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ホニャラ北海道・桃岩旅!その12
9月15日 礼文~音威子府
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バカでかい石狩挽歌で、何事か!と目覚める。朝からなかなかノンビリさせてくれないのが桃岩荘だ。慌ててチェックアウトの手続きを済ませて、軽く朝食を食べる。
ちなみに昨日、一連の流れを経験している瑛美ちゃんによると、朝食のタイミングが少し遅れると、朝食を食べる場所難民になってしまうらしい。
港へは、一応送迎もしてくれるのだが、最後に礼文島の景色を堪能してほしいと、強めに港まで歩くことを勧められる。出発時間は7時半。玄関前に出発する旅人と、スタッフさん&連泊者が相対する形で整列する。
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アツい言葉と、音楽で送り出され、登り坂をゆっくりと歩いていく。半ばぐらいまで来たところで音楽が鳴りやみ、大声で「行ってらっしゃーい!」と。こちらも「行ってきまーす!」と返す。そんなやりとりが何度も続き、見えなくなってもまだ聞こえてくる声。こりゃ長期滞在とかしていたら、感動ものだよな…と思いつつ、港へ向けて歩き出した。昨日やってきたテツさんも、僕らと一緒にチャックアウト。稚内へ渡った後は、アイラブ北海道パスで北海道周遊の旅を楽しむのだそう。もう一人、一緒に歩くのはのび太さん。昨日、瑛美ちゃんと一緒に桃岩展望台コースを歩いたのだとか。新桃岩タイムトンネルの中で、行きに捨ててきた「知性」「教養」「羞恥心」を多分拾い、港へ到着。送迎便に乗ってきた組と合流し、稚内からやってくるフェリーを待つ。この船にも乗っている旅人がいる。またスタッフさんは「おかえりなさーい!!」と全力で旗を振って出迎え。入れ替わりで僕らも乗船し、荷物を置いたらすぐにデッキへ出る。
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フェリーの真下ではもう既に、全員整列。最後のスタッフさんの思いを僕らに投げかけてくれる。そして、出発するゲスト全員の名前を呼んでいるうちに船が無情にも出航、見えなくなるまで声を掛け合った。オーナーも高齢で、いつまで存続できるかわからないユースホステル・桃岩荘。今年は2年振りの再開だったが、色々と制限を掛けているため、まだまだ本来の力を出し切れていないし、スタッフさんもジレンマや悔しい思いを抱えながらの工夫を凝らしたおもてなしなのだろう。そんな思いが、スタッフさんのおもてなしの中からも、伝わってくるように感じた。ぜひ、また本来のように、みんなで歌って踊れる…そんな日が来た時に、また桃岩荘に来てみたいなと強く思った。
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稚内に到着。テツさんの情報で、日本一周中の若者が居るという事で、少しお話しできた。各所で立ち飲み居酒屋をやりながら回っているようで、そのうち近いところに来たら会いに行ってみたい。
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レンタカーの送迎をお願いしていたので、稚内駅近くへは楽々移動。まだ貸出時間までは暫くあるので、聞いてみたら、荷物を預かってもらえるとのことで、それならと置いて、お昼ご飯を食べに行く。ちょうど港から歩いてきたテツさんも合流だ。
目当てにしていたカレー屋さんは残念ながら臨時休業。その代わりに、駅近くのハンバーガー屋さんに行ってみることにした。
値段からしたら、そうたいしたボリュームではないだろうと思っていたら、かなりビッグサイズのハンバーガーが出て来てビックリ!
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満腹になって、テツさんは再び鉄旅に戻る。僕らは少し公園で昼寝した後、ここからはレンタカーを借りて出発だ。
もともとはコンパクトカーを予定していたのだが、少し前に電話がかかってきて、少し大きいサイズに無料でランクアップしても良いですか?とのこと。
ということで、今日のクルマはマツダ・CX5!なかなか快適な内装で、長距離ドライブにも適していそうだ。
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まずは宗谷岬へ。ベタな場所ではあるがやはり、最北の地へ来ているからには欠かせないだろう。天気は快晴で、遠くには樺太、利尻島が見える。学生時代に来た時は、バス運賃が高く感じ、節約のためレンタサイクルで来ることを選択。地図で見ると錯覚してしまうが、稚内市街と宗谷岬は35キロも離れていて、そう簡単に自転車でいけるような距離ではないという事を、身をもって知った思い出がよぎる。
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帰り道は、ちょっと見かけた「白い道」というものに行ってみたくて、岬から丘陵に登って快走路を行く。
馬や牛がノンビリ草を食べる姿を見ながらの草原の景色、更には海を遠望する絶景が続く。
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宗谷岬のすぐ近くに、こんなところがあったとは…とはアーミー。僕も同感だ。
そして白い道に突入、1車線幅の狭い道だが時折チャリダーやライダーも通る。
スペースがあるところで止めて、少し道を歩いてみる。ここは、産業廃棄物として捨てるだけだった、ホタテの貝殻を砕いて道に撒いて、フォトスポットとして一躍有名になったというポイント。歩いてみると、少しフワフワしたような歩き心地が気持ちいい。
クルマが通ると、白い粉が巻き上がるので注意は必要だが、(クルマも汚れる)うまく考えたものだなと思う。
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そして今度は稚内市街を通過して西海岸に転じ、天塩温泉を目指す。抜海の辺りからは、利尻富士が見事に姿を現わして、北限地のラストを印象深いものにしてくれた。
ひたすら信号が見当たらない道を突き進む。
時折パトカーも見かけるので、ついついスピードを出しすぎないように用心しないと…
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夕刻、天塩温泉に到着。この頃には雲が出て来て、残念ながら温泉につかりながら夕陽…の思惑は外れた。実はウタラといかんでおススメしてもらった温泉の一つで、アンモニア臭のような独特な香りが特徴だった。
夜ご飯をセコマで買い出しして、本日の宿・音威子府にある宿・イケレに向かう。
先日、旭川のジンギスカン屋さんのオーナーが経営しているというゲストハウスだ。
お部屋に入ると二段ベットではなく、普通のベッドが四台。ん?この構造は、もともと何かの寮か?それとも…と思ったら、期間限定で店長をしている女性によると、なんと元は国鉄⇒JRの社員宿泊施設だったのだそう。
まさかそんな建物に泊まることが出来るとは思わなかった。昔は音威子府駅も天北線が分岐して、機関区もあるなど拠点駅の性格が強かったのだろう。
夜ご飯を食べた後、少しだけ駅に夜の散歩。
星が見れるかな?と少し期待したが、雲に覆われていた。
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