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夏の終わり旅2024 その21

7時ごろに目が覚める。昨晩、深夜2時ぐらいに外を大声で話しながら歩く若者の声で起きた。
この日は土曜日、ビーチに遊びに来た若者だろうか。
流石にこの時間、静かにしてくれよ…と思ったが、話の内容に思わず目が覚める。
「うわー!!星やべえ!!」
エミポンも起きており、窓からチラリと外を見ると、そこには満天の星が。
行こうか。と互いに確認し、静かに宿を出て深夜の散歩。
街灯がある集落内であっても、既にとても綺麗な星空。
浜辺に出ると・・・
すごい!!
写真には残せていないのは残念だが、天の川がクッキリと見える満天の星空。
いのちのまつり最終日の深夜に見た星空にも匹敵する…というより、こちらの方が凄いかも。
昨日は少しもやがかかったような星空だったので、これはラッキーだった。
若者よ、ありがとう!ただ深夜の住宅街を大声で話して歩くのはやめようね。


朝はフクギの並木の中を少し散歩。今は丁度、実が熟して落ちる時期。
そういえば、宿の女将さんが話していた。夜中にドシン!と音がするかもしれないけれど、それはフクギの実が落ちる音だから気にしないでねと。
歩いている道端にも、フクギの実が落ちている。銀杏程ではないものの、ちょっと腐ったようなにおいが鼻につく。
それに、もしもこの固い実が頭上に落ちてきたらと思うと・・・
この時期のフクギ並木は足早に通り抜けるが吉だ。
朝ご飯を頂いて、間もなくRちゃんが迎えに来てくれた。
集落の滞在の感想を話したりしつつ、クルマを走らせてくれる。
今日のフライトはお昼過ぎ。
いつもの飛行機に乗る感覚だと、1時間前には飛行場に着かなければという意識が先立つが、Rちゃん曰く30分前で楽勝だよ!なんなら20分前に駆け込んでも…と恐ろしいことを言う。
確かに奄美の空港はそんなに大きくなかったから、ギリギリでも大丈夫なのか。
少しだけマングローブ林を見にいく。
真新しいトンネルが連続する快走路が続くが、以前はモチロンそんなものはなく、ここ数年で完成して一気に島内のドライブが楽になったのだそう。
随所に、夜間のアマミクロウサギとの接触事故を注意喚起する看板が立っている。近年でかなり増えているらしく、道路がよくなってクルマのスピードが上がっていることも無関係ではないのかも。

黒潮の森マングローブパークに到着。基本的にはカヌーツアーでマングローブの森に入るのが良いらしいが、散策も出来るとのこと。
散策路があり、そちらかな?と覗いたら、確かに散策路だが、鬱蒼とした森の中に進む雰囲気で、ちょっと怪しい。Rちゃんによると、こんな薄暗い雰囲気の場合、ハブが出てくる危険も…とのことなので、他を探す。
道の駅施設の奥にパターゴルフ場があり、その脇を進むとマングローブの展望台があった。
長い階段を上ると、そこからはマングローブ林が見渡せる。川の下流部・海に流れ込む直前にそのマングローブ林が広がっていた。
水面にはカヌーツアーの面々がインストラクターに連れられて漕いでいる様子が見える。
なかなか気持ちいい場所だ。

そろそろお昼時。最後に奄美名物のけいはんを食べて締めとすることに。
空港と奄美市内のちょうど中間に位置することもあって人気店な、ひさ倉へ。
殆ど待ちなく入ることが出来たが、僕らのあとには徐々に行列が伸びていた。
もう少し遅かったら飛行機の時間もあり、断念したかも。

周りを見たら、1人前でも結構な量だったので、僕たちはけいはんと、鳥刺し・豚足煮込みをオーダーしてわけわけ。折角なので色々と食べてみたいものだ。
やはりここのけいはんにも僕の天敵・シイタケがしっかりと載っている。結構必須らしい。エミポンと一緒なら食べてもらうことが出来るが、一人だとそうもいかないな…と思った。
お味自体は鳥出汁の効いた出汁をご飯にぶっかけて食べるのが雑炊みたいで美味しい。
豚足煮込みも柔らかくて絶品だった。


さらに食後のデザートにと、国道脇のジェラート屋さんに立ち寄って最後まで奄美を味わい尽くす。この時点でフライト1時間ほど前。
無事にピーチに搭乗し、一路、ホニャラへと帰った。



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