九州・野生動物ウォッチングの旅!その8
少し早めに起きたので、少しだけ宿の近くをお散歩。朝のキリッと冷えた空気が心地良い。
雪が降るかな?と思ったが、霜が降りた程度で済んでいる。
コーヒーを頂き、チェックアウト。じゃけんさんは今日のゲストを送り出した後、韓国へと旅立つ。ランニングコストを抑えたことにより、ゲストも減少する冬場は長期間で休業し、旅に出るらしい。宿を運営すると、場所に縛られる…という思い込みもありそうなところだが、やり方次第では旅に出ることも可能。実際、僕もそれを体現しているし、他のゲストハウス仲間でも、時折宿を閉めて旅に出ているところはある。
さて、僕は道の駅で軽くお昼ご飯を調達して、少し撮影ポイントの下見。
内牧温泉近くにカモ類がかなり集まる貯水池の情報を手に入れていたので、実際に見てみようと思ったのだ。
ここは元々、周囲の山からの沢が集まって川となり、合流するポイントだったらしい。ただその地形が洪水の元となったため、貯水池として整備したのらしい。行ってみると思った通り。整備されたところとはいえ、水の綺麗さは間違いないのは阿蘇。
そこで水鳥の群れが泳ぐ姿を確認できる。ただ、僕が少し離れた堤防の上に立つだけで、ゆっくりとだが確実に、群れ全体が僕から距離を取って逃げていくのがわかる。これはちょっと作戦が必要だな…とニヤリとしつつ、視察を終えた。
近くのミルクファームで牛乳とヨーグルトをダブルで頂き、定番の展望ポイント・大観峰へ。ここは阿蘇のカルデラ地形がよくわかる展望地の一つ。
そういえば、最初に阿蘇び心に宿泊した10年以上前は、ここまで来て雲海を見た記憶があるな。
ここで道の駅で手に入れたご飯を食べたり、ちょっとお昼寝したり。絶景を前にノンビリと過ごす。
昼からは黒川温泉。明日からのツアーに備え、温泉でノンビリと静養しようという算段。とはいえ、この黒川温泉は宿泊するとかなり高い!高級旅館にどこもシフトしているのかお一人様向けという雰囲気でもないので、日帰り入浴のハシゴをすることに。有名温泉地だけあって、それなりに温泉街は活気がある。あ、そういえば今日は日曜日か。さらにちょうど紅葉が見ごろということもあるのだろう。
露天風呂からは、紅葉を見ながらゆっくりと浸かった。
今日の宿は、小国町にある民泊・けやき水源。今朝がた電話したら、あれ?今日の予約でしたっけ?と恐ろしいことを言われたが、まあそれもご愛敬。優しいオバちゃんが迎えてくれた。醤油屋さんと兼業らしく、お土産に醤油を頂く。
母の代から宿も始めたらしく、その時に快適に泊まれるように改装したのだとか。
格安料金だな…と予約したのだが、立派な蔵を宿泊部屋としていて、人数的には何人もグループで泊まることも出来そう。トイレは外なので、真冬に泊ると夜のトイレが億劫になってしまう。
夜ご飯のおススメを教えて貰い、少し休んでから向かう。田舎町とはいえ、数件の居酒屋などがあり、ご飯を食べる所には困らなそう。
直ぐ近くにあるというお好み焼屋さんが気になったが、残念ながら今日は貸切で満席らしい。
もう一軒、馬料理も提供する食事も可能な居酒屋を教えて貰った。
ここではやはり、看板料理らしい馬もつ煮定食。三日前にも馬刺しを食べたし、熊本に来たら馬三昧だ。
翌朝、宿の名前の元にもなっている、けやき水源で水汲み。
あまり汲む人がいないのか、手押しポンプの古井戸はレバーを押してもスカスカで、水が枯れているように見える。しかしこれは使えないわけではないと直ぐに気付いた。脇の柄杓で、湧き水が池になっているところから、水を何杯か井戸に直接注ぎ込み、ポンプを押す。
何度も押して、上澄みの水を追いやった後の水を一口。美味い!
となりのトトロのサツキとメイが、引っ越した家の古い井戸を、川の水を使って使い始めたシーンを思い出す。
空港へ迎えに行かなければいけないが、まだまだ余裕はあるので、万願寺温泉共同浴場に立ち寄り。
昔ながらの共同湯で、河原の露天風呂はあり得ないほどにフルオープン。浴槽が滑りやすいのは泉質のためか。
ちょっとぬるめで、思わず長湯してしまいそうになる気持ちよさだ。
さっぱりとして、熊本空港へ。ステファンとクラウディンを迎えに行く。