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甲子園の思い出(その1)

鉄道一筋の幼いころを過ごした僕ですが、実は中学ぐらいから野球に興味を持ち始めました。と言っても、プレイする方でなく、見る方です。それ以前は、巨人ファンの親父がTVを野球番組に合わせるので、鬱陶しいな~ぐらいに思っていましたが、とあることに気付いて、それから興味を持ち始めました。
それは、阪神・西武・近鉄の三球団は、鉄道会社が所有しているということに気付いてからです。

そんな僕のスタジアムデビューのキッカケは、その当時応援していた、西武がナゴヤドームで公式戦を行うということで、チケットを親父が取ってくれたのです。
丁度その時、エース・松阪大輔選手の登板だったこともあり、外野席からではありましたが、ミットに叩き付ける剛速球の音を聞いた覚えがあります。
まあファーボールも結構多かった記憶があり、なんか間延びしたような試合で、あまり盛り上がらず、遅くなることもあって途中で帰ったような気がします。

まあこんなもんか~と、思っていたら、再び野球観戦のキッカケがやってきました。熱狂的なトラファンの親戚(なんせ、飼いネコにもトラとか、ミノルとかつけるぐらい)が、ナゴヤドームの試合のチケットを用意してくれて、再び見に行ったのです。
これが僕にはハマった。どちらかというと大人しい感じだった西武戦の試合。今は違いますが、その当時はまだまだパリーグの人気はイマイチだったのでしょう。
それに対して阪神vs中日戦は、ファン一体となって応援する!という雰囲気がものすごい。
その熱気に僕も感化され、このときからそれまでの3球団掛け持ちのゆる応援から、虎道一直線。熱心なトラキチへの道を歩み始めるのです。

暫くは数回、ナゴヤドームに行くのが精一杯でしたが、バイトを始めてからは甲子園にも足を延ばすように。
やっぱり聖地は違います。
風格のある外観も勿論ですが、なんか独特の雰囲気、臨場感がこの球場には溢れていると思います。
僕が行った球場はそんなに多くなく、大阪ドーム・ナゴヤ(バンテリン)ドーム・神宮球場・東京ドーム・千葉マリンスタジアム・ボストン フェンウエイスタジアムといったところですが、その中でも甲子園球場の持つ雰囲気は、格がなんか違うな~と思います。まあこれは、トラキチのひいき目が存分に入っています。

そんな甲子園での野球観戦、色々なエピソードがあります。

【場外編】
・ゲストハウスとの出会い
勿論球場へいくのがイチバンの楽しみではありますが、それまでの行程も楽しみの一つでありました。
ある意味甲子園がキッカケで知ったのがゲストハウスでした。甲子園へ行きはじめた当初は、なるべく安いところをと、難波や新今宮の超格安ビジネスホテルに泊まったりもしていましたが、あまり雰囲気はよろしくない。
まあ2~3000円で泊まれたので文句は言えません。
甲子園で試合終了まで居ると、基本的には帰る手段はない。なのでどうしても大阪に泊まらざるをえないのです。

そこで検索して出てきたのが、その当時、玉造にあったゲストハウスでした。その当時、本州にはほとんどなかったゲストハウスですが、外国人がリビングで遅くまでワイワイやっていたりして、試合に負けた傷心を明るく癒してくれたりもしました。
そこを知ってからしばらくは、基本的に甲子園へ行くときの常宿と決め、通っていました。いつしかスタッフさんからも阪神くんと呼ばれるように(笑)僕のその後のゲストハウス好きになるきっかけを与えてくれたともいえます。

・どこからユニフォームを着るの?
野球観戦に行くかたは、どこから応援ユニフォームを着ていきますか?
球場で着る方、最寄り駅からなどなど、さまざまなスタイルがあると思います。
僕は断然、家から!
まあ正直目立ちます。熱狂的なトラキチが生息する関西では普通のことらしいですが、僕の住む岐阜県などの中京圏では、まあそんな奴なかなかいない。
いや、だけど家を出る時から、これから野球を見に行くんだ!というスイッチを入れていくのも、一つの野球観戦の醍醐味だと思うんです。
因みに、甲子園の場合も家から着ていくので、新幹線にユニフォームで乗ったことも。
ちなみに関西に入ると、知らないおっちゃんから、「頼むで!巨人やっつけてきてな!」と激を飛ばされたり、まあ一つのコミュニケーションツールにもなるんです。
試合終了後も、その日の宿に着くまで勿論そのまま。すると宿への帰り道で今日はどうやった?誰が打った?などと、人懐っこく話しかけてくれるのです。

・勝負メシ!
球場内でご飯を買うのも良いのですが、僕は結構外で買って持ち込むことが多かったです。
その中でも特に思い出があるのは、大阪駅ガード下食堂街の中にあるたこ焼き屋さん。日本一小さい?と思われるお店で、半径1メートル少々のスタンドでいつもオバちゃんが一人でやっていた。
確か8個入り230円と格安だったが、お味はとても美味しく、僕の甲子園へ行くときのお供として、毎度のお馴染みとなった。
味のある?店主のオバちゃんも魅力。
何回目からか、オバちゃんも僕のことを覚えてくれて、また甲子園行くんか?頑張って応援してきてな~と、送り出してくれた。

そのたこ焼きを甲子園に持ちこんで、試合前の練習風景を眺めながら頂くのが毎度の恒例だった。

ある時、残念ながらお店はなくなっていた。実は、その前に訪れた時はいつものオバちゃんとは違う人になっていて、聞くところによると体調を悪くしたらしい。人が変わると、味もちょっと以前と変わったように思えた。
そして結局の閉店。あのオバちゃんだから通っていた人もいたのかもな~
オバちゃんもかなり高齢だったから続けることが出来なくなったのだろうか。いつまで続くだろうかとはおもっていたが、とても残念だった。
(気になって調べてみたら、そのたこ焼き屋さん、なんと復活しているみたい!ぜひ今度大阪へ行ったときにもう一度味わってみたいです)

だいぶ長くなったので、次に続きます!

#私の好きなスタジアム・アリーナ

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