医療デザイン大学の受講生を募集しています(3/3〆切)
2022年に、クラウドファンディングにて支援を募り、開校した医療デザイン大学ベーシックコース第1期は、ご支援いただいた皆様、そして受講者一人ひとりの熱意によって、全10回の講座を無事、完走することができました。心より御礼申し上げます。
※クラウドファンディングでの未発送、未実行のリターンについて、順次ご連絡、発送いたします
第1期の参加資格であった「国家資格取得者」から、第2期は参加資格を拡大しての募集となります。
第1期では資格条件を満たさずに参加できなかった人はもちろん、タイミングが合わなかった人、第1期の様子を見て検討しようとしていた人もぜひ本記事のご案内をご覧ください。
こんな人は医療デザイン大学に向いています!
以下にひとつでも当てはまるなら、医療デザイン大学は素敵な学びの場になるでしょう。
☑︎ 病院や介護施設をもっと働きやすい、過ごしやすい場所に変えたい
☑︎ 医療をテーマにしたデザインを学び、自分の仕事に活かしたい
☑︎ well-beingな社会を作ることに興味がある
☑︎ 自分なりに組織改革法を編み出して実践したい
☑︎ 同じく組織改革や人材育成に取り組む仲間がほしい
医療デザインを実践できる人を増やす!
私たち一般社団法人 日本医療デザインセンターは「デザイン」を通じて医療機関や患者さん一人ひとりの体験(Patient Experience)を向上させ、地域の課題解決を図る団体です。
医療機関、介護機関、行政、民間企業、教育機関と効果的に関わりあいながら、医療・介護現場の課題をデザインで解決する人材をつくります。
今、各地で求められている真の健康、幸福=ウェルビーイング。
日本各地にすばやく展開するには、「医療デザインを実践できる人材」の育成が急務です。
この医療デザイン大学を通じ、2027年までに1000名の医療デザイナーを生み出し、全国各地の医療現場の課題解決を実現します。
デザインの力で医療、介護、みんなの暮らしが変わる?
職場で使える医療デザインを学ぼう!
デザインを学べば、医療の課題を発見し、解決していく思考と行動が身に付きます。
まず、デザインとは社会の課題、問題を解決していく思考と活動そのもの。
私たちが定義する【医療デザイン】は、新しい概念です。
★ 現場の観察・ヒアリング
★ 課題設定
★ 仮説構築
★ 戦略立案
★ プレゼンテーション
★ コミュニティ形成
★ 活動記録のデザイン・可視化
という一連のプロセス・サイクルを、医療デザイン大学で学べます。
医療の課題には、社会的マクロなテーマから患者や働く人ひとりに落し込まれた課題も含まれます。
デザイン思考を体得すれば「長く働きたい職場」「自宅で最期を迎える地域づくり」「ヤングケアラー問題」などを改善、解決できる可能性があります。
……ただこれでは、ほとんどの人に意味が伝わらないと思うので、
「デザインの力」が一目で分かる動画を見てください。
スウェーデンに本当にある階段です。ビフォーアフターが分かりますか?
【BEFORE】みんなが楽なエスカレーターを選ぶ。「健康のために階段を使いましょう!」ってポスターでは人の行動は変わらない。
↓↓↓
【AFTER】階段をピアノの鍵盤風に模様替え、しかも踏めば音が鳴る! これで多くの人が「楽しそうな階段」を選ぶようになったのです。
ピアノ鍵盤から私たちが学べるのは「ワクワクする体験」の力です。皆さんも、何か行動を起こそうとしたときって理屈じゃないってことありませんか。
「健康のため」と頭で分かっていてもなかなか行動に移すのは難しいですよね。病院での治療や検査、健診、運動は大事、でも体が動かない。
『楽しい!』
『ワクワクする!』
『やってみたい!』
そう思わせられれば、人が自発的に変わり、未来が変わる。
これがデザインの力です。
今、なぜ「医療デザイン」が必要なのか
「医療デザイン」の力が必要なのは、今、「真の健康」が求められていると思うからです。
学長である私野崎礼史は、外科医として長年、主にがん患者さんや腹部救急患者さんの診療に携わってきました。強く感じるのは肉体の健康だけでなく、精神的、社会的にも人々が健やかでいられる医療の大切さです。
たとえばがんを摘出した患者さんが「がんが再発しないからOK!」ではなく、自力で歩けるようになり、運動もできて、食事や仕事もできる。これだったら幸せと呼べる可能性は高いと思います。
これこそが「well-being(ウェルビーイング)」=幸せな健康ではないでしょうか。医療デザインはwell-beingを実現します。
私も年次を重ねるにつれて、研修医の指導や、栄養士、看護師などいろんな職種の教育にかかわることが増えました。現在30~40代の方は、若いメンバーの育成を任されるケースが多いでしょう。そんなとき、ふと私は感じたのです。
「well-beingを実現できる人材を育てたい。病気を治すだけじゃないんだ。well-beingこそが社会のためになる!…でも、そんな人材育成の方法はあるのだろうか?」
医学論文を読んでも答えは見つからないし、病院内には人材育成のマニュアルさえありませんでした。ビジネス書を読んでも病院の話に置き換えるのは難しい…そんなフラストレーションを抱えていた私に突然デザインとの出会いがやってきます。
私たちがびっくりした「医療にデザインを持ち込んだ例」を紹介しますね。
これぞ医療デザイン!
