サイコロ切符DE出雲旅!(その2)
サイコロ旅2日目。
この日は大根島でノンビリと過ごすことにした。前日、なみじさんに海鮮のおススメを聞くと、境港まで行くのを薦められたが、結構時間がかかる。
ちょっと迷ったが、やはり大根島の中をウロウロと散策することにしたのだ。
天気は曇り。あまり風がなくて、歩くには丁度いい。
だいたいの見当をつけて、歩き出す。
大根島は小さい島。外周を一周したとしても2時間ほどで歩けそうで、1日歩いて周るなら丁度いい規模感だ。
とりあえず昨日とは違う道で、中心部のバスターミナル近くを目指して歩く。
トリパンというお店が気になっていたので、朝ご飯がてら、ちょっと行ってみることにした。
さて、パン屋さんがあるハズの場所に到着。
でもそれらしき建物が見つからない…あれ?
よく見るとあった!
消防倉庫?の一角を間借りしているようなパン屋さんでした。
入ってみると、まだオープン前だったようだが、快く店内に入れてもらい、まだ種類が少ないですけど…というが、かえってこちらが恐縮だ。
また話し出すと止まらない方で、いい意味で変人。(人のことは言えないか)
お土産にスコーンまでサービスしていただき、とても感謝。また大根島に来ることがあれば、ぜひゆっくりと訪れたい。
外は寒いので、近くの中村元記念館のエントランスでパンを頂く。ハード系のパンがめっちゃうまい。きっと素材に拘って作っているんだろうな。
適当な道をまた歩いていく。あまり地図を見なくても、ある程度方向の見当がつけやすいのが有難い。
大根島というだけあり、畑では巨大な大根が作られていたりした。元々はこの島、火山が噴火してできたらしく、庭石などに使っている岩もよく見たら溶岩のような形のものもチラホラ。
冬ということもあってか、歩いていても誰も見かけない。辺り一面銀世界の中をテクテクと歩いて海岸線を目指す。
辿り着いたのが、ラーメン屋さん・まつむら屋。大根島の西の入り口、松江市側に位置しており、昨日のバスの車内からも見えて、とても気になる店構えだった。なみじさんにもおススメしてもらったこともあり、お昼はここに決めていたのだ。
トマタンメンに浜防風という、大根島の新名物をトッピング。この辺りでしか味わえないのだそう。癖のある味だが、スープと一緒に頂くと、その癖が良い味に変化し、なかなか美味。
さらに甘酢からあげをセットにしたら、かなりのボリュームにビックリした。
満腹になってしまったので、腹ごなしにとまた歩き出す。ここからは反時計回りに海岸線沿いを歩いていく。米子鬼太郎空港へと着陸する飛行機が間近に頻繁に見える。地方空港にしてはやけに多いなと思ったら、自衛隊の基地でもあるらしい。そういえば旅客機としては変な形の飛行機もあった気がする。
海辺のカフェで少し休憩して、さらに歩くと幽鬼洞という、ちょっと恐ろしい名前の洞窟に。
残念ながら入ることは出来なくなったようだが、以前はガイドさんと一緒に洞窟内を探検することも出来たのだそうだ。
今は柵越しに入り口を眺めるのみ。内部はどうなっているのだろうか?
ちょっと疲れてきたので、一旦宿に帰ってひと眠りすることに。
遠くにベタ踏み坂こと、江島大橋を眺めつつ、なみ路へと帰ることにする。
(つ∀-)zzz
元気になり、夕方のお出かけ。
ボタン園・由志園へと向かう。
入り口で出迎えてくれたのはコチラ。
すずめの椅子!
映画の中では駆け回っていた姿が目の前にあると、なかなか親近感がわく。
まだまだ明るいうちに、園内をひと巡り。
ボタンが年中見られるようになっており、今の時期は冬牡丹が咲いている。が、外に咲いているボタンは全体的にあまり元気がないようだった。
假屋崎省吾が生けたという展示もあり、そこで假屋崎省吾が華道家だったことを知る。バラエティーのイメージしかなかったな…すんません。
ラウンジでお茶しながら待っていたら日が暮れるとともに、ライトアップが徐々に鮮明になっていくさまを見ることが出来る。
すずめの戸締りの主題歌が流れ、それに合わせてライトアップが明滅するのだ。
そろそろ頃合いとみて、庭園に再び出る。日中に廻ったときは、正直ふ~ん…という感じだった。ボタンの花に興味があるわけでもない。まあきれいな日本庭園だな~という感じだった。(もちろん興味がある人にはとてもいい場所だと思う)
それがライトアップの時間になると、さまざまなバリエーションで目を楽しませてくれる。ストーリーの中に出てくる常世を想起させるような配色のイルミネーションもあったりするので、ちょうど先週にすずめの戸締りを見たばかりということもあって、面白いものだった。
それなりに人はいたものの、園の広さも相まって混雑というにはほど遠い。
昨年は確か、なばなの里で大混雑の中イルミを見たな。それよりもよっぽどこちらの方が贅沢で、ゆっくり見ることができるなと思った。
池に映るライトアップされた木々がまた綺麗。様々な色で明滅して楽しませてくれる。正直、かなり期待を上回った。
そろそろお腹が空いてきた。夜ご飯を食べに、おススメされた居酒屋へ行く。やきもんやこま。昔は松江市内で料理屋をやっていた味のあるオジちゃんが、今は島に帰ってノンビリとやっているお店だ。
料理はどれも美味しい!多分、この辺りの郷土料理なのか、最初におススメしてもらった蒸し寿司がとてもよかった。
ある程度腹も落ち着いたら、オジちゃんが色々と昔の思い出話をしてくれる。一応Googleではもう少し遅い時間までやっているという情報だが、20時を過ぎるとオジちゃんもお休みの時間か。
「送ろっか」
と、なんと宿まで送ってくれることに。噂は聞いていたけど、ホントに送ってくれるとは!
また島に来るときは必ず寄ります!と、再会を約束して別れた。
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