Tシャツクラゲ(ショートショート)
Tシャツクラゲはエチゼンクラゲの仲間だ。
見た目はTシャツだが、よく見ると胴の部分から触手が生えており、刺されるとちょっとぴりぴりする。
海の、波が穏やかな所に発生すると、人間が溺れているのかもと思って近づきたくなるけれど、一旦触手がないか確認が必要である。
また、稀に、川付近で大量発生する例もあり、古風な洗濯をしている人が居るな、と侮ってはいけない。
さすがに大量のTシャツクラゲに刺されると、全身が腫れてしまうくらいの毒量はあるため、危険なのだ。
エチゼンクラゲは大量発生した時に食用にした例もあるが、Tシャツクラゲは本物の生地みたいに全く噛み切れないので、食用には向かない。
一度冷凍すると、細胞が壊れて噛み切れるようになるらしいが、今のところ別に食べなくてもよくない? というのが世間一般の見解になっている。
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