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冬の道東再び!波瀾万丈旅(その2)


気合の朝5時半起床。とはいえ、少し前から自然と目が覚めてしまい、布団の中でウダウダしていた。冬の北海道は非常に陽が短いので、早めに行動するのが吉だ。
地下鉄駅へ向かう途中、サンドイッチ屋さんで朝ご飯を調達。
昨日、宿オーナーから聞いたのだが、札幌市民にとても人気らしく、有名なのは札幌駅の自動販売機。時間帯によっては行列ができるのだとか。コチラの本店、元々は夜は閉めていたらしいが、結局仕込みで夜も稼働するので、それなら24時間営業にしてしまえ!となったらしい。丁度店に入るとき、タクシーが駐車場に止まっていたので、ドライバーさんの小腹を満たす存在でもあるだろう。


6時過ぎの始発の地下鉄で札幌駅へ。始発の割に沢山の人が乗っており、道内各地へと出発する始発の特急に乗り継ぐものか??と思いきや、どうやら殆どが快速エアポートに乗り継いだみたい。早朝便を利用するのだろう、大荷物の外国人が目立つ。


乗車するのは特急おおぞら号。ネット予約の最安値であれば6000円ほど、時折50%オフで5000円程と大幅値引きされることもあるらしい。
微妙な曇り天気の中、夜明けの街並みを快走。新札幌を出発しても乗車率は40%といったところで、窓際がサラリと埋まる程度。
道内の特急は、道路状況が悪くなる冬場に混雑するイメージがあるのだが、思ったよりも空いている。
暖冬の為にクルマを選択する人が多いし、そもそも特急のスピードダウン、度重なる値上げ、さらにトラブルの頻発と、かなり悪いイメージが重なっているのも起因しているのかも。

4時間以上の長丁場の特急。本州ではかなり貴重な存在だが、道内ではまだまだ長距離を走る特急が多い。
北海道の雄大な景色を眺めつつも、それも飽きてくると眠気が襲う。時折うとうとしたり、ふと起きたりを繰り返しつつ、太平洋を右に見て暫くすると、終着の釧路だ。


釧路ではレンタカーを借りる。これから1か月以上、トヨタのハイエースグランドキャビンで道東を走り回る。1人にはオーバースペックだが、5人乗車かつ僕以外の全員が大荷物であることを想定して、余裕を持ったクルマにしておいた。
それにしてもデカいぞ!


まずは下見を兼ねて、洋食屋さんをチェック。メニューにスパゲティもあるので、飛行機で到着したフランス人達にも食べやすいだろう。北海道らしさを感じるマトンカレー、めっちゃうまくて、ボリュームたっぷり!
到着日の営業を確認して、席の予約も抑えておいた。

一路東へ。前回、ステファンの体調崩しの関係もあり、リスケジュールしたために立ち寄れなかった、厚岸湖を下見。
まずは湿原近くのビジターセンターで情報収集。センターの方に聞くと、白鳥が越冬してはいるものの、異常な暖かさの影響で湖がまだ結氷していない。通常ならば岸(海)に近いところのギリギリ結氷していないところに居るため、撮影が容易いのだが、この状況だと基本的に湖の奥の方に居るのだとか。う~ん、暖冬の影響がここでやってきたか!!何とかこの辺りに来る10日後ぐらいまでの間に凍ってくれれば良いのだが…


一応下見してみるが、やはり白鳥の姿は遥か遠く。ただ街中にも近いので、便利はよさそうなのはわかる。湖と厚岸湾の間に架かる橋などは、海鳥やワシなどが飛んでいて、なかなか壮観だ。
そのまま湖岸の小道を行き止まりまで走ってみる。終点は湖岸に出ることができて絶景。しかし白鳥は遠いな~と思ってボンヤリしていたら、スーッと干潮?の水の流れに乗って氷の破片が流れてくる上につがいの白鳥が。これはこれで面白い光景を撮ることができた。

1年ぶりのお宿・きりたっぷりにチェックイン。シーズンオフなのか、この日からの二泊、僕だけの貸切らしい。まずは夜ご飯前に、岬の近くにある温泉で温まる。夕陽が温泉から見ることができるか!?と期待して、急いで浴場へ駆け込んだものの、残念ながらその夕陽の方向には真新しい町役場の建物が。
おい!そこに立てるなよ(笑)
それにしても、そこでダウンロードできるアプリを入れると、次回に使える入泉券がもらえるという!どれだけ大盤振る舞いなんだ!!

夜ご飯はきりたっぷり名物の海鮮丼!しかも生のタラバガニまで付いてとても贅沢に。
タラバガニはヤドカリの仲間らしく、確かに生の食感はカニのそれとは違うように思う。
多分初めて生のタラバを食べたかな?
地元の漁師さんがくれたらしい。

食後は、近況を話したり、ダラダラと気づけば日付が変わる近くまでサシでオーナーのおっちゃんとお話。なんかこの人と話していると時間が経つのが早いのはなんでだろう。
オーナーとお話して少し感じたところを以下のnoteに纏めたので、こちらもぜひ読んでみてね!

夕方は晴れていたし、せっかくなので星を見ようと思ったら、玄関を出た瞬間に諦めるほどの曇り。そういえば、風が強くなっていたな…

朝は抜きにしていることもあり、気付いたら9時を回るまで爆睡。ツアーが始まれば、朝、そんなに寝坊することも出来ないから、丁度よかった。
結局11時過ぎまでお話しつつノンビリして、ようやく動き出す。
まずはおススメしてもらった洋食屋さん、森のくまさん。ここの日替わりランチが美味しいよ!とのことだったが、到着するとなんとビックリの臨時休業。
その隣にあった洋食屋さんでポークチャップを頂く。


湿原の木道を歩いてみたりはするものの、なかなか野生動物には出くわさない。昨日はきりたっぷりに到着するところの道路上にシカの大群がいたが、時間にもよるのだろうか?
この日は強烈な風が吹いているのも関係しているのかも。岬に近いところでは、ワシが風にあおられて飛びにくそうにしていた。
霧多布岬の少し手前の展望所を見てみると、海の上にラッコが!少し遠いけれど、以前見た時よりも断然近い場所に何匹かが泳いでいる。ここなら撮影できるだろうか?


風呂の前に、ローカルで提供されている、小松牛乳の工場へ。なんとここでは、1本100円でビン牛乳を飲むことができるのだ。昨日、ノーマルの牛乳を飲んだので、コーヒー牛乳+フルーツ牛乳のダブルで!
以前飲んだこともありコーヒー牛乳が美味しいのは知っていたが、フルーツ牛乳も美味いぞ!ごく稀にフルーツ牛乳を飲んでも、甘ったるい…と後悔するのだが、ここのフルーツ牛乳は美味しい。飛騨牛乳のパイン牛乳と並ぶ美味しさと個人的には思う。

日暮れ前まで温泉に再び入り、今度は町役場の展望所から夕陽を眺める。沈むところを見るまでには至らないものの、夕焼けは見ることが出来た。
今夜のきりたっぷりも、豪勢なメニューをたっぷりで迎えてくれた。

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