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商品以外も美しく

『ある日、注文書を作ったら幸四郎にやり直しをさせられたんです。本の説明を書いた文字だけの注文書で、セールスポイントも盛り込んだしOK!と思ったんだけど、幸四郎は「作品にふさわしくない、美しくない」と。我々は感性に訴える本を作っているのだから、注文書ひとつでもそうあるべきだと。』

大好きな戸田デザイン研究室さんのnoteより。

なるほどなぁ、そうだよなぁと思う。


商品を作る時にそのモノ自体には一番気を使うので、美しくあろうとするけど、その周りは少しおざなりになってしまう気がしている。

上記の注文書始め、請求書だったり、梱包の仕方だったり、作る環境だったり。

一見出来上がったモノ自体が美しく見えても、その見えない背景が美しくないとモノ自体が沈んでしまう恐れは大いにあると思う。


実際、イラストレーションのの原画納品をする際には、原画の下に貼り付ける厚紙(バックボード)やその上にかぶせるアセテートフィルムの貼り方もかなり綺麗に貼るよう専門学校では教えられた。
(今ではデジタルでの納品が主流なのであまり必要ないかもですが)

原画の周りにも気を使うことで、原画がとても大切にされている、想いがこもっていると受け手には伝わる。原画自体が良いというのはあくまでも当たり前で、その良さを伝える努力。そこを怠ると、せっかくの良い原画が少しマイナスに伝わる可能性だってあると思う。

イラストレーションを描いた成果物だって、モクアップを使って絵自身のホームページにアップするのもその一つだと思う。
(できていないなぁと反省)


作品を作るということは全てがつながっている。

作り手の想いは商品含め、その周りの全てのモノやコトに現れてくるんだと自分に言い聞かせながら活動していこうと思ったのでした。