夏の終わり旅2024 その13
<益田~長門市~小串>
早朝、5時51分発の列車に乗車。発車時刻ごろにようやく明るくなってきたが、だいぶ日の出が遅いように感じるのは、西に進んでいるからか。
寝坊が心配される時間ではあったが、全員が乗車。昨晩おさむさんが、寝坊したとしても山口線経由で小倉で合流できるよ!という悪魔の?ささやきをしてきたが、ここはマジメに全員が早起きに成功したため、杞憂に終わった。
山陰本線の西部区間もなかなか乗車しない区間。まだ寝ぼけ眼であるので、睡魔と戦いつつ、車窓を楽しむ。
長門市駅で乗り換え。
ここからの山陰本線は昨年の6月~7月の大雨の影響で現在、一部区間が代行バス輸送。ちなみに山陽へ抜ける美祢線も全線が代行バス輸送となっており、長門市から山陽方面へ抜けるには代行バスの利用が必須となってしまう。
なかなか復旧が進まない厳しさを感じる。
長門市で乗車した列車は、人丸という駅まで乗車。ここで代行バスに乗り換えるのだ。
普段ならまず降りることのない人丸駅では、なぜか駅本屋からはこ線橋で渡る位置にある2番線に停車。間違いなく1線しか使わないだろうに、なぜわざわざ階段を使わせるのか。信号設備の関係もあるのだろうが、なんとかならないものか。
乗車した代行バスは、路線バスタイプ。ただそのあと見ていたら、観光バスタイプの車両もあったので、運の良し悪しはあるのだろう。
なかなかこの代行バスも面白かった。駅の近くに止める適当な場所がないのだろうか、なんと漁港の一角に臨時の停留所を設けている駅も。
国道を逸れるところまでは代行バスの特性でまあわかるのだが、漁港に突っ込んでいったときには頭の中が???だった。
僕らが乗った代行バスは、小串駅までの運転で、そこで下関行きに乗り換えたのだが、実はこの代行バス、さまざまな運転パターンがある。
まず駅の位置関係を見ると・・・
長門市ー人丸ー(災害不通区間)ー滝部ー小串
という感じ。
なので、本当なら人丸と滝部の間だけ代行バスであればいいのだが、実際には、最長で長門市~小串の間で運行されるバスも。
恐らく、ラッシュなどで輸送力が必要な時間帯には、極力列車を活用。換算時間帯には乗り換えを減らすために代行バス区間を拡大するという運用がされているみたいだ。
小串駅では国道沿いの少し駅から離れたところに停車し、細い道を歩いて駅へ。下関行き列車に乗り換えた。
<小串~下関~小倉>
山陰本線の最終ランナーはまたしてもキハ40系。山陰本線のキハ40系列は、基本的に塗色費用の削減とかで、朱色一色にカラーリングされているが、これはある意味昔の国鉄色と同様。個人的には似合うなと思う。
下関に近づくにつれてお客も少しづつ増えてきて、立ち客も出るまでに。
幡生からは山陽本線に合流して快走し、終点の下関に到着した。
昔、高校生の時に夜行快速ムーンライト山陽で降り立った記憶もある駅だが、当然ながらその時とはかなり変わっているだろう。
その際に食べたふく天うどん(こちらではふぐのことを、ふくと呼ぶ)のスタンドも、ホームには見当たらない。
僅か、乗車時間10分少々と短距離ランナーの国鉄型415系で関門海峡を潜り抜ける。以前はこの区間の列車がそのまま九州島内、または山陽方面に直通するなど、長距離運転を行っていたハズだ。しかし、国鉄型415系の数も減り、比較的経年が新しい車両に統一。その上で、運用区間を限定して延命を図っているのだと思われる。そのため、一部の例外を除いて下関~門司・小倉間のシャトル運転となっているのだ。
出発して直ぐにトンネルに入り、抜けると九州。そこで交直切り替えのデットセクション。室内灯、空調が一旦オフになり、数秒の間車内に静寂が。
JR世代の新型車両ではこういった現象は見られないので、今やこれも貴重な体験かもしれない。とはいえ、毎日乗っている人はほとんど意識していないだろうが。
小倉駅に到着。ここで1時間少々の待ち合わせがあり、これが最後の途中下車チャンス。ここでお昼ご飯タイムだ。
ヒデオさんが、商店街の中に美味くて安い天ぷら屋さんがあるという情報を教えてくれていたので、ついていくことに。豚骨ラーメンもそそられるところで悩ましい。
丁度お昼時、混雑は大丈夫かと思ったが、ギリギリ着席。少し出遅れた組は、待ちが発生した様子を見てラーメンに流れた模様。
カウンターだけのシンプルな席に着席。豪華版の天ぷら定食に、さらにクジラの天ぷらも追加。それでも1000円少々なのだから安い。
因みに一番ベーシックの天ぷら定食だと、550円。それで天ぷら5品が付いてくるので素晴らしい。
もちろんお味も、サクサクの揚げたてが嬉しくてご飯が進む。
大満足でお店をあとにした。