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DJI OSMO MOBILE 6の使い方(FinalCutCameraを使うための準備)

みなさん、こんにちは、タケル東京ランドスケープです。
今回は、『DJI OSMO MOBILE 6の使い方(FinalCutCameraを使うための準備)』をシェアします。
記事の後半では、『FinalCutCamera』の有用性について個人的な使い方含めて詳しく触れています。(随時追記予定)
今回もテキストのみですが、追って画像や動画を差し込むかも知れません。(いくつか画像を差し込みました)
ぜひ最後までご覧ください。


1)DJI OSMO MOBILE 6の撮影準備

まずはじめに、MOBILE 6の使い方をごくカンタンに解説していきます。
最初のうちはあまり深く考えずに、好きなものを撮ることを目標にしてみましょう。

iPhoneの準備

まずはじめに、iPhoneにアプリ『DJI Mimo』をインストールしておいてください。

DJI Mimo

・iPhoneのBluetoothをオンにする
・iPhoneにクリップを取り付ける

MOBILE 6の準備

・MOBILE 6にミニ三脚を取り付ける
・MOBILE 6の電源をオンにする(Mボタン長押し)
・MOBILE 6にiPhoneのクリップ部分を取り付ける

これで撮影準備が整いました。

参考1:Bluetoothを使う意味とは?

MOBILE 6を使う時は、常にBluetoothをオンにしておいてください。
MOBILE 6は、本体のみではジンバルをセッティングできませんので、iPhoneにインストールしたDJI Mimoから行います。

参考2:ペアリングで自動接続

また、iPhoneとMOBILE 6がペアリングされていると、自動的にDJI Mimoの撮影画面に遷移して便利です。(Bluetooth接続&DJI Mimoが起動している前提)


2)とりあえず撮ってみる

最初のうちは、フォローとRECボタンだけで撮ってみましょう。
これだけでもジンバルの楽しさを十分感じられるはずです。
グリップを動かすと、カメラが少し遅れて追従するような動き(これをフォローと言います)になっていますが、慣れるとコツが掴めるようになるかと思います。

フォローモード切り替え(Mボタン)

MOBILE 6には4つフォローの種類があり、これを一般にフォローモードと言います。

・フォロー(パンチルトフォロー)
・チルトロック(パンフォロー)
・FPV(オールフォロー)
・スピンショット

Mボタンを押すたびにフォロー → チルトロック → FPV → スピンショット → フォローへと循環します。
最初のうちは、フォローもしくはチルトロックのみで歩きながら撮影してみると良いでしょう。

RECボタン(赤いボタン)

後は、RECボタンを押すだけで撮影が始まります。iPhoneの赤い丸をタップしてもOKで、これはiPhoneのプリインストールカメラとまったく同じです。

切替ボタン(ぐるぐるアイコンのボタン)

一度押すとインカメラに切り替わり自撮りできます。
もう一度押すとアウトカメラに戻ります。
このボタンはもう一つ機能があります。
二度素早く押す、つまりダブルクリックすると、ランドスケープモード(横位置)に、もう一度ダブルクリックすると、ポートレイトモード(縦位置)に戻ります。

ジョイスティック(ゲーム機のレバーみたいなやつ)

カメラの向きを上下左右に変えることができます。
ただし、上下方向の可動域に限界点がありますので、その場合はグリップ自体を上下に呷ってください。

ホイール(左にある出っ張り)

ズーミングもしくはフォーカシングできます。
ホイールを押すとこれら機能が交互に切り替わりますが、誤って押してしまうことがあり注意が必要です。
所謂、滑らかなズーミングやフォローフォーカスの絵が欲しい人向けなので、私はこのホイール自体あまり使うことはありません。

これだけでもお腹いっぱいですね。
こだわりが出てきたら、次のチャプターを試してみてください。


3)MOBILE 6の設定を変更する

前のチャプターまででとりあえず撮影はできたと思いますが、撮影に慣れるにつれ徐々に物足りなくなってくるかも知れません。
たとえば、

・解像度(1280x720, 1920x1080, 3840x2160)
・フレームレート(24fps, 30fps, 60fps)
・露出(シャッタースピード・ISO感度)
・ホワイトバランス
・フォロー速度・ジョイスティック速度
・レンズの使い分け

