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KTR8500を追いかけろ!北近畿の旅!(その2)

2日目、いよいよKTR8500形との対面の日だ。

早朝の宮津市内を歩いて駅へ。ターザンとふじポンは、近くのバス停からのバスに乗りたい!と少し早めに出発したが、そのバスは土日運休。結局駅まで歩くことになったらしい。


ほぼ特急ひだ号時代、そのままの姿のKTR8500形。先頭に周年記念のラッピングが施されているぐらいで外観、内装はほぼ変わりなし。


車体番号は変わっているものの、うっすらとJR時代の刻印も見える。また、車内の座席番号は変わっており、以前は運転台側から1ABCD、2ABCDとなっていたものが、逆の15番から始まる形に。もしかしたら、曜日により丹後リレー号に入ることがある、丹後の海編成と揃えているのか。

あとは運転台の機器が、ATS―P機器が撤去されていたり、放送機器の配置が少し異なっていたり。改造点はそれぐらいかな。


福知山方先頭を確保、運転席直後のワイドビューを楽しむことが出来る特等席だ。

この日は、ひたすらこのKTR8500と共に移動することになる。


まず、この快速大江山号で宮津→福知山。たんごリレー1号(網野~豊岡間快速)で福知山→豊岡。たんごリレー2号(豊岡~網野間快速)で豊岡→宮津。たんごリレー3号で宮津→天橋立。あおまつ号で天橋立→網野。たんごリレー4号で網野→福知山。

途中のあおまつ号を除き、全てKTR8500形。乗車時間は合計すると5時間近く。現役時代であっても1日でこれだけの時間、キハ85系に乗車することは稀なことであった。


朝もやの中を小駅を飛ばしつつ、ゆったりとした走りで福知山へ。少しずつ、通学などのお客も乗ってきた。おそらく平日ならばさらに混雑するのだろう。

福知山では40分ほどの待ち時間。特に用事もないし車内で待てたらと思ったが、やはり一旦下車しなければいけないみたい。

一旦ドアを開けるという8時40分ごろに再集合を設定し、僕らはコーヒーをゲット。みんなはコンビニへ行ったりと銘々に過ごす。

実は快速列車の車掌さんは、昨日のこうのとり号の車掌さんと同一人物。福知山駅で降りて朝ご飯休憩かな?とふじポンと話していたら、まさかの駅員に早変わりしていた。

同一勤務内で車掌と駅員を兼務するとは…なかなかやり繰りに苦しんでいるのか。


特にすることもないので、早めにホームに入り乗車待ち。暫く待つと、特急たんごリレーに表示が変わり、ドア開。難なく2号車・最後部座席をゲットした。


このたんごリレー号は、途中の宮津で進行方向が変わるので、現在最後部になる座席が、そのまま宮津からは先頭車になる。

1号車(宮津寄り先頭車)は指定席なので、前面展望は自由席で楽しめば充分という考えだ。

発車後、通称ワイドビューチャイムと呼ばれるチャイムが流れる。先ほどの快速車内では一切流れなかったので、特急用に大事に使われているのか。やっぱりキハ85系はこれが流れてこそだな…と聴き入る。

特急となり、少しは高速運転をするようになった。とはいえ、最高速度は速度計をチラ見する限りは95キロ止まり。ギリギリ、直結1段から直結2段に入るところだ。

一応、この宮福線は国鉄末期に建設されたこともあって、トンネルと橋梁・高架線を多用して立体交差化された高規格な路線。認可最高速度は130km(実運用上は、車両性能もあり120km)らしい。その証拠に、時折100km制限といった高速の速度制限も目に付く。とはいえ、第三セクター→京丹後鉄道と変換し、線路整備まで手が回らないのだろう。実運用上は95km運転に抑えているのだろうか。

乗車していても揺れが目立つし、先頭からよく見ていると、若干線路がうねっているのがわかる。

とはいえ、95kmならば地方鉄道としてはそれなりに飛ばしている方。だいぶ昔の話だが、キハ85系特急ひだとペアとなって特急北アルプスに使われていたキハ8500系は、列車廃止と共に会津鉄道に譲渡。しかし、最高速度65kmという環境では、変速機を酷使(変速段までの低速域での加速を繰り返す)することによって早期に車両故障が多発し、引退した(結局インドネシアへ譲渡)過去がある。それに比べると、良い環境なのかも。

宮津からは進行方向が変わり、こちら側が先頭車に。

ここからは宮豊線。進行方向右側に、時折日本海も望める区間だ。

とはいえ、どちらかというと山越えの区間も多く、高山線時代を彷彿とさせる走り。

実は僕は特急ひだ時代には乗ったことはないが、飛騨古川以北の区間にスピードや雰囲気は似ているのかもしれない。

終点の豊岡に到着。とはいえ15分程ですぐに折り返し。たんごリレー2号に乗車だ。

駅をチラリと見てみるが、売店さえも無くなっており、観光案内所があるだけ。アーミーによると、JR2階コンコースも特に売店もなく、駅も無人。豊岡市の中心駅でもあり、それなりに要所のはずなのに…


通過するコウノトリの郷駅付近では、コウノトリを車窓から眺めることもできた。行きの車内ではチラッと見ただけだったので、確証が持てなかったのだが、やはりコウノトリだ。

天橋立を一旦通り過ぎて、宮津駅で下車。ここでKTR8500形が福知山へ往復する間にお昼ご飯タイムだ。

ハチハウスさんで聞いたら、天橋立で食べるよりも、絶対に宮津の方がおススメ!とのこと。どうせ1日乗り放題だし、それならば宮津でお昼ご飯を食べることにした。

候補は2軒。駅すぐ近くの大衆食堂・富田屋か、少し離れたローカルフードのカレー焼きそば。

僕が気になるのは富田屋。しかし、カレー焼きそばとの声もあったので、ここは2手に分かれることに。

アーミーとショーちゃんはカレー焼きそばを目指し、それ以外のメンバーは富田屋。


口コミでは評価が完全に分かれる富田屋だが、僕は大満足!エミポンが頼んだ刺身定食も美味いし、あら煮や親子丼も美味。コスパも量も大満足だ。確かにちょっと定員さんが無愛想なのかもだけど、忙しい大衆食堂だし、そこまで気にならないレベルだ。


食後は真向いのカフェ・サイフォンへ。ここも冨田屋と関連があるらしいとは、ハチハウス・ナナさんからの情報。ここもびっくり!なんとブレンドコーヒーが280円!しかもサイフォン式で淹れてくれるという。デザートメニューも290円からと、昭和の時代で価格が止まっているのかと思える。

内装もクラシックでとても落ち着いた時間を過ごせる。

宮津で時間が少しあるときは、ぜひ富田屋+サイフォンのセットを楽しんでみよう。


ここでメッセージが。今夜福知山でお世話になる越智さんが、自宅最寄り駅の福知山病院口駅で僕らが乗っていないKTR8500を見送っていたらしい。残念(笑)




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