京都へお出迎え~な旅 その1
昨年末、ヴィバッサナー瞑想に妻・瑛美ちゃんが行ってきました。
元々、瑛美ちゃんが行きたい!と言っており、そんなに言うなら…と僕も一緒に申し込んだのが昨秋。
その時、瑛美ちゃんは一時落選。僕だけがキャンセル待ちの連絡を受け、瑛美ちゃん、え?私だけ行けないの?と、ガッカリするも束の間、夫婦で申し込んだということを考慮してくれて、瑛美ちゃんもキャンセル待ちの枠に入ることに。
そして12月。
結局僕は落選。瑛美ちゃんのみ単独で、ヴィバッサナー瞑想に行けることになったのである。
今回、そのヴィバッサナー瞑想終わりの瑛美ちゃんを迎えに京都へ行く旅に出たので、その様子をレポします~!
ヴィバッサナー瞑想とは
古来はインドにてブッダが編み出した瞑想法で、一時はミャンマーのみで伝えられるようになったものの、現在は再び世界的に広がり、各国で伝えられている。
日本では、千葉と京都に瞑想センターがある。
さまざまなコースがあるが、最初の入り口は「10日間」のコース。その間、外界はもちろん、コース受講生同士の接触も許されず、ただ只管「己」と向き合う。
純粋性を保つため、祈り・儀式等一切の宗教的なものは入らない。
【京都コンパスへ!】
出発日に、今季初の寒波襲来。前日に慌ててスノータイヤに履き替えた。
といっても、1輪がパンクしていたので、緊急策で前輪のみがスタッドレス。さあどうなることやら・・・
出発時はうっすらと雪化粧程度だが、関ケ原はやはり別格。
道路も積雪路なのでいつもより慎重に峠を走らせ、無事に滋賀県に突入だ。
途中、琵琶湖大橋を渡って比叡山坂本駅付近のお好み焼き屋さんでお昼ご飯。Paypayのキャッシュバックキャンペーンを使って、お得にランチを頂く。気さくなおばちゃんがやっている、温かい雰囲気のお店だった。
そして京都へ突入。
まずは、宿近くの駐車場へ。京都というと駐車場料金がアホみたいに高いイメージもあるが、よく探すと安いところもある。(その代わりに狭い路地裏などにあったりするが)
まだチェックインには早いので周辺散策を。最初は京都の鉄博に行くのもありかな~と思ったが、気分が乗らず、どこかカフェでも行ってみることに。
検索すると、気になるカフェを発見。しかし、その店の近くに来ても見つからず、あれ?と探す。
よく見ると、住宅が並ぶ一角にひっそりと佇む隠れ家カフェだった。
中に入ると、先客一名。
さまざまな種類のコーヒーがメニューに並び、非常に迷う。
マスターに好みの味を伝えて、おすすめの豆を選ぶ。
カフェに行こうと思ったときから、少しパソコン作業しながら…と考えていたが、ここはそんなものは似合わない。
丁寧に淹れてくれたコーヒーに向き合いながらの、落ち着いた時間が最高だ。
飲み終わって話しかけてみるととても気さくな感じ。遠いけれども、また京都に来ることあれば、ぜひ立ち寄りたい。
因みに400円~と、ホントに良心的な値段。これで本格的なコーヒーが頂けるなら安いものだ。
ぶらぶらと町を歩き、コンパスにチェックイン。
噂に聞いていてぜひ行ってみたい!と思っていたところだ。
扉を開けると、猫脱走防止用の柵が。「ゴメンゴメン~」と言いながら暖かく迎え入れてくれる奥さん。
夫婦でやっている小さな宿。そんなスタイルにも、ホニャラノイエとシンパシーを感じる。お茶を淹れてくれて、ノンビリとお話し。
なんでも、旦那さんはカフェをやりたかったのだそうだが、奥さんが宿をやりたい!ということで、話し合いの結果、宿を始めることにしたのだとか。
およそ7年前からスタートした、いわば老舗だ。
今日は旦那さんのお友達が大勢遊びに来てくれるのだそうで、夜は騒がしいかも…年配の人ばかりだけど大丈夫?と気を使ってくれる。
看板ネコも、お出迎え…というか、リビングの椅子を占拠してくつろいでいる。実家で飼っているネコと似ていて、横に座っても物怖じしない、太めの神経まで同じだ。
旅話や最近の宿業についていろいろお話ししたあと、夜のおススメをしてもらう。一人の旅人には一押ししている!という歩いてすぐの居酒屋や、かけ流し温泉があるという銭湯をおススメしてもらう。
まずは腹を満たすべく居酒屋へ。すぐに一杯になってしまう所だそうで、電話で空席の確認と予約をしてもらえた。
暖簾をくぐると、狭い店内は地元客でにぎわう。
カウンターの上には美味しそうな料理が並び、食欲をそそる。
元気なおばちゃんと職人風のおっちゃんがコンビを組んで切り盛り。
狭いけどゴメンね~!と案内され、肩をすぼめるほどの席に身を納めた。
頼みすぎかな?と思いながら、どんどん注文。出てくるのを待つ間、隣の方とおしゃべりしたりしつつ、ガヤガヤした居酒屋の雰囲気を楽しむ。
料理はどれも美味しい。最後に〆でラーメンでも…と頼んだら、おっちゃんがコッソリとライスをサービスしてあげるよ!と。(腹が大丈夫か?)と思いつつも、満面の笑みには断ることなどできない。
少な目でお願いします!というも、遠慮したと思われたのか、むしろ山盛りじゃないかという量を持ってきてくれて、最後はフードファイトのような状態に陥った。
会計を済ませると、寒いのにオバちゃんがわざわざ外まで見送りに出てくれて、ホンマにおおきに!コンパスさんにはよくお世話になってるんよ~。と
心もお腹も一杯になって、お店を後にした。
続いてお勧めの銭湯・天翔の湯へ。
ついつい居酒屋で長居したし、今夜の同宿の方たちとの語らいも楽しみなので、銭湯は軽めに入ることに。
しかしこれが思わぬ名湯だった。
飲泉もできる茶褐色の温泉は、程よいぬるま湯でいつまでも入っていられそう。
そして小さいながらもしっかりと熱いサウナ。そして、京都の地下水を使った水風呂(後ほど受付で聞いた)はとても気持ちよく、これはもっとゆっくりと入っていたい銭湯。僅か1時間弱で出るのが勿体なかった。
唯一の残念なところは、風呂上がりの瓶牛乳がないことか。
これで銭湯価格で利用できるのだから有難い。
宿に帰ると、もう既に出来上がっているオッちゃん達に混ざる。
もともとコンパスのパパさんと同じ職場だったのだとか。ここ、コンパスの素晴らしさを、ろれつが回らない口調で語る。
以前は来ていた海外からの旅行客も消し飛び、なかなか苦しい中だが、こうやって来てくれる常連の方に支えられているのだと、笑顔で語るママさが印象的だ。