などを自分で設定したくなってくると思いますので、ご自身のスタイルにあった設定や使い方を探ってみてください。

解像度

1920x1080(FHD)や、3840x2160(4K)を選択できます。
高画質で記録したい場合は4Kをオススメしますが、ビットレートが大きくなる(ファイルサイズ増大)ので、用途に応じて切り替えるとよいでしょう。
ちなみに、私はほぼ4Kで撮影しています。(やはり高画質で残したいですから)

解像度・フレームレートの設定

フレームレート(fps)

フレームレートは、1秒あたりに記録される絵の枚数のことで、フレーム数が多いほど滑らかな動きで記録されます。
一般に、映画は24fps(秒間24フレーム)、テレビは60fpsですが、特にこだわりが無ければ30fpsという選択肢もあります。
ちなみに、私はほぼ30fpsで撮影しています。

露出

DJI Mimoの露出制御は、シャッタースピードとISO感度を調整して露出を出す仕組みとなっています。
オートではなく、各々設定することで理想的な露出が得られます。
ちなみに、ミラーレス一眼カメラにはレンズに絞りもありますが、iPhoneのカメラに絞り機構はありません。

露出の設定

ホワイトバランス

はじめの頃は自動でも構いませんが、その場の状況や光源の色味によっては適切なホワイトバランスを得られない場合があります。
後編集で色調補正するにも限界もありますので、ぜひ適切なホワイトバランスを適宜設定してみてください。
ちなみに、私はその場の状況に合わせて数値(ケルビン値)で設定しています。
特に夜の撮影となると、その場の光源の色味や明るさにより3000K〜4000Kに適宜設定しています。

ホワイトバランスの設定

フォロー速度・ジョイスティック速度

各々3段階で設定できますので、素早く動くものを撮影するなら速く、じっくり撮るなら遅くするなど、使いやすいスピードを探ってみてください。
ちなみに、私はいずれも低速に設定してあります。

フォロー速度の設定

レンズの使い分け

iPhoneの機種により異なりますが、iPhone 11 PROの場合は1x, 2x 3xがあり、これはカメラレンズでは13mm, 26mm, 52mmにそれぞれ相当します。
撮影対象や狙う被写体によって、レンズの焦点距離を変えることで映像表現が広がります。
DJI Mimoは、iPhoneのプリインストールカメラとまったく同じ感覚で使えます。

レンズの選択は同じ操作性

4)3つのカメラアプリを使って楽しむ

前置きが長くなりましたが、本記事の核心に迫っていきます。
MOBILE 6では、以下の3つのカメラアプリを使うことで、更に映像表現を楽しむことができます。

・DJI Mimo(解説済み)
・iPhoneのプリインストールカメラ
・FinalCutCamera

最初のうちは、MOBILE 6の公式アプリである『DJI Mimo』を使って十分楽しめますが、iPhoneにはプリインストールアプリの『カメラ』がありますよね。
これも当然ながらMOBILE 6で使えます。
BluetoothでiPhoneとペアリングしてありますので、もちろんRECボタンやジョイスティック・切り替えボタンなど機能します。
適宜アプリを切り替えての撮影が可能で、これはDJI Mimoとは違った色味で記録されますし、普段使っているカメラアプリなので楽しいこと請け合いです。
とはいえ、iPhoneのプリインストールカメラは、ほぼフルオートカメラで非常に便利ではあるのですが、絵にこだわりたい人にとっては物足りないかも知れません。
そんな中、多少手間がかかっても映像のクオリティを求めたい人にとっては頼もしい、動画撮影に特化したカメラアプリが登場しました。

Final Cut Camera

2024年6月にAppleからリリースされた『Final Cut Camera』、みなさんお使いになりましたか?

Final Cut Camera

これは私的には待ちに待ったカメラアプリで、非常に出来の良い仕上がりになっています。
普段使っているミラーレス一眼カメラ以上に使いやすく撮影することができ、更に先日リリースとなったVer.1.1では、動画撮影に欠かせない2つの改善が見られました。(他にも色々あります)

・低感度での撮影に対応(ISO25)
・水準器が表示可能に

各々解説します。

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