鉄道と修学旅行の思い出
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みなさんは修学旅行に鉄道を使った思い出はありますか?
いまの学生はどうなのかわかりませんが、昔の修学旅行といえば、やはり鉄道に乗車することが多かったようです。
修学旅行専用列車を使ったり、寝台列車に乗って延々と移動したり。今では飛行機でビュンと移動してしまうような距離でも、列車の移動が当たり前だったようです。
僕の修学旅行は、小学校が京都・奈良。中学校が東京・千葉。高校が北海道でして、全てがバス移動だった小学校以外は鉄道にも乗る修学旅行でした。
【中学の修学旅行】
ザックリとした予定はこんな感じでした。1日目、学校から最寄りの新幹線駅、岐阜羽島駅までバスで移動し、新幹線で新横浜。そしてバスで東京湾アクアラインを渡って千葉県へ。確か岩井海岸の田舎町で漁村体験をしたかな。2日目は朝一番の特急さざなみで東京へ。その日は班別研修。そして3日目があのネズミの国で遊んだ後に、京葉線+新幹線で帰る。という感じでした。
新幹線を含め結構鉄道を使ったイメージです。その時すでに、僕は一人旅も経験したり、新幹線も親と乗ったりしていたので、めちゃくちゃ珍しいような体験ではなかったですが、まあ発車して最初のカーブでゆっくりと車体を傾けながら(高速走行に合わせて傾けてあるため、低速時はどうしても傾きを感じてしまいます)走る様子に、「わー!倒れる倒れる!」と同級生が興奮している様子を、大丈夫やって…と思いながら眺めていたのを思い出します。
2日目に岩井海岸から乗った特急さざなみも、今から考えるとなかなか貴重な存在。
その時に通ったアクアライン経由の高速バスにフルボッコにされて、房総半島の先端部では、今や土日に限って1日1往復するだけ。
その時に乗った255系という車両も、僅か5編成しかない希少な形式だ。
京葉線内で何かのトラブルに巻き込まれ、1時間近く遅れ、乗る時間が長くなったのが嬉しかったな。
そういえば、列車に乗る「練習」というやつもやりましたね。
他の学校でもやったという話も聞くので多分みなさんも経験されているのではないでしょうか?
体育館で整列し、ホームと列車をラインで見立てて停車中に乗り込む訓練!
ご丁寧に、在来線特急バージョンと、新幹線(車内が2列+3列)バージョンを。新幹線は、岐阜羽島駅ってのぞみ号の退避駅でもあったので3分ぐらいは止まるし、実際にはそんなに急ぐ必要ないんだよね~と思いつつ、1分で乗車するぞ!という号令に従っていたな。
【高校修学旅行】
昔ならいざ知らず、僕の時代はやはり飛行機で直行。
現地ではオールバス移動で、夕張・富良野・小樽・札幌・登別を廻るというハードコース。一番長い移動区間だった、富良野~小樽のバス移動が、座席争奪戦に敗れて補助席移動となったのは苦い思い出です。
硬い座席、そして雄大な景色を見ようにも、窓側の人がカーテンを閉めて寝てしまえばどうにもならない。
しかし、そんな中でも小樽から札幌への移動を兼ねた、班別行動は、唯一の鉄道に乗れるチャンス。
札幌に到着したらもう観光などせずにサッサと目的地のサッポロファクトリーに移動しよう!という冷めた班の仲間を見限り、札幌の珍しいゴムタイヤ地下鉄に乗ってみたり、二条市場などをブラブラ散策したり、路面電車を眺めたりと、単独行動を楽しんだのでした。
【現代の班別行動】
それにしても、現代の班別行動って、全てではないと信じたいですが、タクシー研修という形で、目的地を廻って…という感じになっているみたいですね。
実際、京都などの観光都市を訪れた際、4人ぐらいの集団でサクッとタクシーに乗り込む学生集団を見る機会は増えているように思います。
もちろん、タクシーでの観光を否定する気はありませんが、いきなり学生の時から定期観光コースのような、楽な移動を味あわせるのはどうなの??という気がします。
多分、費用的には多少増えるのでしょう。一日貸切ってどれぐらいの費用が掛かるのかは想像もつきませんが、大体はバスなどを使って移動した方が安いだろうと思います。
やはり迷ったり遅刻したりといったトラブルに巻き込まれにくいため管理がしやすい。地元のトリビアなどを知っている、タクシー運転手さんとの交流が楽しめる。
という点が評価されているのでしょうか。
旅に必要な要素は、やはり移動。確かに調べて、そしてバスや電車など、さまざまな交通機関を使って移動して…というのは、効率も悪いかもしれないし、面倒なモノ。
勿論、大人になってそんな時間もない、お金もある、サッサと移動したい。というのであれば、貸し切りタクシーを使ってサクサク市内を巡るのも一つの手段でしょう。
しかし、学生の修学旅行でそんなに効率を求める必要があるのでしょうか?
行き先は自分たちで決定しているとしても、自分で調べて移動して、工夫して旅を組み立てる力を得る機会を喪失しているように思えます。
現代の姿とは言え、もうすこし修学旅行で「冒険する」という余地を残してほしいな…と思います。