ユニフォームの色を変えたら残業半減
こちらは熊本県にある病院で行われた看護師さんのユニフォームを日勤と夜勤で色を分けた取り組みです。これでなんと年間の残業時間が半減したそうです。
もともと、病院で働く看護師さんは長時間労働になってしまうことが珍しくありません。
でも写真のように分けると…単純にピンクの看護師さんがたくさんいる中に緑の看護師さんが残っていたら目立ちますよね。残業しているのが一目瞭然。誰だって、緑の看護師さんには新たな仕事を頼みづらいはずです。もちろん看護師さん自身にも「時間内に業務を終わらせるぞ!」という気持ちは生まれやすくなるでしょう。
やったことは「色を変えた」だけ。だからこそ、デザインの力はすごいって思いませんか。実はこの病院の事例には、お金もほとんどかからなかった、看護師さんの投票で選んだ色だからみんなが受け入れた…など、すばらしい医療デザインの工夫がいっぱい詰まっているのですが…今日はここまで。話の続きは医療デザイン大学の中で聴いてください!
開講概要
医療デザイン大学 ベーシックコース 第2期
3/5(日)20:00~22:00『医療デザイン』野崎礼史先生
3/19(日)20:00~22:00『ウェルビーイング・デザイン』石川淳哉先生
4/2(日)20:00~22:00『言葉のデザイン』長谷川哲士先生
4/16(日)20:00~22:00『UIUXデザイン』吉橋昭夫先生
4/30(日)20:00~22:00『ヴィジュアルコミュニケーションデザイン』原田 泰先生
5/14(日)20:00~22:00『プロダクトデザイン』吉岡純希先生
5/28(日)20:00~22:00『空間演出デザイン』池田由里子先生、久保田好正先生
6/11(日)20:00~22:00『メタバースデザイン』渡邊雄介先生
6/25(日)20:00~22:00『受講生発表会 -そして実践へ-』
※受講生は講義のアーカイブ(録画)を視聴できます
※タイトル、順番は変更になる場合があります
※講師プロフィールはおよび写真は本記事の下部に随時更新します
内容
『ゼミ(講義)』 80分、その後の『サロン(交流)』40分を合計9回
講師と学生のみ参加できるオンラインコミュニティへの参加(常時)
定員:25名
会費:80,000円
※非営利型一般社団法人主催のセミナーのため消費税は発生しません
※学生、再受講、デザイン経営会員(職員含む)は半額になります
申込方法:Peatixにお申し込み後、エントリーシートをご記入いただきます
開催形式:Zoom
参加条件:オンラインホワイトボードを使うため、PCもしくは画面の大きいタブレットでの参加
コミュニケーションツール:SlackとLINEオープンチャット
デザイン×介護福祉士、デザイン×看護師、デザイン×薬剤師、デザイン×ケアマネジャー、デザイン×医師……職種は書ききれませんが、誰もが職場の残業を減らしたり、解決できないと思われていた仕組みを変えたりできるようにしたい。これが医療デザイン大学の設立趣旨です。
医療や介護が変われば、今ご自宅で療養しているお年寄りや、リハビリに励むアスリートも、ご家族の介護に悩む人の暮らしも変わるかもしれません!
