかくなので、いさりび鉄道からの接続ももう少し改善してくれるといいのにと思う。
乗り込んで、適当な空席に座り、いつ青函トンネルに入るかな?と思う間もなく意識を失う。気づいたのは本州に入って窓が明るくなった時。完全に爆睡していた。

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このまま青森まで乗ってしまいたい気持ちを抑え(そうするとめっちゃ取られる)奥津軽いまべつで下車。
20人ほどだったか、そこそこの人数が降りるのにびっくり。東京を目指して旅立つ新幹線を見送り、僕らは2時間以上の待ち時間。
なんともノンビリした旅である。

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事前に見つけておいた、冷たいお風呂。(=川)で体を清めようかな?と思ったが、降りる場所が無く断念。
まあ、しょうがない。

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芝生で昼寝していたら、少し早めに昼ご飯を食べよう!と、起こされ、どうやら、待ち時間の間に三厩へ乗り鉄することにしたそう。

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お昼ご飯は駅近くの道の駅で、牛肉入りの味噌ラーメン。美味しく頂き、津軽二股駅へ。といっても、奥津軽いまべつと、津軽二股はほぼ同じ場所。道の駅のすぐ裏手に、シンプルな1面だけのホームの簡素な造り。
それにしても、道の駅には食堂などに、新幹線の発車時刻の案内表示があるのに、在来線の時刻の案内は一切ないのはどういうことか。
あまりにも格差がありすぎる。

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ホーム出てみてびっくり。
どこに列車が止まるのかわからない。ローカル駅では、乗車位置表示がされていないのはまあ有りうることだが、停止位置目標ぐらいはあるので、それを目安に待つことが可能。
しかし、三厩方面を見ても、それらしきモノがない。(青森方面は、◇←こんな形のお馴染みのやつがある)
ガクちゃん曰く、これじゃ?と、なにやら黄色のテープが電柱に巻いてあるのが・・・まさかね。
列車が来た!

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1両なのに、まさかの車掌乗務列車!なんと贅沢な・・・
そして、注目の停止位置は・・・

あ、あのテープやったw
因みにそのあと観察していたら、津軽線内のホームの停止位置は、基本的にテープ巻きみたい。色もピンクだったり緑だったり。巻いてあるのも電柱だったり、柵だったり、駅名標の足だったり・・・なんて自由なんだ、東日本。

僕らと共に、数人乗り込む。ここから乗る人もいるんやな~、と感心したら、結論から言うと、一緒に乗り込んだ人は、そのまま三厩から折り返し青森行きに乗車というオチだった。

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三厩駅は、本州の文字通り北の果て。この先に伸びる鉄路はない。
駅舎も無人。折り返しの20分ほどの間に、ノンビリと駅前を眺める。
駅ノートがあるのを発見して、そつなくホニャラノイエをアピールしつつ、青春18きっぷ5日間で、実は北→南へ縦断できるんだ!ということをPRしておく。

折り返し青森行き。当然さっきと同じ1両編成。初めて乗る路線で、景色も海が綺麗なので、先頭に立って前面展望を楽しむ。

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しかし、走り始めて間もなく、猛烈な眠気を感じるまでもなく意識を何度も失う。これはヤバい!と思い、座席について、結局爆睡zzz

青森でわずかな時間の乗り換え。ここもまだ、バリアフリー化はされていない。もう勘弁してくれ…
弘前の手前でキューちゃんは八戸へ帰るため、ここでサヨナラ。また会いましょ~!
ここからは、4人旅。
弘前からは、秋田までのロングラン列車。時々体をほぐすため、先頭に立って景色を眺めたり、眠ったり。
秋田県内に入ってからは、主要駅に近づくと学生が乗り込み混雑→だんだん空いてくるというのを繰り返す。

まもなく秋田駅…というところで防護無線の音が鳴り響き、緊急停車。
線路内立ち入りがあったらしく、すぐの安全確認で無事に出発。ホッと胸を撫でおろす。
秋田駅では15分ほどの時間がある。
腹が減ってきたので、改札外へ抜け出し、駅そばを掻き込む。かき揚げが揚げたてで、なかなか美味しい駅そばだった。

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ここからは、秋田新幹線との並走区間。混雑しているので先頭に立って景色を眺める。日本の鉄道は原則、左側通行だが、ここは単線が並列しているので、秋田発の奥羽本線列車の場合、右側通行となる。
そんな珍しい景色でもあり、さらには昔、遊びまくっていた電車でGO!でプレイした区間でもあり、なんとなく初めて見るながら、見覚えがある景色も出てくる。

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大曲では10分ほど停車時間があったので、改札外へ出てみると、街角ピアノがおいてあったので、ならばと一曲、コンコースに音色を響かせてみた。

ここで秋田からの通勤客も一気に降りて、車内は閑散と。
空いているのを良いことに、もうみんなはロングシートの座席に体を横たえて、いわゆるC寝台状態。(←A寝台・B寝台に対しての、俗称。正式名ではない)
まだまだ旅も序盤だというのに、もう消化試合的な雰囲気が漂っている。

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新庄駅で乗り換えると、本日ラストスパート。
北山形駅で降りると、まさかの雨が降っており、その中をミンタロハットへと歩いて行った。

到着すると、もはや住人としてしっかり馴染んでいるさっくんと、以前来た時にもヘルパーで滞在していた、まりなすも。
ささっと汗を流し、ゆんたくタイムのスタート。
美味しい手作りのご飯が、疲れた体と胃袋に染みる。

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