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夏の終わり旅2024 その14

<小倉~鳥栖~銀水>
少し早めに並び、最後尾に座席をゲット。ロングシートではあるが、扉間のひと区画をほぼほぼ占領。こうなってしまうと、クロスシートよりも寧ろ一体的な宴会状態になりやすいのが面白い。
しかしここは車掌室の真ん前。小倉からの車掌さんは、動作がキビキビとした新人さんらしき若い女性。多分、なんだ?この集団はとビックリしただろう。
博多からは転じてシブいオッサン車掌に代わる。あ~おれも一杯飲みたい…とか思っているのだろうか。

福間~二日市間のみは快速運転で飛ばすが、それ以外は各駅停車。とはいえ、特急に抜かれたのは確か一度だけというのは意外だった。
鳥栖駅では4分の乗り換えだが、まさかの地下道を通っての乗り換え。
体感的には、2分乗り換えの対面ホーム乗り換えよりも、時間に余裕が無いように感じた。

鳥栖からは2両のワンマン運転。昔は博多近郊の快速が、大牟田行きとして運転していたものの、合理化で日中は鳥栖で乗り換えのパターンも出現。
大牟田までの西鉄との競合も断念したのだろうか。
この817系は木の内装や、巨大な1枚窓もあって、ちょっと他ではみられないデザイン。
ただ、内装、特に座席部分をよく見ると経年劣化も見られ、メンテナンスが行き届いていない模様なのが残念。

この列車は荒尾行きだが、途中の銀水で始発の列車に乗り換え。
一気に八代まで向かう。

<銀水~新八代~出水>
この辺りは筑紫平野のだだっ広い景色が広がる。まあ言い換えれば単調な景色とも言えるので、ちょっとウトウトしたりしている人も。流石に5日間、ひたすら列車に乗りっぱなし。60オーバーの高齢の方にはなかなかハードな旅だろう。なぜ、そんなしんどい旅をするのか・・・と聞かれれば、ここに居る人はみな、こう答えるのだろうか「青春18きっぷがあるから…」と。

熊本周辺はちょうど学生の帰宅時間のために混雑。少しずつ混雑が緩和されてきたところで、終点の新八代に。その手前で、新幹線ホームへと延びる高架線が分かれていく。昔の九州新幹線・八代~鹿児島中央開業の面影の連絡線および、フリーゲージトレイン試験線の残りだ。

ここからは第三セクター・肥薩おれんじ鉄道。電化設備は残されているが、それが使われるのはいまや貨物列車および、観光列車の36ぷらす(787系改造車)のみ。
2両編成のディーゼルカーで先を目指す。

ココから先は、有明海を時折望みながら走る、車窓が楽しめる区間。昔乗車した時には、深夜時間帯を走る特急・ドリームつばめ号だったので、景色を見るのは初めてだ。
便利な新幹線がメインのルートになったものの、そちらは長大トンネルを一気に潜り抜けていくので、あまり有明海は望むことが出来ない。

車内は盛況で、最初のうちは立ち席。まあずっと座ってきたので、丁度いい運動と考える。



なにかのアニメとのコラボ列車らしく、座席にはぬいぐるみが固定されている。
立ち客からしたらその分も座らせてほしいところだがいかがなものか。

<出水~川内~鹿児島中央>
出水で乗り換えを挟み、だいぶ陽も傾いてきた。夕陽が奇麗な区間なので、みんな窓に張り付いて写真を撮ろうと試みる。
空は綺麗な色になったものの、肝心の夕陽は沈む動線上に雲が。
ちょっと微妙なまま、車窓は暗くなっていった。


出水からはまた一人、アーミーのお友達のHさんが合流。本当ならば大牟田から合流の予定だったのが乗り遅れ、新幹線に乗ろうとしたら慌てて逆方向に飛び乗り、結局かなり旅の終盤となるここ、出水から合流となったのだ。(ネタ的には美味しいだろうが、大変だったろうな~)

川内で最後の乗り換え。駅のトイレに行こうと改札階へ向かおうとしたら、駅の高さがかなり高くてびっくり。
新幹線のコンコースに合わせているのだろう。


再び川内からはJR九州・鹿児島本線。
肥薩おれんじ鉄道を挟んで不自然に鹿児島本線として残り、離れ小島になった区間だ。
縦断旅も大詰め、鹿児島の都市圏に近づいたからか、また少しお客も増える。
そして20時17分、終点の鹿児島中央駅に到着した。


ここでは本日宿泊する、イルカゲストハウスの女将がわざわざ出迎えてくれた。
みんなでまずは記念写真を撮り、女将が駅近くの居酒屋横丁へ案内してくれる。
宿周辺にはこの人数で入れるお店が空いていないらしく、ここで気になるお店に入ってくれとのことだ。
終電は22時頃とかなり早いので乗り遅れないように!との注意を受け、3つぐらいのグループに別れてお店に入る。
やはりここまで来たら、鳥刺しや魚介類。
使う刺身醤油は、かなり甘口なのがこの地方の特徴らしい。
長かったような旅を振り返りつつ、気づけばもうすぐ終電の時間。
まだ少しお腹が減っているが、ちょっと疲れたし取り敢えず市電に乗ることに。
しかしヒデオさんはじめ、数名は乗り遅れ承知でそのまま吞むみたい。
聞くと歩く!とのことだったので、一応、鹿児島中央から鹿児島駅までJRに乗れば、市電よりも少し遠いものの宿の近くまで行けることを発見していたので伝えておく。


イルカゲストハウスに到着。なんと、温泉銭湯がすぐ近くにあるとのことだったので、チェックインしてさっそくサッパリしに行く。
鹿児島市内に温泉があるとは驚きだったが、女将曰く、幾つかの温泉銭湯があるのだそう。
考えてみれば鹿児島は桜島も近いし、火山地帯の中にある。温泉があってもなんら不思議ではないことに気付く。

お風呂から上がったらちょうど、JRで帰ってきたと言うヒデオさん達御一行も到着。
深夜の2次会が始まり、さらにはミンタロハット名物のナイトウオークも楽しんで長い一日を終えた。


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