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石丸さんが立ち上げた政治団体「再生の道」

最近では、メディアに関する様々なニュースが駆け巡り、情報をどこから取るべきか、何を信じるべきか、情報リテラシーがとても重要になってきていると感じます。そんな中、メディア戦略で一躍有名となった、元安芸高田市市長の石丸伸二さんが新しく政治団体を立ち上げました。「再生の道」。なかなか古風な名前ですが、その理念はとても斬新で、これまた若者ウケしそうな内容となっています。賛否あるかと思いますが、今回はその内容について書いてみようと思います。

新党(政治団体)「再生の道」とは

石丸さんの立ち上げた政治団体名は「再生の道」。
・再生→生まれ変わるほどの変化が今の日本には必要
・道:「坂上の雲」から着想を得ており、下り坂である現代では足元をしっかりと見ていこう、誰かが引いた道ではなく自分で探して歩んで道を広げていこうという想いが込められているそうです。

詳細は日テレがノーカット版での記者会見をyoutubeで配信していますのでぜひご視聴ください。
https://youtu.be/rLwWnC0ZB7c?si=iB7Xzq5hfzpTu9Hf

広く住民の政治参加を促し、自主性自立性を高め、それぞの地域の活性化を目指していくことを目的とされているそうです。強調されていたのは、この政治団体は仕組みやシステムであり、このモデルを各地域の政令指定都市などにも広めていきたいと構想をお話しされていました。
それではその中身について見てみましょう。

「再生の道」候補者擁立のポイント

2025年夏に行われる東京都議選での候補者擁立に向けてこれから候補者を募っていくとのこと。そのポイントとなることは以下となります。

【再生の道の候補者擁立のポイント】
①被選挙権をもつ東京都民から公募
②定数3以下の選挙区は1人、4以上は2人を目安に全42選挙区からの擁立を目指す
③住所または勤め先等の関係を有する選挙区の立候補を対象
④年齢、職業等に制限は設けないが即戦力となる人材を求める

【特記事項】
①現職からの応募があった場合は当該選挙区の候補とする
②首長・副首長経験者の応募があった場合は候補とする
③選考においては都議後のキャリアプランも重視する
④多選の制限を遵守する限りにおいては国政政党等への所属も許容

【選考プロセス】
 ①書類審査 ②テスト ③面接

【再生の道のポイント】
そのほか、会見で私が気になったポイントは以下です。
・党の綱領は「多選の制限のみ(東京都議としては2期8年を上限)」 
・議決に関してはそれぞれの議員が適宜適切に判断
・党としての政策は打ち出さず各人に判断を委ねる
・選挙区を分けているので、その選挙区内での課題を提示し主義主張してもらう
・政治の世界に入るんだと変に気張らずにもっとナチュラルに、カジュアルな感覚で政治に接してもらいたい
・候補者の選考判断は実務能力(読解力、理解力、発信力)があるかどうか
・個人では選挙に勝つことが難しいことから、政治団体という組織で支援していく
・都知事選で打ち出した「政治屋の一掃」を実行するために新党を立ち上げた
・東京都以外でも今回と同じ政治活動(仕組み)を広げていきたい

候補者の選考基準は実務能力

候補者の選考基準はあくまで、個人の実務能力とのことなので、実行力があるかどうかが問われることについてはとても良い方針ではないかと思います。一般社会やビジネスの世界では至極当然のことで、付き合いや忖度が多いとされる政治の世界(入ったことはありませんが)では、既存のルールやしきたりにとらわれず成果を出せるのではないかと感じました。
また、この方針で戦う選挙戦では、候補者の人物像をより鮮明にすることが必要なので、個人のプレゼン能力や発信能力が勝敗の鍵となりそうです。この辺りは石丸さんの得意とするところだと思うので当然の戦略といえばそうかもしれません。

再生の道立ち上げ会見を見て思ったこと

さて、みなさんはこの新党立ち上げに際してどのようなことを感じたでしょうか。
まず、政策を打ち出さないということはかなり斬新です。これまでマニュフェストや党の方針(右か左かなど)などを見て、誰に投票するかを吟味していたかと思います。あるいは、個人の知名度やこれまでの実績などでしょうか。そこをあえて打ち出さない。理屈としては、「党の運営のための政治」になっていないかというアンチテーゼかと思います。2期8年の期限付きもその理由です。

これまでの裏金問題や派閥の駆け引きなど政略的話題と比較すると非常に透明性が高いと思います。しかし、有権者側は、一票を投じる際に情報収集をしっかりと行い、その人物がどのような性格、能力なのか、何を実行しようとしているか見極める必要があります。より一層政治や地域のことについて学んでいかなければなりません。一票投じた人物が当選した後には、どのような活動をしているのか評価する判断基準が少ないため、今まで以上に注目する必要があります。

個人的には、今の地域の課題はどこにあり、何を解決したいのかはやはり党として明示する必要があるのではないかなと感じました。組織として同じ方向を向くのであれば、そこが拠り所になるからです。

いずれにしても、新しい形の政治運営が見られそうですので、注目されることは間違い無いでしょう。東京都にお住まいの皆さんはどのように感じたでしょうか!?政治の話は少し難しいと感じますがぜひ発信し、もっと身近な話題として議論できると良いですね!


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