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ジンバル撮影日記 2021.11.04 浅草・吾妻橋の撮影

浅草や吾妻橋周辺は、ジンバルで撮影を楽しむには絶好のロケーションですね。
私は好きな場所の一つです。
カメラを向ければどこも絵になるものばかりで、何から撮ればよいのか?迷ってしまうほどです。
今回は、3年くらい前に撮影した時の記憶を思い出してみました。


使ったレンズ

この時は、いつも使っている超広角レンズではなく、105mmの中望遠レンズを使って撮影しました。

LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer

このレンズ、ビジネス的には微妙だったようですが、光学性能は決して悪くはありません。
むしろ、競合するレンズと比べてなぜ評価されないのか?不思議なぐらいです。
マニュアルフォーカスという点が唯一のウィークポイントなので、やはり世の中的にはオートフォーカスじゃないと駄目な人が多いということなのでしょう。

特殊なフィルターを内蔵

FUJINONのAPD(Apodization)やSONYのSTF(Smooth Transfer Focus)のように、ボケの輪郭を滑らかにする特殊なフィルターが入っています。
どんな効果が得られるのか?知りたいかたは私のYouTube 再生リストから見てみてください。

また、通常のF値の絞りとは別にT値の絞り機構も内蔵されており、これを使い分けることでボケ味のコントロールが可能です。
F値はボケの大きさ、T値は玉ボケの形をレモン型にしたり真円に近づけたりできる、非常にユニークなレンズです。

使ったカメラ

当時使ったカメラはSONY FX3だったのですが、既に手放してしまっているためZV-E1と組み合わせたイメージを撮っておきました。

SONY VLOGCAM ZV-E1

使ったジンバルは、DJI RS2です。
この組み合わせで撮影した映像作例があるので、もしよかったら私のYouTubeを見てみてください。

映像作例

YouTube:夜の浅草, 吾妻橋 ジンバル撮影 - LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer & SONY FX3 - 4K Japan Gimbal Moves

撮影設定など

この時はLog撮影、SONYで言うならピクチャープロファイル:PP7(S-Log2)で撮影したのでやや解像感が落ちていると思います。
PP7(S-Log2)やPP8(S-Log3)で撮影すると、ハイライトを抑え、シャドウを持ち上げた理想的な階調性を得ることができ、カラーコレクションや後処理の自由度が増します。
ただ、これにはトレードオフがあって、スタンダードガンマに比べると解像感が犠牲になるので、その点をよくよく検討する必要があります。
私は、クライアントからよほど強い要望でもない限りLogガンマを使うことはありません。

ジンバルで105mmを使うメリット

なぜ、私が105mmを使うのか?
なぜ、この105mmを気に入っているのか?
その理由やメリットを書いてみます。

  • 単焦点が好き

  • ちょっと光るカットが撮れる

  • 余計なものを排除できる

  • 離れた場所から撮れる

  • 迫力が増す

単焦点が好き

第一に挙げる理由はまさにこれで、ズームよりも単焦点レンズが好きだってことです。
レンズが明るく、絞りの選択肢も多く、画角が固定されているからこそ迷いなく撮れるのは意外に大きなポイントだと個人的には思ってます。
自分が動いて撮ることも苦にならないという点も大きいですね。

ちょっと光るカットが撮れる

一見、万能なズームレンズの方が楽しく撮れそうですが、私の経験上撮影中はまったく楽しくないばかりか、家に帰って映像素材を見てみると凡庸なカットばかりになってしまったことが多いですね。
その点、単焦点だと割り切って撮れるので、撮れないカットは諦めも早いですし、次から次へと撮るものを探していけるので撮れ高も良かったりします。
これは撮影する上で結構重要なことだと思ってます。

余計なものを排除できる

画角が狭いので、狙った対象・被写体にのみフォーカスできる点がいいですね。

対象・被写体のみにフォーカス

便利な標準ズームの24〜70mmあたりだと、人が映り込みを回避できなかったり、フレーミングに迷いが出たりしますが、この105mmなら欲しいとこだけ切り取れます。

離れた場所から撮れる

狙った対象・被写体のあたりが混雑している場所を遠くから狙えます。

遠くから狙うのでフレーミングも楽

思いがけないシーンに出くわしても、少し離れているのでこの界隈でよく見かける人力車も難なくジンバルで追尾できました。

迫力が増す

単焦点レンズなので、フレーミングは自分の足で距離を調整するしかありません。
吾妻橋を引いて撮るとこんな感じですが…

風情ある吾妻橋

寄って撮るとこんな感じに撮れます。

偶然居合わせた鳥が映ってましたw

これだったらズームレンズのほうがいいじゃん?と思うかも知れませんが、常に105mmの画角と開放F2の絞りで撮れることに大きな意味があります。
レンズを上下に呷っても、上にも下にも窄まるような歪みもなく、人間の肉眼に近いありのままの姿を残すことができるのは105mmならではと言えます。

意識した撮り方やカメラワークについて

105mmのメリットを活かして、対象や被写体をできるだけゆっくり撮りました。
105mmをジンバルに載せてぐりぐり動かしていると、速過ぎて何を撮っているのか?分からなくなってしまいますからね。

撮り方いろいろ宝蔵門

望遠レンズならではの圧縮効果も楽しみの一つです。
奥の本堂が宝蔵門に引き寄せられている様子がわかるかと思います。

デメリット

カメラワーク難度が上がります。
僅かなブレも目立ちやすいので、慎重にジンバルを操作する必要があります。
レンズの焦点距離が長くなるにつれ、私はジョイスティックでのカメラワークを多用する傾向にあります。
フォローモードではカメラワークにならないこともありますが、その分うまく撮れた時はとても嬉しくなりますね。

今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のnoteでお目にかかりましょう。

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