ビジネスと作家を行き来すること。
もともと絵描きになりたいと思い、その延長でイラストレーターという職業を知りイラストレーターになったわけだけど、イラストレーターも仕事として成立する前は一作家。
展覧会で表現として出す作品は作家性が強く、売れるかどうかは二の次。
イラストレーションの仕事においては求められるものを描いてお金をもらっているわけだけど、そこに作家性を求められることも多く、ビジネスマンと作家の間を行き来している。
小説家もミュージシャンも多くのモノづくりする人はこの作家とビジネスマンの行き来を繰り返しているわけで、葛藤も多いのが事実だと思う。
たまにスパッと仕事と割り切って、良いと思わない修正指示に従うということもあるけど、それが結果正解なことも多く、でも出来上がったものにモヤモヤするときもある。
だけどだけど、モヤモヤするということは結局は心の奥底では割り切れていないんですよね。
それはたぶん、僕が作家という道を選んでいるからなのかな。
生活していく上でビジネスも大事。どっちかをとるのではなく、バランスで生きていくしかないのだけど、最終的に軸は作家でありたい。
そう自己確認するための今日の日記でした。
Photo by 四月のアップリケ
Photograph Yuko Shimada(SUYASUYA)
illustration Takeru Toyokura(Re:VERSE)