九州・野生動物ウォッチングの旅!その10
またまたツルの鳴き声で起床。今日はエサやりの様子でも眺めてみるかと、気合を入れて布団から這い出た。
南九州とはいえ、やはり朝は冷え込む。クラウディンも外に出てきて、ツルの様子を眺める。ステファンは・・・あれ?居ないぞ?と思ってふと観察センターの上を見ると、いた!
あれ?日本円は持っていないハズだが、協力金はどうしたんだろう…という疑問を抱きつつ、まあいいかと放っておく。昨日、ここに明日の朝来るかい?と聞いたら、あまり乗り気じゃなさそうだったのに、気が変わったのか。
(その後、あとで同行者が払ってくれるから…と係員に言って入ったことが判明^_^やれやれ)
エサを撒きに田んぼに入るトラクターと軽トラに、一旦飛び立つツルたち。その隙に、宿の近くの電信柱や電線で鈴なりになっていたカラスが、エサの上前を撥ねに飛び立つ。
一番飯はカラスが少し頂き、その後にツルが戻ってくるとカラスが追いやられるという構図らしい。
そんな一連の様子を見守って満足。
宿に戻って一息ついていると、クラウディンも戻ってきた。
日本語を勉強しているクラウディンに簡単に教えたり、パソコン作業したり、朝ご飯を食べたりとノンビリ過ごす。
コーヒーを所望するクラウディンのために、実は昨日、ドリップパックのコーヒーを入手。挽きたてとはいえないものの、お味はどうか?と味わって貰ったら、これは便利で美味しいね!と気に入ってくれた。最終日にはお土産で買って帰ったぐらいだ。
そろそろお昼ご飯に出発したいところだな…と思っていると、ステファンがようやく戻ってきた。多分4時間ぐらいは屋上で粘っていたのだろう。
お昼ご飯は、既に予約をしてある。宿の女将さんが、ここの蕎麦は美味しいからぜひに!!とおススメしてくれた。保存されている武家屋敷地区の一角で、一歩踏み入れたところから、とても雰囲気を感じるお家だ。
予約してあったのだが、入ろうとするとすでに「おしまい」の立札。今日分の予約は完売御礼という意味だ。
最初に出されるのはお茶請けとして、竹の上で焼いた味噌。これがまた香ばしくて甘く、お茶とマッチする。
そして蕎麦。一口食べてわかる、粒々のそばの食感。なかなか他では食べられない味だな。
ただ、本格的すぎる味は、ステファンとクラウディンには合わなかったかも。独特の食感は、ちょっと好みが分かれるのかな?
だけど武家屋敷の雰囲気は気に入ってくれた。
再び撮影ポイントへ。少しツルを撮影した後、こちらにも野鳥がいそうだなと目を付けていた漁港へ。
やはりワシが電柱の上にスタンバイしている。
クルマを停めてステファンを見守っていると、撮影にトライしたワシが逃げて他の電柱に留まったのを見て、走って追いかけているではないか!基本的にノンビリ屋さんのイメージだったが、走るんだね!とクラウディンに聞くと、体力をつけるために運動しているらしい。
今夜は同宿でツル撮影のオッちゃんが。別々のテーブルということもあり、最初は話すこともなかったが、「ドクターイエロー…」のワードが飛び出たのにたまらず話しかける。鳥だけでなく、鉄道写真も好きらしい。
コチラのことを話すと、それはようこそ!と、自らの撮影した自慢の写真を見せてくれた上に、フランスへのお土産に!とプレゼントしてくれた。
夕食後、今夜も温泉に入ろうかと思っていたら、クラウディンとステファンも温泉にチャレンジしてみたい!とのこと。
僕がほぼ毎日のように温泉でリラックスしているのを見て、入ってみたくなったらしい。
しかし、ふと気づくと、ビールをプシュッと開けている。
あ…流石に初めての温泉だし、お二人とも高齢。飲酒後の入浴はリスクが高いよね…ということで、これぐらいは度数も低いし大丈夫よ!と言うクラウディンだったが、まあこの先でもチャンスはあるから!と今日はやめておく。
とはいえ、僕が大好きな温泉に興味を持ってもらえたのはとても嬉しいことだ。
今夜はちょっと渋い温泉、十三奉行温泉へ。これで「じゅさぶろ」温泉と読ませる、難読温泉だ。なぜか水風呂が水がめで、二つあるのはいいのだがめちゃくちゃ小さい。試しに入ったが、おへそまでも浸かれない小ささだ。それなら一つのもう少し大きい水風呂にして欲しいモノだ。
とはいえ泉質はここも最高!