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冬の道東再び!波瀾万丈旅(その4)
【Tour Day 2】
朝ご飯を食べてスタート!今日は一発目にフクロウを考えていた。しかし、茅沼のフクロウポイントに到着しても、全く人気ナシ。まさかと思って以前、フクロウが居た辺りを見てみても、全くいない。あら…空振りか。ここは確率が高いと思っていたので、ちょっと期待外れだ。
やむを得ず、湖で少し探鳥したりして伊藤サンクチュアリへ。どうも道すがら、ステファンから「グループ」とオーダー。多分、みんなは集団の鳥を撮りたいのか。
ただ、ここから近いツルが集まるポイントといっても、鶴見台・伊藤サンクチュアリ・チャンベツ付近の三カ所ぐらい。これらは給餌を長年行っているので、基本的に日中はツルがいる。多分、日中は適度に各自の餌場?に散らばるのが本来の生態(夜は住処で集まって寝るらしい)で、なかなか集団でツルがいるという場面には出くわさないのだ。
昨日、鶴見台でスタッフさんから聞いたワシが止まっている木を見たりして、伊藤サンクチュアリへ。エサの時間目掛けて集まってきており、壮観な光景だ。
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ここでステファンからオーダー。明日の朝、音羽橋のタンチョウのねぐらを撮影したいとのことだ。良い場所を確保するために朝4時には到着したい!とのこと。木里のオーナーによると、そこまで早く行かなくていいんじゃないか??とのことだが、去年行ったわけでもないし、どれだけ早く場所取りしているのかは未知数。
しゃーない、頑張るか。
夜ご飯を早めにしてもらって、予定より早く呼びかけると、なんと一番にステファンが降りてきた!
本気を出せばオレも早いんだぞ!と言っているかのよう。オーナーもやればできるんじゃん!と驚いていた。
さあ今日はサッサと寝るぞ!!
【1st Tour Day 3】
早朝3時半、いつもはノンビリなステファンもオンタイムで集合。いや、ギリギリに起きてきた僕が一番遅い。
寒さはそこそこで、多分―10度ぐらい。まだこの辺りにしては、暖かい方だろう。普通なら、―20度の世界。まだまだ冷え込みが足りない!
動物の飛び出しが怖いなと思いつつ、深夜の原野をかっ飛ばし、ちょうど4時ごろ、音羽橋に到着。思った通り、まだ車は3台ほど。多分彼らは車中泊をしていた雰囲気があったから、早朝組の中では恐らく一番乗りか。
行ってらっしゃい!と、僕は車の中で二度寝を決め込む。広いクルマだし、座席もしっかり倒れるのが有難いところだ。
夜明けの時間にアラームをセットして、様子を見に行く。天気は微妙に曇り。冷え込みが足りないのか靄も出ておらず、なんか微妙な状況。こればっかりは仕方がないな。
まあ、帰り道にキツネを見ることが出来たのが幸いだ。
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朝ご飯を食べて、木里のお庭でとりあえず鳥を撮ってもらいつつ、オーナーが庭で焚火スタートしたのに便乗して少しあったまる。
多分満足したっぽいので、さあスタート!
