九州・野生動物ウォッチングの旅!その9
くまモンだらけの阿蘇くまもと空港。もはや、阿蘇くまモン空港とでも改称した方がいいのでは?と心の中で思いつつ、出てくるステファン達を待つ。
久しぶり!ようこそ!と、出迎え。今年2月に10日間も一緒にいただけに、再会はとても嬉しいもの。
クルマへと移動し、さあ出発!
長距離移動で疲れた~というクラウディンもいるので、なるべく早めに宿へと移動したいところだが、まあまずはお昼ご飯。軽食を取るなら、お弁当のヒライ。熊本県内のローカルチェーンだが、なかなか美味しくてコスパ良し!
さらに、カメラ別添えのフラッシュのバッテリーを忘れたというステファン。これは特殊なバッテリーだから…というものの、一応ヤマダ電機へ行ってみるとあっさり見つかる。
出水の今夜の宿は、新ツル見亭。宿名の通り、ツル飛来地の保護エリア内ど真ん中にある民宿だ。
指定ルートで入っていくと、もうその途中に沢山のツルが。宿まで数百メートルの距離だが、ステファンはもう早速ツルの撮影をしたい!というので、クルマを停めてしばし撮影。
はやくチェックインしたいなあ(笑)
ようやく満足して、ツル見亭にチェックイン。
ツルが見ることが出来る部屋も2部屋確保しており、そちらはステファンとクラウディンに。入ってもらう。
夕食を頂きつつ、宿の方から情報収集。事前に調べたら結構保護のための規制が多そうなイメージだったが、案外みんな、自由に撮影しているらしい。
毎朝7時ごろにはエサやりもしているらしく、その時の光景は圧巻だとか。
この近くもおススメの温泉があるようだが、ちょっとこの日はパス。というのも、今朝まで色んな温泉に入りすぎたのか、ちょっと湯あたり気味な感じが。こういう時は早く休むに限る。ということで、本日は早めにおやすみなさい。
クウ!クウ!と鳴くツルの鳴き声で目覚める朝。もうすぐエサ撒きの時間なのだろう、興奮した声が聞こえる。
この宿には3泊するし、まあ今日はもう少しゆっくり寝たい…と、布団の中からなかなか出ることができない。
しかし、夜中も時々集団でツルが鳴く声が聞こえた。宿の人によると、基本的に夜は寝ているのか静かなはずだが、今年は様子が違うらしい。
もしかしたら、キツネなどの野生動物が里に下りるようになっているのだろうか?
もう宿のすぐ近くが撮影ポイントなので、放っておけばよろしい。
朝ご飯も付けずに、心行くまで撮影できるようにスケジュールしたので、自由だ。
暫く外でツルを眺めていたクラウディンも戻ってきたので、昨日手に入れたパンなどで軽食を。ステファンはツルに夢中だ。
10時過ぎになってようやくステファンも戻ってきた。実は、今いるエリアは西干拓と通常呼ばれており、少し移動したところに東干拓というエリアにもツルが居るらしい。そちらの方が数としては多いとか。
川を越えて、所々で停車しての撮影。撮影用に観察小屋が作られているところもあるのだが、肝心のツルは遠いのであまり撮影・見学には向かない。
そろそろお昼時になってきたので、一旦撮影を切り上げて街中へ。コーヒーが好きなクラウディンのためもあり、淹れ立てのコーヒーを出してくれる喫茶店・ドムへ。
お昼ご飯にカレーやハヤシライスも提供してくれるので、丁度よい。
落ち着いた雰囲気の女性店主さんが一人で切り盛りするカフェ。カウンター席に座ると、ちょっとほっこり笑える鉛筆画が描いてあるスケッチブックが。自由帳みたいなものもあり、来たお客さんが思い思いにメッセージを書いている。
ステファンに自由に描いていいよ!と渡したら、なんと1羽のツルを丁寧に描いてくれた。画才もあるんだ!凄いね!というと、ちょっと照れくさそうに喜んでくれた。
勿論カレーも、コーヒーも美味。昼下がりの良い時間を過ごすことが出来た。
再び、東干拓地を撮影しつつ、宿まで戻る。ここまでツル観察センターに入ることが無かったので、せっかくなので入場してみよう。
3階建ての屋上からの撮影が可能で、通常220円の入館料。ただ、センターの駐車場で協力金1000円を支払うと無料らしい。
通常なら入館料の方が5人以上のグループでない限り割安だが、早朝のエサやりの時間に入館して撮影したい場合には、1000円の協力金支払いが必須らしい。なるほど。
17時で閉館だと伝えられる。その時間だと、陽の長い九州ではこの時期でも日没の少し前。せっかくなのでもう30分でも延長してくれれば、じっくりツルと夕焼けを眺めることが出来るのだが仕方がない。
少し前の羽数調査では、1万羽のツルがいたらしい。シベリアから渡ってくるのが大半だそう。ツルと言えば北海道のイメージだったが、他にもいくつかの越冬地があるらしい。
それにしても、この保護区域の道路は常に消毒されているみたいだ。散水車が定期的に走り回っているからなんだろうと思っていたが、白い泡がその後に残っているからどうやら薬剤を散布しているみたい。
鳥インフルエンザから守るため…というものらしいが、果たしてどれぐらい効果があるのかは疑問。特にエリアから出るときにはタイヤに消毒液を入念に掛けられるので、ツルというよりは、養鶏場への被害を防ぐ意味合いの方が強いのかもしれない。
ツルは当然のごとく自由に飛び回っているし、そんなに消毒して意味あるのかな??
今夜は食後にちょっと温泉にお出かけすることに。泉質もいいからおススメ!と言われた温泉センターもみじでリフレッシュだ!