特徴1:魚はあげませんが、魚の釣り方を教えます
医療デザイン大学で教えるのは、課題解決のための思考法です。
課題は人それぞれ、病院それぞれ。条件が違えば解決方法も変わります。その一つ一つの課題に向き合うのは皆さんです。医療デザイン大学では、課題解決のための考え方、向き合い方を大切にします。
「正しさ」は時代や状況によって変わります。たとえば「末期がんの患者さんの延命治療にこだわる」ことは、ほんの10年前までは「正しいこと」だったかもしれません。
では正しさとは? 上長の指示や、患者さんの価値観、時代や環境や人が変われば、価値観も変化します。大切なのは物事の考え方、そして物事をどうデザインするかです。
医療デザイン大学で学べば、どんなとき、どんな物事も自分で考える力が身につきます。老子の格言にあるように、魚をあげることはしません。ただし魚の釣り方が分かります。
特徴2:完全オンライン。世界のどこからでも通える
医療デザイン大学では、ゼミ、サロン、その他常時つかえる情報交換もすべてオンライン上で行います。過去に開催してきたセミナーにも、北海道から沖縄はもちろん東南アジアや欧米からも参加いただいてきました。
医療デザイン大学の魅力は、双方向参加型です。受講生同士のディスカッション、質問、少人数でのワークショップも大切にします。
一方的に講義を聴いて知識をつけたいだけならYouTubeでもビデオ教材でも十分。でも皆さんにやっていただきたいのは職場で実践すること。同僚や部下に自分の言葉で教えられるようになること。
オンラインのよさを活かしつつ、目の前に講師や受講生がいるような臨場感ある学びをお約束します。
なお録画のアーカイブもあるので、リアルタイムでスケジュールを合わせられない場合も安心ください。
特徴3:同じ課題や危機意識をもった仲間とつながれる
ここまでの内容で「おもしろそうだ」と感じたあなた。ひょっとして…普段は変わり者だと思われていませんか…? また「病院内でこんなこと気づいているのは自分ひとり」と孤独を感じていませんか? 「みんなが普通で、おかしいのは自分なのでは」という相談、よく聞きます。安心してください。
その悩みを医デ大のコミュニティでシェアして、解決につなげましょう。
医デ大では24時間、お互いに相談、雑談できるコミュニティも同時につくります。(SlackとLINEオープンチャットを使用)
フリーチャットで受講生とスタッフだけが閲覧できるので、どんな悩み、情報共有も気軽にできます。
お申し込みはPeatixから
職場で使える医療デザインを学ぶカリキュラム
講座は、ゼミ(講義)とサロン(交流)の2つで成り立っています
・ゼミ(講義):講師による講義 + ワーク/80分
・サロン(交流):受講生、講師、運営スタッフのゆるやかな交流/40分
第1回 3/5(日)20:00~22:00
医療デザイン
そもそも医療デザインってなんだろう?国内外の実例や、デザインの変遷を学びます。後半では、受講生一人ひとりに自己紹介を「デザイン」していただきます。受講生同士の相互理解が進み、コミュニティになることによって、ここからの学びの時間がさらに充実したものに。
第2回 3/19(日)20:00~22:00
ウェルビーイング・デザイン
ウェルビーイングを提唱し、活躍中のフロンティアと共に真のウェルビーイングを紐解きます。
第3回 4/2(日)20:00~22:00
言葉のデザイン
人の心を動かす言葉のつくりかた。社会を動かす言葉の作り方をプロのコピーライターと一緒に学びましょう。
第4回 4/16(日)20:00~22:00
UIUXデザイン
第5回 4/30(日)20:00~22:00
ヴィジュアルコミュニケーションデザイン
伝達のためのデザイン手法を学んで、大切なことを人に効果的に伝えよう。
第6回 5/14(日)20:00~22:00
プロダクトデザイン
3Dプリンタによって、プロトタイプ(試作)は手軽なものに。「デザインがケアする可能性」を探求しましょう。
第7回 5/28(日)20:00~22:00
空間演出デザイン
第8回 6/11(日)20:00~22:00
メタバースデザイン
最新のメタバースによる事例を見ながら、近未来の医療や介護のカタチをデザインしよう
第9回 6/25(日)20:00~22:00
受講生発表会
※第1期生も参加可能です
講師:野﨑 礼史、池田 由里子
※講演順は前後することがあります
※講師、講座内容、実施日は変更する場合があります
よくある質問
Q. ベーシックコース修了者向けのアドバンスコースについてはどうなりましたか?
A. ベーシックコース第2期が終わる2023年6月中にご案内します。
Q. 申し込んだけど、辞めたい
A. お支払い日より3日以内に限り全額返金が可能です。また、第2講が始まる前日までにお申し出いただけましたら受講料の80%を返金いたします。
Q. 講座をお休みした場合、補講はありますか?
A. 補講はありませんが、講座実施日から3日以内に講座の録画をご案内いたします。
おわりに
医療×デザインには、社会を変える力があると私たちは確信しています。ただし、一人ひとりの力が及ぶ範囲は微々たるものです。
だからこそ、デザインを通じて、自分の力で課題解決できる人材を育てたいのです。
「この先も患者さんの笑顔を守りたい」
「でも今のままじゃ、ジリ貧かもしれない」
「組織や仕組みを変えていきたいけど相談相手がいない」
…そんな方にこそデザインの力を知っていただきたいのです。
医療をよくするには、働きやすい病院が必要です。よい病院には、よい医療を提供できるスタッフが集まるでしょう。患者さんたちも安心して過ごせるようになります。
医療×デザインの輪が広がれば、健康な人が増えます。医療や介護がもっと明るくなります。医療従事者、介護関係者の参加と同じく家族やご自身の医療や介護が気になる皆様のご支援が必要です。
ご参加、ご支援を心からお願い申し上げます。
2023年2月 医療デザイン大学 運営メンバー
学長:野﨑 礼史(外科医)
副学長:池田 由里子(インテリアリハビリテーション®デザイナー / 理学療法士)
蒲原 雄介(医療ライター)、豊原 亮子(ヴィジュアルコミュニケーションデザイナー / 理学療法士)金子 理沙
桑畑 健(日本医療デザインセンター 代表理事)
お申し込みはPeatixから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?