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ゆっくり塘路湖畔などを巡回しつつ、チャンベツのツル飛来地へ。ここも11時ごろにエサを撒いているので、ほぼ日中はツルがいることで知られる。
鶴見台や伊藤サンクチュアリに比べると人が少なく、写真には向いているか。
野生動物を見ることができそうな道を走れば、キツネが出てくる。もう、小グループのメス鹿にはあまり興味を示さなくなった。
明日は荒れるという情報なので、もう一カ所だけ屈斜路湖のポイントへ。コタン温泉付近は、温泉水のために湖が溶け、そこに白鳥が集まるスポットだ。
しかし残念。そもそも湖が殆ど凍っておらず、白鳥は遥か彼方に居るのみ。
有名なポイントなのか、バードウォッチャーもそこそこ来ている。
どうするかな?と様子を見たら、まあそこらの小鳥やカモを撮ったりしているので、僕も野湯に入らせてもらう。水着で入っている外国人(タイ人と韓国人?)に混ざって真っ裸で突入。湖を望む絶好のロケーションではある。ただ、外国人が掛け湯をせずに突入してくるのがちょっと気になる人はやめた方がいいかもしれない。
暗くなってきたのでこれで今日は終了。本日のお宿は、ペンション・アトレーユ。
夜ご飯はコーススタイルで、みんなも喜んでいるっぽい。
今朝までの木里はバリバリの日本食スタイルで量もめっちゃ多かったところから、ちょっとお上品な感じだ。
オーナーの女性と息子さん、ばっちり白いコックさん的な服で持ってきてくれるので、なんかこっちも身が引き締まる。
様々な宿のスタイルを楽しんでもらうのも、僕の旅の一つだ。
【1st Tour Day 4】
屈斜路湖の二日目。
この日はかなり大荒れの日。ニュースを見ると、帯広では一晩で1メートルも積もったりと、どうもかなり凄まじい様子。鉄道もほとんどが道東方面では、ストップしている。
林の中ということもあってか、積雪は案外少なめなのが幸いし、難なくクルマはスタートだ。
これから荒れるという予報もあるのと、湖畔の道路は通行止めになりやすいという情報もあり、まずは湖畔道路の砂湯にいくことに。昨日、白鳥を見ることが出来なかったけど、ここならほぼ確実に居るハズ!
到着すると、数は少ないような気はするが、確かに白鳥がいる。みんなが写真を撮っている間、お土産屋さんをちょい物色。ここの揚げじゃがは微妙なことを去年知ったので、食べない。
ハンドメイドの木工品を売っているおじさんに話しかけられて、暫し雑談。自分で作っているらしく、よく見たらかなり安い値段で売っていることに気付く。もう一回来るし、もしかしたらその時に買おうかな?
川湯温泉ビジターセンターの散策路を歩くために移動。ただ、少し吹雪いてきた。センターで一応散策は可能ということを確認し、どうする?歩いてみる?と聞くと、歩く!とのこと。20分コースもあるのだが、1時間コースを希望した。
途中までは林の中なので比較的歩きやすかったのだが、少し開けてくると途端に雪が深くなり、しかも降る勢いが強い。目印を見失わないようにするので必死だ。
途中、パシッという音が何度か聞こえたから、なんだ?と思ったらまさかの木が倒れる寸前の音。途中で折れて30度ぐらい傾いており、もう吹雪きがきたら、完全に折れるだろう。そそくさと立ち去ることに。ところで何か野生動物が見れたかって?こんな荒天に出てくるわけがない。
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予報ではこれからさらに荒れる。もう中止にしても良いレベルなんだけど…と思っていたが、まだみんなの心は折れない様子。
どうする?と聞いたら、一旦休憩できるところで温めたい。というので、道の駅へ。まだやる気満々やな…
しかしその道中もとんでもない吹雪。視界は時折50mを切っているか。雪が舞いあげられてどこがセンターラインかもわからない。時期としては珍しい湿った雪に思え、地元のクルマでさえもスタックしている姿が見られる。コンビニでは大型タンクローリーが立ち往生…可哀想に。
ステファンなどは助手席で、一体どこに道があるんだい?と呟くほどだ。
そんなカオスな状態を目の当たりにして、流石にみんなの心も折れたか。道の駅について、どうする??と聞いたら、もう無理だ。ホテルに帰ろう!とオーダー。
まあそうだよね。昨日は早起きのお陰で寝不足だったし、僕にとっては丁度いい休憩だ。
お部屋でノンビリパソコン作業したり、昼寝したり、ダラダラと過ごす。温泉に行こうかと迷ったけど、天気も悪いので宿籠りだ。
とはいえ夕方には天候も回復気味だったので、銘々で宿周りを探索したりしていた。
この日も美味しくディナーを頂き、早めに就寝。部屋数の都合で、今日は僕・ステファン・フランソワのむさくるしい相部屋。フランソワ、イビキが時折爆音(笑)
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