オランダからのご家族滞在記(その5)
【岐阜の文化体験!】
岐阜の文化と言えば、みなさん何を思い浮かべますか?
僕は一つの文化として、「モーニング」をお勧めしたい。まあ、愛知県が発祥ではあるものの、特に岐阜の地方部では独特の進化を遂げて、おまけとは思えないほど、なんならところによってはランチとしても通用するほどに、とても豪華なものになっています。
ということで、ぜひご家族にも岐阜文化の一つを体験してもらおう!と、滞在5日目の朝、大野町内のとある喫茶店にやってきました。
そこは夜はスナック、朝は喫茶店というスタイル。ちなみに大野町内、田舎の割には昔はスナックやバーが多かったらしく、今でもその名残か、喫茶店に入ってみると、内装はまさしくスナックのようなものというところは結構多い。
結構にぎわっており、カウンター席かな?と思ったら、テーブル席の方がどうぞどうぞ!と移動してくれて、ありがたや。
モーニングはドリンクを頼むと自動的についてくるんだよ!と言うと、ビックリ。
ラインナップはトースト、サンド、サラダ、ゆで卵、ナス天、そして〆の味噌汁。
いや~満腹!息子さんたちは食べきれず、また残りが僕に回ってきました。
お店のオバちゃんや、お客さんも気さくに話しかけてくれて、コアな地元のローカルポイント体験となりました。
【ミュージアムへ!】
茶畑や、また先日行ったのと違う古墳を車の中からチラ見しつつ、金生山化石館へ。マーシャルやジャスティンが化石に興味があるということで、今日の予定に組み込んだ。
公共施設ということもあり、100円で入れる安さにビックリ!
館内は英語表記はないものの、貴重な化石の数々に興奮。解説などは、スマホのカメラをかざせば、グーグル翻訳で訳してくれるので問題はない。流石に専門的なワードになるので、通訳は難しいのだ。
マーシャルが、これは個人が研究したコレクションを展示しているのでは?と言っていたが、元々は確かにそうらしい。来るのは3回目ぐらいだが、初めて知った。
そして今日のメインディッシュ、関ケ原古戦場記念館。3年ほど前にできたのだが、なかなか行く機会がなく、ちょうど歴史に興味があるということを聞いたので、ぜひここは行こう!と思っていたのだ。
天下分け目の戦いが、この岐阜で行われていたことは知らなかったらしく、とても楽しみにしてくれていた。
到着すると、もうジャスティンが大興奮。ズラリと並ぶ大名の紋章を見て、これは徳川の紋章で!と、エミポンにバンバン話しかけるが、残念ながら歴史には疎いエミポン、相槌を打ってはいるが、まあどこまでわかっているのかはわからない。
館内に入り、まずは映像展示。
関ケ原の合戦を、臨場感あふれる映像で魅せてくれる。
各大名の心境なども投影されており、興味ある人にはなかなか面白いのではないか。
ただし、座席が揺れたり映像と共に大音響。こういった演出がちょっと苦手な人にはあまりよくない。エミポンも疲れていたし、ちょっと僕も2度目はよいかなっと思った。
あと思ったのは、英語表示もされているのは良いのだが、映像とは少し違うところにあるので、英語を見ながらだとちょっとせわしないか。
イヤホンで多言語対応とし、音声で吹き替えできたら、外国人にとっても臨場感が増すのではないかなと思った。
あと、様々な主力武将が登場して、その心境などを再現しているのだが、なぜか西軍の総大将(一説だが)で大軍を擁しながら、一切動かずに、西軍敗北の原因の一つを作った毛利輝元にはここでは一切触れられていなかったのも気になるところだ。
そして二階の展示へ。関ケ原をはじめとする、その当時に勃発した各地の合戦のさまざまな資料が展示。
特別展示は忍者。
常設展は英語表示もしてあるが、特別展は日本語のみ。忍者とか、外国人にも人気のジャンルなだけに、手間はかかるのだろうが、そこはぜひ、特別展にも英語案内の充実を望みたい。
その後に登った展望台を含め、新しい施設の割には多言語での案内という観点で見ると、不十分だなと感じた。日本の歴史には興味を持ってくれる外国人の方は多いと思うので、もっと受け入れ側の体制が整っていくといいと思う。
まあ、こんな観点で見ることが出来たのも、ご家族と一緒に来れたからであり、不通にエミポンと二人で来たり、日本人のゲストさんと来ていては気づかなかっただろなとも思う。
【珍品センターで大興奮!?】
関ケ原合戦記念館を後にして、向かう先は養老。
といっても、向かう先は養老の滝ではない。知ってる人は知っている??珍品センターに行ってみることにしたのだ。
息子さんたちも含め、アンティークショップに行きたい!ということなので、前々から気になっていた、珍品センターに足を踏み入れてみることにした。僕自身、その前を通過するだけに留まっており、気にはなっていたところなので良い機会だ。
レトロな建物の中に潜入。ざっとみただけでも沢山のアンティークなモノの数々に圧倒される。
ワオ!と、みんな喜び、思い思いに店内を探索し始める。
確かにこれは凄い。列挙するととんでもないことになるので要約すると、まあアンティークモノならここに来ればなんでも揃う!といっても過言ではない。
最初のうちはそれぞれに見回るだけだったが、次第にしっかりと各自ほしいものを見定め始める。
ジャスティンはミリタリーもの。多分、旧日本軍の帽子と思われるものがお気に入り。デンシルは古銭に夢中!一番古いのはどれだ?と目を輝かせながら探していた。
そしてマーシャルとジャックリンは、日本絵を描いた色紙を夢中でどれを買うか見定めている。
店員さんも喜んでくれて、説明しようとするが、やはり込み入ったところは通訳が必要なので、僕も駆けつけて通訳したり。
最後の方は「通訳さん!」と呼ばれることもw
結構な量のお土産を買ってみんな大満足。僕も、こんな機会がなければここに入ることはなかっただろうし、とても面白かった。