ホニャラ旅日記 Sポン人生の区切りを祝い旅!(その6)
接阻峡温泉にてシロー&クレアと合流。ホニャラノイエが出来る前に、アメリカ人の友達を連れて来てくれて以来なので、もう2年以上ぶりだ。
一歩ずつ宿の開業に向けて動き始めていて、今は物件を探しつつ、ライダーハウスやおきにて、住込みで手伝っているのだそう。
日当たりのよさそうな茶畑のある集落に、ライダーハウスやおきはある。
女将のみどりさんが迎えてくれた。
夜ごはんはみんなでごはんを作って、食卓を囲む。
シローたちも、このエリアが気に入っているらしく、以前は海沿いでやる?という話もあったようだが、この川根エリアでやりたいということに決まったらしい。気になる物件を、口コミで持ち主を探り当てたり、探しているという事を話すと紹介してくれたり、田舎ならではの人づての情報を探りながらの物件探しが、ドラクエみたいで面白い!というのが印象的だ。
今はシローはオンラインで仕事をしつつの物件探し。クレアは、農業などのバイトを近隣で行い、少しづつ地元に溶け込んでいるようだ。
オーナーみどりさん曰く、この辺りは農家民泊を推進しているらしく、役場の方が、移住してくる人に農泊への登録をどんどん薦めているのだとか。地域として、受け入れようとする体制があるのはとてもやりやすそうだなと思う。
周辺のお店の話を聞いたら、Googleマップでは営業予定でも、お店の人の気分で閉めたり、品切れだったりするらしく、平日・休日問わず油断できないらしい。大井川鉄道のユルイ雰囲気もあり、なんかこの辺り一帯が、日本のせわしない雰囲気から解き放たれるような場所だなと思う。
一夜明けて翌朝、ノンビリと朝寝坊して、朝食のあとに少しお散歩。今日は暑いほどの絶好の天気だ。
高台の神社から眺める、茶畑のある集落。日陰で腰かけて休むと、谷合から吹き抜けてくる風がとても気持ちいい。
宿の近くで、畑になぜか、鳥の名前を看板で立てているので、なんだろう?と作業中のオジーちゃんに聞いたら、連作防止のために、名前を付けて管理しているのだとか。なかなか面白い方法だ。
いよいよ出発の時。みんなで写真を撮って、ガレージにあるみどりさんのバイクを見せてもらう。みどりさんの雰囲気から、大型バイクを操る姿は想像できないが、そのうちこのバイクでホニャラに行きたい!と言ってくれた。
シローに送ってもらい、千頭駅へ。
実はシローにはこの後、オンラインの仕事が終わったところでもう一度会う予定だ。
改札口を通りホームへ。今日の車両は何かな?と期待して見ると、東急電鉄車両。これも昭和生まれの古い車両だが、近鉄特急車両を期待していただけに少しガッカリ。
因みにこの後、温泉に入った後に乗る予定の車両も、同じ車両が充当されると予想されるので、今回はお預けだ。
塩郷駅で一旦下車。写真を撮ったりしていたら、運転士さんが無線でやり取りしたのち、ノンビリとホームに降りて待合室の様子を確認。
忘れモノでもあったのだろうか?出発時間は優に過ぎているハズだが、別に急ぐわけでもなく、ゆっくりと列車に戻る。結局5分近く遅れて発車しただろうか?なんともノンビリしたものだ。
ここで降りたのは、大井川流域で最大の吊り橋を渡るため。
昨日、シローと予定を相談していた時に勧められたのだ。
しかし、大井川鉄道の本数が明らかに少なすぎて、上下の列車を組み合わせて途中下車する技を発動しようにも、上手く予定を組めない。
そこで、列車がポッカリ空いた時間帯を、シローが車で追いかけて来てくれて、サポートしてくれることに。お陰で沿線を楽しむことが出来ることになった。
ゆっくり時間があるので、まずは夫婦滝をながめてマイナスイオンを吸収。サンダルの僕は、清流に足をつけて暫し涼むことが出来た。
そしていよいよ、恐怖の吊り橋に挑む。すれ違ったオバちゃん達が、頑張ってね!と意味深な一言。
ワイヤーはしっかりしているものの、明らかに揺れる吊り橋。
高いところはあまり好きじゃない僕は、おっかなびっくり進んでいく。
瑛美ちゃんは涼しい顔でトントンと先に進んで写真を撮ったりと余裕の様子だ。
もうこれは、帰りには渡りたくない…シローにこちら側に迎えに来てもらおうと思ったが、瑛美ちゃんが、売店のジンジャーエール飲めるよ!という甘い囁き。
それにつられて帰ろうとしたら、これが失敗だった。中ほどまで来たところで、冷たい風がサーっと吹いてきて、吊り橋も大きく揺れる(ように感じた)。行きの3倍は怖く、必死で無事に帰還した。
シローと再び合流して、川根温泉へ。ここは有名な、SLが見える温泉だ。
シローと一緒にお昼ご飯を頂き、ここでお別れ。また今度来るときは、もっと遊びましょう!と別れた。
川根温泉は、なかなか様々な湯の温度が楽しめるのがいい。どれも贅沢な源泉かけ流し。時々岩に腰かけて川と線路を眺めたりして過ごす。(入っている間に列車は通らなかった)
湯上りには、駅舎直結のカフェひぐらしへ。
ここは電話予約必須。丁度ホームが見える席を確保でき、スイーツとドリンクで列車が来るまでのひと時を過ごす。
大井川鉄道最終ランナーは、やはり東急車両。
途中のすれ違い駅でホームに降りて写真を撮っていたら、運転士さんから「その髭、何年伸ばしたの!?」と話しかけられる。
元同業者であることもあり、それがキッカケで話が弾み、そのうちホニャラノイエにも泊まりに行くよ!と言ってくれた。
それだけでなく金谷駅について挨拶して一旦別れた後、JRのホームで列車を待っていたら、線路を挟んだ連絡改札のところから「気をつけて帰ってね!」とわざわざ声を掛けてくれた。
その方との出会いは、とても心温まる思い出だ。
旅の締めは、静岡と言えば!さわやかのハンバーグ。
2度目だが、やはりここのハンバーグは旨い!
大満足で、家路についた。