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【海外鉄道トラブル集 その2】

まだまだあります!海外鉄道トラブルの続編です~

<車内でチョメチョメ・・・>
これもフランスでのこと。
ちょっとトラブルとは違いますが、なかなか日本ではないようなことがありましたので、参考までに。
ボルドーからパリまで、TGVというフランス版新幹線に乗りました。
新幹線ではあるものの、座席の転換は出来ず、車両の前半分は後ろ向き、後ろ半分は前向きという、いわゆる集団見合い式という日本では現在は見られないスタイルの座席配置。
ちょうど僕らの割り当てられた席は、真ん中のボックス席でありました。
僕らの指定席は進行方向向きだったものの、そこにはすでに先客(カップル)が座っている。
そこ、オレらの席だよ!移動してな~と、言うと、すぐ目の前が空いているよ!と言われる。
いやいや、進行方向逆向きでパリまで行きたくないし、ここは引き下がりたくない!
と、いや、このチケットはこの席なんだから!と一歩も引かずに言うと、渋々…という感じで立ち上がるカップル。
こういう時、自己主張は大事だな!

結局彼らは、進行方向と逆なのが嫌で席を移動していただけ。僕らの真向いの席が本来の席だったわけです。
まあ済んだことだし、気にしないで新幹線を楽しもう…と思っていたら、そのカップル…なかなか凄いんですよ。
仲睦まじい…なんてものではなく、いわゆるABCのBぐらいのレベル感で触れ合い。(表現古いか?)
当然キスなどもしているんですが、もういわゆる・・・深いヤツ。

移動させられたジャップにオレたちのラブラブを見せつけてやろうぜ!なんて思惑があったのかどうかは定かではありませんが、平然とした振りをしつつも圧倒されました。
まあ、僕らも負けずにほどほどにイチャイチャしましたが。


<つ・・・通過???>
ベルギーのヘントという都市から、オランダのお友達が住む町へと移動しようとしていた時のことでした。
二回ほどの乗り換えを挟む予定だったのですが、国境を越えるインターシティが少し遅れてやってきたのです。
まあ乗り換え時間は余裕があるし、列車本数もそれなりにあるはずなので、あまり気にせず乗車。
ヨーロッパの国境は、日本でいう所の県境を越えるぐらいの感覚でサクッと越えてしまうのが新鮮です。

途中の停車駅前で、何やら早口で肉声の放送が。あまり気にしていなかったのですが、それがどうやら大事な内容だったのです。
国境を越え、さて次は僕らが降りる予定の駅。
因みに車内停車駅案内表示なんてものはないので、先ほど停車した時の駅名表示で、ああ…次だなと思っていただけで、特にGoogleMapなどは確認していませんでした。

遅れを考えてもそろそろ到着するハズ…と思っても、なかなか列車は止まりません。もしかしたら、少し増延したのかなと考え、しかし接続列車の時間も迫ってきたので少し気がかり。
ようやく駅に到着。
降りて、あれ?
なにかおかしい。
ふと思ってGoogleMapを見ると…

降りる予定の駅を通過しているではないか!!
マジか!と思いつつも、再びルート検索をし直して、無事に目的地に到着することが出来たのだった。

後日、僕の友人もSNSで同じようなことを体験したらしい。場所・路線も恐らく一緒。
多分、国際列車ということもあり、ちょっとでも遅れたら、その遅れを回復するためには停車駅を飛ばすことも厭わないのか。
ヨーロッパのターミナル駅は、頭端式(行き止まりの駅)なので、少しでも列車が遅れると芋づる式に各方面に遅れが波及するという事情もあるかもしれない。
なかなか大胆な遅延回復方法である。日本だったら苦情の嵐だろうな…


<車掌の言うことは絶対!なのか・・・?>
シベリア鉄道でのことです。いまだに戦争は終結せず、早く平和が訪れることを願います。
純正なシベリア鉄道でなく、少しひねくれたルートとしてモスクワ→ウランバートル(モンゴル)→北京というルートを選び乗車しました。
各車両に車掌さんがおり、僕の車両には若いニーちゃんと、ベテランのオッサン、どちらも中国人の車掌さんが担当していました。
1両に2人も乗務とか凄いですね!
長いこと列車に乗っていると、長時間停車は一つの気分転換。ホームへ出て売店を冷かしたりするのも楽しいものです。

勿論、列車内にも時刻表があり、各駅の停車時間がわかるのですが、念のために降りる前には車掌さんに何分?という時計を差すジェスチャーをすると、車両に指で15(分)とか書いてくれるのです。
だいたい5分ほど早い時間に戻ってくるよういわれるので、日本人らしくそれにはしっかり従っておきました。
とある駅のこと、列車はなんとかっ飛ばしたのか10分程早着してくれたのです。これはもしかしたらゆっくり停車してくれるのか?と思いきや、車掌さんに聞くと、元々の停車時間を指示。それでは駅の売店までは無理なので、あれ?と思いつつも、ホームで伸びをするぐらいにしておきました。
するとまだ発車時刻10分程前…突然ゆらりと動き出す列車。そのまま静々とスピードを上げていきます。

え??
思わずビックリする我々。早着はまあともかくとして、早発などあり得ないという、日本の常識は崩れ去ったのです。
それと同時に、車掌の言うことには逆らってはいけないということを知るのでした。

しかし、それだけではありません。
モンゴル国内でのとある駅。
列車は少し遅れて到着したものの、一応発車時間まではすこしあるので、降りてみようかと車掌さん(若いニーちゃん)に聞くと、遅れていない場合の停車時間(余裕を持ったー5分)を示してくる。
あ、そうなの??もしや反対列車が遅れてくるのだろうか??
と思いつつ、ホームに降り立ちぶらぶらと。
小さい駅だったし、外の様子も少しなら見れるな!
と、少し外へ出てみようとします。
すると、近くにいた他の車両の車掌さんが「何しているんだ!早く戻れ!」という感じで声を掛けてくれる。
え?まだ全然時間たっていないのに!
ビックリしながらも、列車に戻る。
もしかしたら、若いニーちゃん車掌、遅れに気付かずに本来の停車時間を伝えていたのか。まあちょっと頼りなさそう(かつふてぶてしい)な雰囲気もあったので、そういうキャラなのか。

危うく砂漠の真ん中の田舎町に取り残されるところだった。


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