台湾環島旅行記(その6)
【高雄の夜を楽しむ!】
高雄に到着。近代的な地下駅だが、まだまだ工事中で、外に出るとまず駅から離れようとするだけでも、歩行者は大回りを強いられる。
駅前には昔の立派な地上駅時代の駅舎が保存されていて、工事が終わった後もそのまま展示されるのだろうか?完成予想図にも描かれていて、新旧を大事にする文化なのだろうか。
宿に向かって少し歩き出したところで、何かが物足りないことに気付く。
あ、帽子だ。
もしかしたらさっきの特急の中に忘れてきたのか?確か、高雄の先、新左営が終点なので、見つかっていたら保管されているかも。
一瞬考えたが、できれば取り戻したいものなので、再び高雄の地下駅に。
インフォメーションで聞いてみると、直ぐに電話で問い合わせてくれた。
しかし、そのような落し物は届いていないということ。あれ?まさか花蓮か?
念のためそちらに聞いてみてもらったが、残念ながら花連でも見つからず。
一応写真を見返してみたら、朝の時点では間違いなく被っているから宿ではない。しかし、花蓮で間違えて取った写真に偶然自分の頭が映っており、やはりそこでは被っていなかった。
もしくは南奥で休んでいた時か?
しょうがないかと帽子は諦め、再び宿へ向かう。
また同じ道へ戻るのも億劫なので、地下鉄で一駅。宿の最寄り駅まで飛ばした。
今日の宿は、日本人のオーナーが経営するらしい、「あひるや」という宿。
雑居ビルの中にあり、なかなかオシャレにリフォームされた空間だ。
スタッフさんも多少は日本語を話し、スムーズにチェックイン。
今日は結構それぞれ、静かに過ごしている感じ。
荷物を解いて、夜市にでも出かけようか。
スタッフさんに聞いてみたら、近くの六合観光夜市を薦められる。
うーん、観光と付いてるということは、あまりローカルな場所ではないな。
他にないの?と聞いてみるも、今日は平日だから他の小さいところはやっていないのではとのこと。う~ん、そうか??
Googlemapで検索すると、少し離れたところに忠孝夜市の文字が。よく見るとその近くにももう一つあるみたいだし、
夜の散歩がてら行ってみるか、ダメなら六合に戻ればいい。
夜の街をサクサク歩く。
まだ台湾は治安が良さそうなので、夜歩きもできるのがいい。まあ、あまり薦められることではないかもしれないが。
ついてみると、やはり活気に賑わっている。そして、ほとんど地元の人しかいないのが気に入った。
そこそこ交通量の多い道の両側に屋台が並んでいるので、道路の横断は気を付けないといけないな。
早速気になったのが、「牛排」という文字。いきなりメイン級の香りがするが、まあいいだろう。
どうやらステーキ屋さんのようだ。
一番ボリュームが少なそうなメニューをチョイス。
待っている間に、セルフサービスらしいスープもゲット(周りの人の様子をみて真似した)
そしてやってきたのは鉄板にジュージューと旨そうな音を立てながら、一枚肉と、その下にドンと乗ったパスタのような麺。そこにしっかりとソースが掛かっている。
いや、豪華だわ!これで110元はコスパ最高でしょ!
結構お腹空いていたのでペロリと平らげ、さらに歩きながら物色。
気になるのは、臭豆腐。物は試しにと食べてみる。
アカン…
これはダメな奴や。
あえなく撃沈し、口直しにと海鮮チャーハンを頬張る。これで充分腹いっぱい。
存分に夜市を堪能して、帰りはサクッとバスで宿まで戻った。
宿に戻ると、共有スペースでひたすらチェスを楽しむ外国人2人が。そういえばさっきもやっていたな。
目が合い、少し横で見物させてもらう。彼らはドイツ人だが、元々の友達という訳ではなく、別々に到着したのだそう。
明日、揃ってチェックアウトするらしい。
片方(pさんとする)がかなり強いらしく、押しまくってpさんが勝利。
君もやってみるかい?と一戦持ち掛けられ、勝てる気はしないがやってみることに。しかも熟練者のpさんがお相手に。おいおい、それは勘弁してくれと思いながらも、軽くルールを確認してスタートだ。
一瞬、カウンター攻撃が成功するか?という場面もあったが、粘りもむなしく結局敗北。しかし、なかなか面白い時間だった。
彼らは明日が早いのでとそろそろ寝るところ。僕も寝るかな?と思っていたら、どうやらずっとパソコン作業していた人が日本人のような気がする。
こんばんは!と声を掛けると、やはり当たり。
相手方は僕のことを日本人だとは思っていなかったようで、かなり驚いていた。
オンラインで仕事しつつ、台湾を歩いて一周しているらしいNさん。
花蓮まで歩いたところで、現地の人と仲良くなったりしたことでなぜか今、高雄にきたそうだ。
しばらくお話しして、ボチボチ寝ることにする。
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