島根県の魅力を紹介しますね!【古事記を巡る地の実体験レポート】印瀬の壺神、八口神社編
6月6日。
勾玉の日(勝手に命名)。
島根県へ取材に行きました。
すでに書き終えている『8&8 ヤマタノオロチ一家殺神事件』の声優オーディションに必要なロケ、古事記を巡る取材旅行です。
今日はロケ地をご案内すると共に、島根県の魅力を紹介します。
パート1は印瀬の壺神、八口神社です。
作者の頭の中には物語が全部どうなるのかが分かっているので、これからお伝えすることは確実なロケ地共有の情報です。
声優オーディションにご参加してくださる方に役立てば幸いです。
そうでなくても島根県を好きになり「なんか行きたい!」「古事記知りたい!」となってくれたら嬉しいです。
まずはじめに舞台となる島根県の地図と物語のルートをご紹介します。
1:島根県の地図!
この地図は、島根県松江市の駅すぐ近くにある観光案内インフォメーションセンターみたいなところでゲットできるパンフレットです。
何かの取材をする上で、まず重要なのがパンフレットや現地でしか得られない情報です。
それが実体験の強み。
観光案内所や市役所に行けばたくさん置かれているから、物書きや取材をする方は真似してみてください。
参考にすべての取材地でゲットしたパンフレットを並べます。
一緒にたくさん旅をしてきたのでくしゃくしゃですね。
それもまた、人間の生きた証のしわのように愛すべき点です。
「島根県ってどこにあるの?」
という方はまず、小学校の社会の勉強からやり直してください。
次に進みます。
上記の地図では文字が細かくて見えないと思います。
拡大をして、物語の進行に必要な箇所のみをピックアップしてお伝えします。
2:物語の舞台の地図とルート!
これでもまだ「文字が小さすぎて見えない!」と、一時期テレビのCMを席巻したハズキキルーペの渡辺謙さんのような気持ちを抱くと思います。
だから、作品のルートを知っている作者がお伝えします。
まずこの地図に行き先の順序の番号、名前を書きます。
1:印瀬の壺神(八口神社)
2:須我神社
3:八重垣神社
4:出雲大社
5:揖夜神社
以上が5章までの確定ルートです。
5の揖夜神社からはさらに南や東へと舞台が広がります。
揖夜神社は時間の都合上行けなかったのですが、4までのルートならば実体験としてお伝えすることができます。
今日は古事記を巡る実体験レポートとして、取材をした地の紹介をします。
声優オーディションを受ける上での参考にしてください。
3:【ルート1・第1章】印瀬の壺神のご紹介
スサノオがヤマタノオロチを退治した時に呑ませた8つの酒壺の一つと伝えられている場所です。
八口神社の境内にあります。
場所は島根県雲南市、木次駅からタクシーを拾い、往復4700円の場所にあります。
雲南市北部の観光地図を貼っておきますね。
これから紹介する場所は雲南市の文字の左下。
はっきりいって、物凄い山奥です。
クマでも出そうな完全な秘境でした。
作者はこの地に目を付け、歴史的な悪役のヤマタノオロチを主人公にしようと作品を書き始めました。
写真と共にご紹介をします。
入り口です。
見てわかる通り、手入れすらされていません。
スサノオ(島根県の各地)やオオクニヌシ(出雲大社)に比べると、扱いに雲泥の差があり悲しい気持ちになります。
だけど物語の始まりの舞台にたどり着けたことを心底嬉しく思いました。
冒頭、櫛稲田姫が着水した地点から階段を駆け上がります。
「4700円もかけて来たんだ。
きっとすごい神社なのだろうな!」
と思いワクワクしながら走りました。
うきうき、
わくわく、
たったかたったか、
到着!
、、、、。
こんだけぇ!?
IKKOさんじゃなくてもそう叫びたくなるほど何もないじゃないですか。
人すらいない。
神主さんらしき人もいない。
本当にこんだけです。
どれだけこんだけ感を味わったか、色んな角度から印瀬の壺神こと八口神社をご覧ください。
以上が8&8の始まりの地のレポートです。
と言いたいところですが、まず設定から伝えます。
この柵の中に8つの大きな壺があり、櫛稲田姫が壺を割り、ヤマタノオロチ兄弟8人の封印を解くところから物語は始まります。
これです。
ここに大きな壺があると期待して岐阜から島根に来たのに、壺すらないというオチ。
実におもしろい!
書きがいがあるじゃないですか。
とにかくです、とにかくこの柵が8つあって、8つの壺があって、水没しつつある島根県〜日本を救うためのミッションが始まってくれなきゃ困るのです。
八岐ノ八葉から封印が解け、七尾、六蔵、五助、四織、三太、二郎、一と続いて現れるのです。
よって、声優オーディションを受ける方は、“そういうイメージ”でお願いします。
あなたたちのキャラは全員、ここから生まれるのです!
イメージをさらに膨らませていただくために、タクシーの運転手さんの許可を得て周辺の景色も撮影しました。
木次駅からご覧ください。
役作りのアプローチの仕方はその人それぞれだから、細かいことは言いません。
島根県山間部、かなり濃厚な森の集落という事実を覚えておくだけでもやりやすくなると思います。
木次駅にはレンタサイクルがあります。
そこで働くお姉さんにかなり有意義なパンフレットをいただきました。
参考にヤマタノオロチ退治のストーリーを貼っておきますね。
これを知っておくだけでも物語の理解力は大きく違います。
以上が第1章の舞台のご紹介です。
次回は第2章の舞台”須我神社”をご案内します。
「八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに 八重垣つくるその八重垣を」
日本最古の和歌が刻まれた地。
自分がなんのジャンルの作家なのかいまだにわからないままですが、最古の歌とかワクワクしますね。
島根県の魅力はここからさらなる広がりをみせます。
Thank you for reading!