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夏の18きっぷ東北一人旅(その2)


【浪岡ぶらり】
朝8時半、青森空港に到着。特に受け取る荷物もないので、そのまま到着ロビーへ。さっさと空港をあとにしたいところだが、残念ながらここは陸の孤島。9時過ぎに出発する空港連絡バスが来るまでは大人しく空港で待つ。
乗り込んだのは、弘前市内行きの弘南バス。小高い丘の上にある空港から、リンゴ畑の中を通り抜けて、浪岡市街地へ。バスはそのまま弘前へと向かうが、僕は浪岡バス停で降りる。
というのも、弘南鉄道に乗るのなら、ここからバスにもう一本乗り継いで、黒石へ向かうのが最短距離だからだ。

少し街歩き。遠くで祭囃子の練習?の音が聞こえる中を歩く。浪岡城跡の方向を目指して歩いてみた。
しかしなかなか到着しない。あまりマップを見ずに歩いていたため、川を渡るのを失念したようだ。
反対側(今いる方)も公園になっていたので、こちらが城跡側だと勘違いして歩いていた。まあいいか、と川沿いの砂利道を大幅に迂回。


ようやく浪岡城跡に到着したが、ビジターセンター的なところは本日休館。まあ月曜日あるあるだ。
しっかりと要塞の跡が残っており、昔はそれなりに大きな城跡だったということがわかる。

良く晴れていて、津軽富士の別名を持つ岩木山が望める。しかし、ここから眺める岩木山は、あれ?と思うほど、少しぶきっちょな格好。富士というだけあって、スラっとそびえるようなイメージがあったし、実際に弘前側から昨年見たときは、そのカッコいい姿を見ることが出来たのだが、少し角度がずれるだけで山の形もだいぶ違って見えるのは面白かった。

もはや黒石へ行くバスには間に合わない。まあいいか、と駅へ向かって歩く。別にバスに乗らなくとも弘前へ一旦JRで出てしまえば問題はないし、その方が安かったりもする。
しかし青森とはいえ、日なたは激暑。途中のコンビニでたまらず小休止だ。


駅前に温泉があるのも目当てを付けていたので、せっかくだからと入浴していくことに。
中に入ると、受付のおばちゃんが凄いひげだね!と声を掛けてくれる。泉質も最高で、黒っぽい特徴のある湯は短時間の入浴ではもったいないほど。一瞬、一本列車を見送ろうか?とも考えたが、さすがにそれをやるとこの後の時間が少なくなりそうなので、サクッと温まって出ることにした。

時間ギリギリになったこともあり、速足で浪岡駅へ。風呂上がりで火照った体もあいまって、再び汗だくになってしまった。

【弘南鉄道乗り鉄!】


弘前駅に到着。さすがリンゴの産地、駅構内に、すべてリンゴジュースしか売っていない自販機がある。よく見るとふじ、つがるなど、リンゴの種類まで分けられている。ブレンドも合わせたら5種類ぐらいのリンゴジュースがあっただろうか?
せっかくなので購入し、弘南鉄道の待ち合わせ時間でゴクリ。うまい!

1年ぶりの弘南鉄道弘南線。まさかこんなに早く再訪することになるとは思っていなかった。ガタガタ揺れながらゆっくり進む。終点までのろうか、それとも途中でいったん降りようか?とちょっと考える。車両基地などもあり、メイン的な駅の一つだろう、平賀駅で降りてみることにした。

立派な駅舎だな…本社ビルだろうか?と思いきや、農協の庁舎に間借りしているかのような格好だった。一応ホームは2面あるものの、駅舎側のホームしか使っておらず、使われていないホームの線路は錆びついていた。
駅前に出てみると、ガランとした街並みが広がる。
少し歩いたところに食堂があったので、そこで遅めのお昼ごはん。結局、黒石ではないものの焼きそばを食べることに。


イカ入りにしたら値段が結構跳ね上がったが、肝心のイカの量は少なめ。
しかしちょっとモチっとした麺が特徴的でなかなか美味しかった。


食後の運動?で、ブラブラと街歩き。中心部は、比較的整地された区画が多い。ねぷた展示館という表示があったので資料館的なところか?と気になり行ってみたら、何のことはない。ねぷたの保管場所をシャッターを開けて公開しているという感じだった。

しかしデカい。このサイズが動いて街を練り歩くのか。イメージでは青森や弘前、五所川原が強かったが、他の市町村でもまだ引き継がれており、ねぷたのシーズンは文字通り青森県全体がお祭り騒ぎとなるのだろう。

再び平賀駅へ。時間を調べると、もう黒石まで行っていては、この後の予定がタイトになってくる。全線完乗はやめて、ボチボチ向かおうか。
弘前へ戻り、今度は弘南鉄道大鰐線に乗る。

初乗車となる大鰐線。弘前から大鰐温泉を結ぶ路線だが、弘前ではJRや弘南線の弘前駅とは2kmほど離れた中央弘前駅から出発する。
今日の宿泊地もちょうど大鰐温泉の郊外なので、この路線に片道乗車して、本日の乗り鉄は打ち止めだ。

時刻表を確認したら、弘南線⇒大鰐線の乗り換え時間が15分。歩いては当然無理だし、バスを使っても間に合うかどうか。とはいえ、これに遅れると次は1時間後なので何とか乗りたい。
10分間隔で走る市内循環バスに乗り込んだ時には、あと10分を切っている。これは厳しいか?
最寄りのバス停でそそくさと降り、駅の方向へ早足。
ギリギリ間に合う??と思ったその時、「ジリリリ!」とけたたましい発車ベルの音が。その方向には確かに中央弘前駅の看板が。


ダメもとでそのベルの中を走る。おかしい?まだ2分あるはずなのに…と思いながら。

結論的にはかなり早いタイミングで鳴らしていたようで、余裕をもってセーフ。大鰐温泉に向けて走り出した。

涼しげな金魚列車だが、非冷房で車内は暑いよ!

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