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里山アップデートプロジェクト 始まってます!イベント編



みなさんは里山と聞くと何を思い浮かべますか。どこか懐かしい風景や、ふるさとのような風景を思い浮かべるかもしれません。ここ千葉県南房総にもたくさんの里山風景が広がっています。しかし、同時にこの景色を保っていくのにも様々な課題があり、手を打たないと維持できないのも現状です。

今回私が取り組み始めた、里山のアップデートプロジェクト。名前はカッコ良いですがやることは地道で、先が見えない活動に手を出してしまいましたw。今回は里山のことについて書いてみます、
ぜひ、手を貸してくれたり、アイディアを考えてくれる方も募集中!

里山とその役割

日本の国土の7割は森林であるとされています。世界の森林面積の平均が約3割ということなので、日本は森林大国であるということが頷けますね。そのうちの4割は人工林といって人の手で作られた森となっています。
そして、「里山」の定義としては、「原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域」とされています。(環境省より)

平たく言うと
「人が長年利用したことで形成された自然」
「人と自然が調和した風景」

と自分なりに言い換えてみたいと思います。

これまで里山は様々な人の営みに利用されてきました。
・木材(林業): 家の材料
・食料(農業):畑、田んぼ、野草、山菜、きのこ、木の実
・燃料:薪、木炭
産業構造の変化や技術の発展、時代の変化など、里山が人に利用される頻度は少なくなり、人との接点も少なくなっているのが現状です。
日々の食料や燃料を里山から調達している人、お近くにいますか!?
いたとしたらかなりレアキャラですね。テレビ番組で取りあげられそうです。

しかし、今の時代にこそ里山の重要性やそこから学べるものがたくさんあるのではないでしょうか。もう一度里山の価値を見つめなおし、現代版里山としてアップデートしていくことが今回のプロジェクトの目的です。

安馬谷(あんばや)里山と、里山レジェンド横山さん

今回フィールドとしてアップデートしていきたいと思っている里山は、千葉県南房総市にある「安馬谷(あんばや)里山」という場所です。
整備を行っているのは「安馬谷里山研究会」で、平成15年に23人の参加者とともに安馬谷里山研究会を設立されました。25年までに植樹した苗木は130種類の桜1500本、ツバキやミモザ、アカシア、ロウバイ、アジサイなども植樹されています。活動は草刈りや苗木づくりなどの整備作業を行っています。

そしてこの安馬谷里山研究会の発起人であるのが「横山武」さん。一年中桜が見られる里山を作りたいと言うことで始められた活動です。なんと今年(2024年)で90歳ということですが、今でも里山に入り体を動かしながら研究会の皆さんを引っ張ってくださっています。
今風に言えば、まさに生きる里山のgoogleといったところでしょうか。たくさんの知識と知恵をお持ちです。
横山さんが蓄積された経験を引き継いでいきたいと思ったことも、今回のプロジェクトの原動力となっています。

里山レジェンド横山さん

里山での新しい楽しみ方を模索中

現在安馬谷里山研究会の方が、草刈りなどの整備作業をしてくださっています。
このような整備・保全活動と同時に、里山の価値を感じてもらえるような活用の仕方も発信して行かなければと思っています。
しかし、これまで里山を管理されてきた研究会の皆さんも年を重ね、今の活動にプラスして新たなイベントを企画するのがなかなか難しい状況です。
そこでここからが私の腕の見せ所ということで、少しずつですが新しい試みにチャレンジしています。
2024年度は助成金を活用しながら、楽しめるイベントを企画しました。
天然アロマクリーム作り、夜の里山で虫探しなどです。
どのイベントも参加者から好評で、改善点や課題もありますが、このような里山での楽しみ方を模索中です。

里山天然素材からアロマ抽出
動物の毛皮サンプルで自然の不思議に気づく
ライトトラップを使って昆虫採集

どうしたら里山の魅力を発信できるか、体験してもらえるか、試行錯誤しながらです。
その魅力を私自身も体験しながら、訪れた人と共有していきたいと考えています。
里山にキッチンカーを呼んだりワークショップを開催するマーケットイベント、みんなでDIYで東屋を作ってくつろげる場所作り、風景を楽しみながらただボーっとするだけ、ロープを使って木登り体験、野草を摘んで天ぷらパーティー、香りのする樹木野草でアロマ商品開発、などなど妄想を膨らませ、少しずつ実行に移していきたいですね。

次回イベント以外にも、webアプリを導入した楽しみ方、学びの場としての里山について書いてみようと思います。

乞うご期待!

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