夏の終わり旅2024 その17
熊襲穴から宿に戻る途中、地元の商店に立ち寄る。実は昨日、飲み物を買うために入ったのだが、なかなか品ぞろえが面白いことに気付く。
そこで今日の昼飯をここでゲットすることにした。
鯉の洗いと、総菜、またお土産になりそうなものを少しだけ買う。
川魚を中心として揃えており、他にもウナギなども有名らしい。
お宿をチェックアウトして、バスに乗車。
今日の移動予定は昨夜、綿密に考えていた。
このあたりのバス路線はどこも1日に数本レベルで非常に本数が少ない。
夕方には鹿児島空港からのフライト。ざっとこんな感じで乗り継ぐ計画を立てた。
妙見温泉→塩浸発電所前(野湯入浴)→嘉例川駅前(カフェ訪問)→鹿児島空港
鹿児島空港行きのバスに乗車。塩浸発電所前で下車したのは、このバス停から15分ほど歩いたところにある野湯に入るためだ。ここで次のバスまでは2時間少々の待ち時間。
暫く歩くと国道沿いに謎の木の門があり、そこを潜ると竹林の中に細道が続く。
ちょっとドキドキ感ある入口だ。
川へ向けて降りていく道を歩くと、あった!
こんこんと湧き出る源泉。ここは相当に熱いらしく、湯気がもうもうと立ち上がっている。
ちょうど野湯好きらしい2人の先客も丁度到着したところ。
川の直ぐ脇まで降りたところに湯船が二つあり、源泉に近い上の浴槽はとてもではないけれど入れる温度ではないらしい。
少し足を突っ込むと、確かに激熱。大人3人ほどで丁度良いサイズの下の浴槽に身を沈める。
ちょっと熱いが、とても気持ちいい。長く入ると茹ってしまうので、川と交互に冷水温浴を繰り返しながら楽しむ。
温泉の話などしながら暫く一緒に入っていたが、迎えが来るので…とお二人は先に上がる。
そのあとはもう、貸切状態。
少し一服して、先ほど購入した惣菜を頂く。メインディッシュは鯉のあらい。身がとてもコリコリており新鮮で美味い!これは絶品だ!
時間いっぱいまでノンビリ。2時間以上の時間だったが、それがあっという間に感じられる滞在だった。
再びバス停まで戻り、鹿児島空港行きのバスに乗車。しかし、このバスを嘉例川駅前で下車する。このまま空港に向かっても時間的に早いので、嘉例川駅を訪問してみることにしたのだ。
木造で風格のある駅舎は1903年、今から120年以上も前から営業している駅舎だ。ローカル駅ではあるものの、100周年記念式典を地元主導で開催して以降、一時は特急停車駅にもなるなど観光拠点としても少しずつ盛り上がっているところ。
平日ではあるものの、クルマで来たと思われる観光客が絶えることなく、常に人気はある駅だった。
折しも肥薩線列車も発着する時間帯、次に訪れるときは列車で来たいものだ。
ここでも2時間ほどの時間があるので、駅前の古民家カフェへ。
店主さんもいろいろとお話してくれて、発酵に関する面白い話も。
高温に強い麹菌を発明したのは日本人で、そのお陰でいまでは鹿児島の名物で知られる芋焼酎や、泡盛などがあるということ。なんなら、韓国のマッコリもその麹菌を使っているとか。
昔の研究者の凄さをお話から知ることが出来た。
地元の方にも使ってもらっているらしく、ちょうど居合わせたおばあちゃんは、毎日のように通ってくれており、今日は午前中にも来てくれたのだとか。少し店を開けるのが遅くなると叱られる(笑)とお店の方が笑う。
1人前サイズが食べられないおばあちゃんに、いつものことなのだろう。ハーフサイズで値段もお安くして提供しているところに、地域に溶け込んでいるお店の姿をみた。
また、もうまもなく宿になるという2階も見せてもらう。駅舎を見下ろす位置にテラスがあり、駅舎を絡めた鉄道写真を撮るにも絶好のスポットだろう。地域おこし協力隊の方も中心に、これから頑張っていこうというフェーズらしく、これからが楽しみな場所だ。
宿が始まったらぜひ、訪れてみたい。
時間いっぱいまで楽しい時間を過ごし、嘉例川バス停へ。
これから乗る路線も鹿児島空港行きではあるものの、路線が異なるため嘉例川駅前…ではなく、駅から少し離れた県道沿いにあるバス停まで歩かなければいけない。
折角だし、両方ともに嘉例川駅前に乗り入れればいいのに…と思ったら、やってきたバスを見て合点した。
嘉例川駅前へは細い道を行くこともあり、少し小型のバスだった。しかし、嘉例川バス停からのバスは大型。狭い道に乗り入れないようにするための策だったのか。
駅前と県道沿いのバス停、両者を合わせると一日7本のバスとなり、それならばある程度使いやすいと思う。
鹿児島空港へのアクセスとして、鉄道+嘉例川乗り継ぎでバス…というのも、時間に余裕のある旅なら選択肢としてアリか。乗り場は間違えないように要注意だ。
そして鹿児島空港に到着。ローカル空港のイメージだったが、案外広いのは、県内の離島便の発着が多いからだろうか。
まだ2時間以上の待ち時間があるので、先日ゲットしたゴールドカードで使えるラウンジへ。
初年度は年会費が掛かるものの、翌年からは無料になる見込み。空港に早めに到着した時の寛ぎが楽しめるのはメリットだ。
ソフトドリンク飲み放題のサービスを堪能し、いよいよ奄美大島へのフライト!
眼下に桜島を見おろして、1時間ほどの空の旅を楽しみます。
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