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グリーンツーリズムネットワーク大会(後編)

2日目。
出発前にトラブル発生。どうも、宿泊者の一人がみんなの就寝している深夜時間帯に、携帯のアラームを何度も鳴らしたり、電気をつけて(仕切りが障子なので、隣の部屋に明かりがしっかり入ってしまう)ガサゴソしたりと、かなりうるさかったらしい。
一番の被害者はその隣で寝ていたSポン。こっそりと僕に教えてくれて、事態を教えてくれた。他にもそのためにあまり寝られなかった参加者もいる様子だった模様だ。

ホニャラノイエは昔ながらの古民家。勿論のこと防音性はゼロであり(そのために某ゲストが僕に対して企んだサプライズ企画が筒抜けになったことも笑)こういったところは、やはり滞在者同士の最低限の気遣いも必要なところだ。
少なくとも予約時の案内やHPにはその旨は明記しており、今まではそこまでトラブルに発展することもなかった。
またこれは、実はかなり間口を狭めて運営しているホニャラだからこそかもしれない。

今回少し違うのは、宿泊参加者はグリーンツーリズムネットワーク協議会で取りまとめているところ。各参加者の希望で選ぶ形にはなっているものの、各宿のHPや宿泊案内を見なくても予約できてしまうのだ。そうするとミスマッチも起こる可能性はあり、今回、それがしっかりと形になって起こった。

一瞬考え、やはりこのまま午前のプログラム、そしてそのまま解散となるのはもやもやする。
Sポンは部屋で休んでいてもらい、みんなを一旦ホニャラの外に出して、写真撮影をする!という名目で集合。
ちょっとお話したいことが…と切り出し、深夜の出来事と、こういうお互いの距離感が近いところでは、最低限の節度をもって行動してほしいと伝えた。
ちなみに原因の本人(部屋割りから勿論わかってはいる)をチラリと観察してみたら、素知らぬ顔をしていたが、心なしか目が泳いでいた…

気を取り直してモーニング体験として、よく使っている喫茶店の一つへ向かう。まあ東海地方民ばかりだが、名古屋などの都会から来た人にとっては、こちらの岐阜・揖斐仕様?のモーニングはなかなか豪華らしい。
そして大会会場へ。9時から分散交流会がスタートだが、打合せの時には、ジャスト9時にしか会場が開かないと通達されており、めっちゃ慌ただしいやん!と思っていたところだったが、陰・・・もとい天の力が働いたのか、僕らが到着した時にはすでにオープン。

余裕を持ってテーブルセッティングなど準備をすることが出来た。
さて、ここで僕らが何をしたかというと、ホニャラのイベントを体感してもらう!ということで、毎年3月に開催している「新春ドリカム夢語り会」をプチ開催。
人数と時間の都合上制限時間を3分として、みんなの思いを聞いてもらうことにしたのだ。
ただ準備段階で、少し気がかりだったこともある。夢語り会は、そのために来てもらうということもあって、みんなが何かした「これを語りたい!」という思いを持ってくる。しかし、今回はあくまでもグリーンツーリズムネットワーク大会の1つのプログラム。ホニャラノイエを選択してくれたとはいえ、果たしてどのような思いなのかは未知数だ。
この日はエミポンがメインを担当し、僕はサブに控える。
イスを車座に並べ替えて全員の顔が見えるように。
昨日、参加してくれたメンバーにプラスして、数人2日目だけ参加の方も。

結果から言うと、心配していたことは杞憂に終わった。みんな何かしら、語りたいことを持ってきてくれていて、本来ならば8分であるところを3分にしていることもあって、時間いっぱい語ってしまう方も。
総じて、やはり民泊を開業したいという夢が多かったが、その経緯や特徴はその集まった人数だけある。
もちろん、中には副業として・・・という目線で参加していた人もいたが、何かしら感じて、自分オリジナルの場所を作ってくれることを願う。

2グループに別れて感想シェアも行い、プログラムは終了。ホッとしてメイン会場に移動すると、あ・・・忘れてた。
最後にパネルディスカッション。運営スタッフさんを中心に撮影してくれた写真をパネルに映し出して、2日間を振り返るディスカッションだ。
あ、そういえば打ち合わせの時、そんなことを言っていたことに今更に気付く。

しかも壇上に仰々しく名前まで張り出されて、なんかちょっと照れくさいものだ。
多分、ピンチヒッターの四井くんのパートナーさんは、あれ?こんなのあるの??って顔をしていたから、聞いていなかったのだろう。
まあ、とはいえフリートークみたいなもの。
これで他のフィールドワークがどんな様子だったのかもなんとなく伺い知れて面白かった。

帰ったころには、深夜の事件のお陰でダウンしていたSポンも復活。
夜は行きつけのラーメン屋さんで、お疲れ様会を催した。
今までは参加側ではあったところに、受け入れ側で参加できたのは良い経験だった。
なにより、開業エピソードと考え方を整理して話すことで、自分たちの元としている指針を再認識できたというのも大きい。しっかりと講演会みたいな感じ(とはいえホニャラ流だが)で話せるようなネタがいつの間にかで来ていたんだなあと思う。

あ、そういえばSポンは1日目の自分の話すターンで、ホニャラノイエであいうえお作文を作って発表しようか(笑)とか思っていたらしいが、みんなの真剣な雰囲気に、咄嗟に切り替え、しっかりとマジメな話をしてくれた。どんなの?と聞いたらごまかされたので、また酒を注いでじっくり聞かねば(笑)


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